第15話 イケメン君とドッジボール
夏休みの学校。グラウンドでドッジボールやってます。ぴちょり姫はまた女子達で会話してます。カイトは遊びます。昨日は嫌なことがあったけど。今は今を過ごすしかない。そう思い、今はドッジボールに楽しんでます。ナナルはいません。今日も退魔士のお仕事かなぁ?ホントしっかりものだなあ!!夏休みなのに!!
「ボール!!捕ったぞ!!誰だ!!俺と対戦するやつは!!」
「フッ!!君の対戦相手はこの僕しかいない!!華麗に一瞬で捕って魅せる!!」
ドッジボールは捕るときは、一瞬だけどな!!そう思うカイト。カイトの前に金髪のイケメン君が立ちはだかります!!なんか白と黒のシルエットのオシャレ着着てますがドッジボール結構汚れるんだけどね!!まあ良いか?ちょっと倍速倍力術を使って強目に投げてみます!!腕に気持ちを集中し、力を入れて。投げる動作は周りに見えない程度早かったかな?これナナルは居なくても?大丈夫か?
「フッ!!このくらい捕れないでライバルとは言えないだろ!!」
「何ッ!?そんな!!」
イケメン君はドッジボールのコート上を華麗なステップを踏みながらカイトの威力の上がったボールを捕ります!!胸で受け止めながらステップの回転で威力を逃がします!!女子達のため息が聞こえて来そう!!
「フッ!!今度はこっちから行くよ!!その体術!!君だけが使えると思わないことだ!!」
「何だって!!」
イケメン君は大袈裟に構えるとボールを右手で持ちながらステップを踊る。華麗なステップで女子達を虜にしながら倍速倍力術を使ったのです!!カイトの胸に目掛けてきたボールは凄い一撃です。カイトはかろうじて捕れましたが力的に抜かれた!!と思います。
「く、俺は何をしてるんだ!!」
「フッ!!ライバルよ!!技を磨けよ!!」
そういうとイケメン君は勝ってもいないのにコートを後にします。まり子さんや女子達もついていきます。なんだったのか?この無駄な時間!!
「ぐッ!!もっと、もっと強くなりたい!!」
「カイトぅ?どったの?」
女子達と話てたぴちょり姫登場。カイトは修行したいと申し出ます。
「でもなあ。これ以上わなぁ。あ、そうだ!!ナナルちゃんのとこ行こう!!」
「何で?ナナルのとこなんだ!!」
「カイトぅ?昨日の事気にしてる?」
「そ、そんなじゃないよ。」
「うふふ。顔に出ちゃって!!かーわーいーいー!!」
にやけるぴちょり姫に怒るカイト。こうしてカイト達はナナルの住む近くの稲荷神社のある屋敷に行くことに。ナナルはカイトの家の近くの稲荷神社の屋敷に住んでいてそこの巫女でもあります。小高いちょっとした山に登る感覚で。神社の階段を登ります。階段をのぼり終え、赤い鳥居をくぐった後、スッと周りの草むらから出てくる少年少女の白い狐面。カイト達は驚きながらも構えてしまいます。
「誰だ?」
「それは君達が今、知る必要はない。」
「なんだと!!」
「あなた達はこれから私達が試験します。ななるに会って良いか。」
「どういう事よ!?」
狐面はぴちょり姫の言葉に返すこと無くカイト達に襲いかかります。かいとは倍速倍力術を使いそしてぴちょり姫の水玉を右手に乗せて狐面の少年の腹を殴りにかかります。素早く走ってくる狐面の少年と腰を落とし殴りにかかるカイト。狐面の右手はカイトは左手で払いのけ、少年の腹に思いっきり打ち込みますが?手応えがありません。しまった。分身というやつだったようです。後ろに気配が!!と思い振り向くと、白い狐面の少年に顔面を殴られます!!クリーンヒットです!!
(くそ!!どうして!!どうして!!俺はダメなんだ!!)
カイトは心の中でそう思うとぴちょり姫とナナルの顔が浮かびます。ああそうだ!!ここで負けてられない!!心が少し暑くなったような。気がします。
白い狐面の少年のクリーンヒットが決まった瞬間カイトは身をよじりながら左手に倍速倍力術と水玉五連装を乗せて相手の腹に思いっきり打ち込みます!!時間差の相討ちです!!狐面は腹を抑えながら跳んで下がります。
「少しはやるようだな!!」
白い狐面の少女はぴちょり姫に飛び掛かります。すんでのところでぴちょり姫は周りに渦潮を発生させて少女を下がらせます。
「ちょっと!!何すんのよ!!」
「フフッ!!あなたは妖怪ね!!」
「そうよ!!だから!!何ッ!!」
「妖怪が人間の味方して何になるの?何を企んでるのよ?」
「妖怪でも私は女よ!!カイトを好きになって何が悪い!!」
謎の敵の襲来!!カイト達は勝てるのか!!
つづく。かも。