馬超2 翻される反旗
父親が育てた兵たちを継承すると、
馬超、まずは韓遂との関係を修繕。
それから楊秋、李堪、成宜らと結託、
改めて乱を起こした。
潼関まで反乱軍が進んだところで、
曹操、韓遂および馬超との
単独会見に臨む。
馬超としては自分の武に
自信があったので、この場で曹操を
捕えてしまおう、と思っていた。
が、それを邪魔するものがいた。
曹操の近衛隊長、許褚だ。
馬超の意図を察したか、
ものすごい形相で馬超をにらんでいた。
そのため馬超、安易には動けなかった。
その会見が済んでから、曹操、
参謀の賈詡が提案した離間策を採用。
韓遂と馬超の仲は無惨に裂かれ、
こうして統率を失った軍は、
お互いに猜疑し合うようになり、
その隙に付け込んだ曹操軍に蹂躙された。
超既統眾,遂與韓遂合從,及楊秋、李堪、成宜等相結,進軍至潼關。曹公與遂、超單馬會語,超負其多力,陰欲突前捉曹公,曹公左右將許褚瞋目盻之,超乃不敢動。曹公用賈詡謀,離間超、遂,更相猜疑,軍以大敗。
超の既にして眾を統べたるに、遂には韓遂と合從し、及び楊秋、李堪、成宜らと相い結び、軍を進め潼關に至る。曹公と遂、超は單馬にて會語せるに、超は其の力多きを負いて、陰にては前突し曹公を捉えんと欲せど、曹公が左右の將の許褚は目を瞋らせ之を盻み、超は乃ち敢えて動かず。曹公は賈詡が謀を用い、超、遂が間を離せしめ、更にては相い猜疑し、軍は以て大敗す。




