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2023 小野寺ルミ編  作者: 仮面ライター
17/21

11月4日(土)

 たまにしか見ない土曜日朝の番組も、今月はほぼ毎週見るんだろうなと脳裏をよぎった。チャンネルは同じなのに、平日とは微妙に違う構成に、時間を間違えそうになる。

 食パンをかじって、3個1パックのヨーグルトを一つ食べ、インスタントのコーヒーといういつもの朝食は済み、二杯目のコーヒーを飲むか、歯を磨くか少し悩む。でも、コーヒーは道中でも隙間時間に飲むかもしれない。変にバタバタするぐらいなら、今から片付けて早めに出よう。

 ゴミを片付け、お皿とマグカップを洗って水切りカゴに伏せた。洗面所で自分の顔や髪型を確かめながら、歯ブラシを手に取った。食べる前にメイクを済ませ、着替えも半分ぐらいは終わっている。家の中専用の防寒着を脱いで、下を履き替えれば、あとはジャケットとコートで外には出られる。

 で、何を持っていくんだったっけ。昨日とほぼ同じ荷物がカバンの中に入っている。昨日持って帰ってきた飲みかけのペットボトルって、その後どうしたんだっけ。今日は関係者パスと社員証ぐらい持っていけば、あとは何とかなるか。

 歯磨きを済ませ、口を濯ぐ。もう一度鏡で自分の顔を確かめ、鏡と洗面台の汚れを気にかけながら、電気を消してリビングへ戻った。カバンの中に入ったままだったペットボトルを取り出し、少しだけ残っていた飲み残しを一気に飲んだ。フタとラベルは燃えるゴミにして、ペットボトルは軽く濯いで窓のところに置いた。前から並んでいるビンや缶も、一回そろそろ袋に分けて捨てるように準備しなくっちゃな。

 テレビの時計に目をやると、7時42分。そろそろ着替えて出かけなくては。忘れ物がないように、もう一度カバンの中を確かめる。社内用ケータイも、お財布もちゃんと入っている。昨日から入れっぱなしの物も全部あるし、問題ない。

 先に下を履き替え、防寒着を脱いでブラウスに袖を通した。パパッとボタンを閉めて、ジャケットにサッとブラシをかける。裏と表を一応目視してから、ジャケットを羽織った。

 傘は多分必要ないと思うけど、どのコートを着ていくべきか少々悩む。でも、昨日の帰りは寒かったからなぁ。日中はどうせ日向だし、着ないつもりでちょっと厚めの方にしよう。

 ジャケットのボタンを閉め、コートを羽織る。テレビをリモコンで消して、戸締りと電気の消し忘れを確かめて外に出た。ひんやりした空気に頭がキリッとしてくる。世間的には三連休の中日。いつもの住宅街より、さらに人が少ない気がする。

 それでもすれ違う近所の愛犬家に時折挨拶をしながら、南茨木の駅へ向かった。人通りの少ない歩道を、自転車で駆け抜けていく。漕げば漕ぐほど風が冷たい。

 住宅街の細い道を、右に左に折れながら西に向かう。途中の小学校や公園で、やる気に満ち溢れた少年野球チームや、気合の入った近所のスポーツマンが、まだ8時前だというのに、本格的に活動し始めていた。

 その爽やかなやる気に後押しされながら、桜通りも横切り、貨物の高架も潜って駅に辿り着く。駅前の駐輪場に自転車を預け、モノレールの駅を目指した。次のに乗っても、着くのは恐らく8時半。

「ま、ゆっくり行くか」

 多少早くても何とかなるでしょう、と寒さにちょっぴり震えながら、自分に言い聞かせた。

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