表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/15

Le lecon de danse

「フランソワーズ、よく頑張ったな。」

クリスチャンはフランソワーズの頭上から本を下ろし髪を撫でる。


(クリスチャン様が私を誉めて下さった。)

フランソワーズの顔に笑みが見える。


次はダンスレッスンを行う。

フランソワーズはダンスと聞いて胸をときめかせていた。

わっかのドレス、シャンデリア、大広間、そして素敵な王子様。全てフランソワーズが夢見ていた物だ。


「さあフランソワーズ2人を見て。」


ヨーゼフがイザベラの手を取り広間の中央へとやってくる。

「ロバート、頼んだよ。」

クリスチャンの合図でロバートはピアノの椅子に腰掛ける。すると簡単なワルツを弾き始める。

曲が始まるとヨーゼフとイザベラ手を取り合って踊り出す。ステップも軽やかでまるで本物の舞踏会のようだ。


「さあフランソワーズ、次は君の番だ。」

「Oui」


差し出された手をとるフランソワーズ。クリスチャンにエスコートをされ、広間の中央へと向かう。


「Voulez vous danse avec moi, Mademoiselle?」

クリスチャンは膝まずき手を差し出す。

「Si'l vous plait.」

フランソワーズはお辞儀をして手をとる。

フランソワーズはクリスチャンに手を握られ彼女の背中へと回される。クリスチャンもフランソワーズの腰に手をかける。

「ロバート頼んだ。」

ロバートは再びワルツを弾き始める。


「さあ僕に合わせて」

クリスチャンがフランソワーズの耳元で囁く。

なんとか着いていこうとするフランソワーズだがクリスチャンの足を踏んでしまう。

「あっごめんなさい。」

「僕は大丈夫だ、肩の力を抜いて。」

「Oui」

しかし動きはどこかぎこちなく背筋が丸まってしまう。


「きゃっ」

再びフランソワーズは転倒してしまう。


「大丈夫か?」

優しくクリスチャンが抱き起こす。

「ありがとうございます。クリスチャン様。ごめんなさい私何度も足を踏んでしまい。」

「君が謝ることじゃないよ。それから」   

クリスチャンが耳元で囁く。


ロバートの伴奏が入ると再び2人は踊り出す。

「そう、その調子だ」

フランソワーズに笑顔が見える。

「僕だけを見て」

「Oui」

フランソワーズにその場の雰囲気を楽しむ余裕ができてきた。



自宅に戻るとクリスチャンが怪我の手当してくれる。

足を擦りむいたのと腰をぶつけたのだ。

「フランソワーズ、今日はよく頑張ったね。」

「はい、だってクリスチャン様が相手だから嬉しくって。ベルサイユ宮殿の舞踏会でも一緒に踊ってくれますか?」

「ああ、勿論だよ。」



その夜フランソワーズは今夜の出来事が忘れられずにいた。そしてあの囁きも。


「君はコッペリアだ、それだけは忘れるな。」

フランソワーズはクリスチャンに耳元でそう囁かれたのだ。


クリスチャンにそう言われたのが嬉しかった。


「私はコッペリア。クリスチャン様は私の王子様。」  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ