ハイチュー関羽8-1
関羽の死については、
他のところにもエピソードが
散見されるっすね。
例えば蜀記。
関羽が曹操軍にいた頃、
徐晃と非常に仲良かったことを
記してるっす。
なので、樊城で向かい合ったときも、
対陣し合いながら語らったそうっすが、
近況報告ばっかりで、
ここからの戦いのことには、ぜんぜん
語り合わなかったそうっす。
で、ひとしきり話した後。
徐晃は馬から降りると、
兵らに宣言したっす。
「関羽の首とったら、
金を千斤やるぞ!」
「ファッ!!!!?」
雲長さん、そりゃおののきます。
「た、大兄!
なにをのたまいて候!?」
すると徐晃、答えました。
「国のこと考えりゃ、
当然そうなんだろうが」
蜀記曰:羽與晃宿相愛,遙共語,但說平生,不及軍事。須臾,晃下馬宣令:「得關雲長頭,賞金千斤。」羽驚怖,謂晃曰:「大兄,是何言邪!」晃曰:「此國之事耳。」
蜀記に曰く:羽と晃とは相い愛せるを宿す、遙かに共に語り、但だ說かるるは平生なるのみ、軍の事には及ばず。須臾にして、晃は馬より下りて宣べて令すらく:「關雲長が頭を得たるに、金千斤を賞す」と。羽は驚き怖のき、晃に謂いて曰く:「大兄、是れ何なる言や!」と。晃は曰く:「此れ國の事なるのみ」と。