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 ちょーうん! 3-1 

ほんっとに本文薄いっすよね……

まあいいっす。自分が語ればオッケー。

やっぱり趙雲別伝からっすよー。


蜀が平定されると、劉備陣営に、

成都内外の家やら田畑やらを

将たちに分配しようか、という話が

持ち上がったそうっす。


こいつに反対したのが、趙雲。


「前漢武帝の御代、名将・霍去病は

 匈奴討伐を一通りなしても、

 彼らを根絶できてはいないから、と

 居を構えませんでした。


 翻るに、我らはどうでしょう?


 漢の国を脅かす賊、曹操は、

 匈奴ほどに容易い相手でしょうか?

 ならば我々とて、身を安んぜるには

 未だ尚早でありましょう。


 まずは天下を平定する。

 桑畑、田畑に戻るのは、

 その後でもよろしい。


 いま、益州の人々は

 引き起こされた争乱のため、

 自らの家を手放し、疎開しております。


 彼らを元の家に戻し、

 安心して働けるようにする。


 衣食住を保証した後、

 初めて租税などの制度を整えるのです。


 そうすれば、人々は

 改めて我らを歓迎することでしょう」


劉備、この提案を即採用したそうっす。


……って、さすがにこの提案、

文官の誰かだったんじゃないっすかねえ?


まぁ、そいつを立証できる材料なんか

ないっすけど……。




雲別傳曰:益州既定,時議欲以成都中屋舍及城外園地桑田分賜諸將。雲駮之曰:「霍去病以匈奴未滅,無用家為,令國賊非但匈奴,未可求安也。須天下都定,各反桑梓,歸耕本土,乃其宜耳。益州人民,初罹兵革,田宅皆可歸還,今安居複業,然後可役調,得其歡心。」先主即從之。


雲別傳は曰く:益州の既に定むらば、時の議にては成都が中の屋舍、及び城外の園地や桑田を以て分けて諸將に賜えんと欲す。雲は之を駮めて曰く:「霍去病は匈奴の未だ滅せざるを以て、家を用いる無きを為す。國賊をして但だ匈奴に非ざらしめんとし、未だ安んぜるを求むべけんなり。須く天下の都べて定むるに、各おのに桑梓は反り、歸りて本土を耕したる、乃ち其が宜しきのみ。益州が人民、初にして兵革に罹り、田宅を皆な歸還すべし。今は居を安んじ業を複せしめ、然る後に役調し、其の歡心を得るべし」と。先主は即ち之に從う。

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