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辺りが一瞬眩しくなったと思えば私たちは家の中に居るようだった。


地蔵転移はその名の通りに好きなとこに転移出来る魔法だ。


ケイドの思考を読み取り、そこに転移したのでここはケイドたちの家で間違いはないだろう。




「え? ここって俺の家?」


「アヴニールさんすごい!」




ケイドはいきなり家に戻って来たことに驚いているのかきょとんとしているが、ミシェルはただただ興奮してるようだった。


どこかの部屋から咳込むような音が聞こえたと思えばケイドは慌てて部屋を出て行く。




「母さん!」


「ケイド……ミシェルは……?」


「大丈夫、ちゃんと居るよ」




二人の母親は体調があまり良くないのか顔は青白く、目の下にも隈があり、食欲がなくご飯が食べられてないのか少し痩せこけていた。

ミシェルも母親が心配なのかベッドの方に駆け寄ると不安からかケイドの服の裾をぎゅっと握り締めて母親を見上げる。




「あら……そちらのお方は……」


「私は地蔵のアヴニール」


「あらあら、初めまして。 こんな姿でごめんなさいね、ケイドとミシェルの母でクリスと申します」




ほう、地蔵である私の姿を見ても動じないとは二人の母親であるクリスは中々肝が据わっているみたいだな、ミシェルも私を見て驚いたのは初めて出会った時だけですぐに慣れたようだったからこの親にしてこの子ありとはこのことだな。

ケイドは警戒心が強いみたいだが父親に似たのかもしれない。




「うむ、よろしく頼む。 それよりもクリス、体調の方はどうだ?」


「……この子達に聞いたのですね。 ケイド、私はアヴニールさんとお話があるからミシェルを連れて部屋の外に行ってなさい」


「母さん」




まだ私を警戒してるのか私がクリスになにかするのではないかと疑って居るようでちらちらと私の方を見ながらも心配そうにクリスを見ている。

ミシェルは話がよく分かっていないのかきょとんとしている、クリスとケイドの無言の見つめ合いもしばらくするとケイドが小さなため息をつき、ミシェルの手を引いて部屋から出て行った。


部屋から出る際に私の体を蹴っていったのは牽制のつもりなのだろうか、この体には痛みも何もないのだがな。




「ケイドが失礼な真似をして本当に申し訳ありません」


「何、子供はあれぐらい元気があった方が良い。 それに、母親であるクリスが知らない地蔵と二人っきりにするのが心配なのだろう。 いい子ではないか」


「ありがとうございます。 ……アヴニール様は神様に近い方でございますよね?」




さん付けから様付けに変わったかと思えば中々鋭いようだな、まだクリスには何も説明していないのだがどうしてわかったのだろうか。

神ではないが、神のお使いをしているのである意味近しいと言われても間違いではないだろうな。


 

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