四月 『ヤツ打倒記念日』
――「優に、これを届けるためよ」
千鶴はそう言ってから、食卓の真ん中に、どさっと段ボールを置いた。いったい、いつ、どうやってそこに持ってきていたのかは知らないが、意外と大きい。側面には、『じゃがいも』と、大きな字で書かれている。
これは…じゃがいも!? って、さっきとうふが絹豆腐出したよね? 同じことするの?
「さっきと同じネタを使われてもねぇ…」
最初にそうつぶやいたのは、千鶴の隣に座っている、わたあめだ。今ので、千鶴に言葉の槍がグサッと刺さった。
「意図的じゃないけど、さっき俺がやったのに…お前はまたやるのか?」
続いて、僕が考えたことと似たようなことを、とうふが言った。また刺さった。
「さすがに二回目は、笑えませんよ」
院瀬見さんも同意見らしい。三本目。
「そんなに自信をお持ちになっていたのですか?」
最後に、僕も追撃を加える。四本目。
「も~! うるさいわね! まだ何も言ってないでしょ!」
「牛だ、牛」
怒る千鶴に対して、面白くないツッコミを冷静に入れるとうふ。
「…ふっ、残念だったわね、こ――」
「開き直ったぞ」
「開き直ったな」
千鶴が怒りを消してから言いかけていた台詞を、とうふとわたあめの二人が遮る。
「…ふ、ふっ、ざ、残念だったわね、この中身は…じゃがいもじゃないのよ!」
何かに動揺している彼女は、その言葉をドヤ顔で言い放った。それに対し、とうふとわたあめの二人はというと、『なんだとー!?』とでも言いたそうな顔をして千鶴の顔を見ていた。…別に空気読まなくてもいいんじゃない?
院瀬見さんは無言で麻婆豆腐を食べてはその度においしそうな顔をしてやり過ごしてる。
というか、そろそろ中身知りたいな。じゃがいもじゃないとしたら…いったい何が入ってるのだろうか。
「その中身がじゃがいもなんて誰も言ってないぞー」
「やっぱり千鶴はわざと持ってきたのか?」
とうふとわたあめはツッコミを止める気はなさそうだ。
「ふっ、ふふっ、はは…残念だった、わね」
それでもなお、その姿勢を崩さない――物理的には崩してるが――姿は立派なものだ。これ以上続けても、二人に突っ込まれることに変わりはないけど。
千鶴さんが明らかに動揺してる。てことは…本当に笑いを取ろうと思って持ってきたの?
「千鶴…俺思ったけどさ、お前、俺が豆腐出した時、一番笑ってたよな。つまり、この段ボールの中身がじゃがいもだったら…そうとう自信があったんだな」
とうふが言いたいこととは、まず、千鶴がじゃがいもを持ってきてたとして、千鶴が豆腐の件で大爆笑していたということは、自分がじゃがいもを持ってくることが(千鶴から見て)相当面白いと思ったから、自信満々でじゃがいもを持ってきた、ということだ。分かりづらいかもしれないが、大体こんな感じだ。
「だから、この中身はじゃがいもじゃないって言ってるでしょ!? ほら! 見なさいよ! もう!」
「もったいぶらずにさっさと見せてくれればよかったのに」
「ま、とりあえず見てみようぜ」
そうだな。僕も早く本題の続きを聞きたいし。
「じゃ、開けるぞ」
ついに、その段ボールを開封した。中身は――
「倉ノ下…俺、家に帰るわ」
「俺も帰るわ」
とうふとわたあめは席を立って玄関へ向かった。
僕と院瀬見さんは、視線を段ボールの中に向けた。
「…………」
「…………」
言葉を失った。
「え? いや、ちょっと待って」
玄関に向かって廊下を歩くとうふとわたあめを、千鶴は止めようと声をかけたが、二人は止まらなかった。
千鶴さん…さすがにこれは無いと思うよ…。
「じゃあな、倉ノ下。ごちそうさん。サンキューな。――お邪魔しました」
「倉ノ下、ごちそうさん。夜ご飯ありがとな。明日学校来いよ。――お邪魔しました」
とうふとわたあめは、最後まで一緒に、優の家を去った。
まあそうなるよな。この段ボールの中身を見れば…誰だって返す言葉は無いと思う。
「千鶴。もう、帰ったら?」
院瀬見さんが笑顔で、千鶴さんに帰宅を促した。顔が怖い。顔が。
千鶴は優の顔を見て、恐る恐る聞いてきた。
「あたし…そんなにひどいことしました?」
敬語になっちゃってるよ。
「たぶんしました」
「そんな…バナ…ばかな……ごめんなさい…」
千鶴さんは頭を抱えて、反省した。
いろいろ言いたいことはあるけど、もう時間がないな。
現在――二十時三十分。
「千鶴さん、もう八時三十分ですよ。そろそろ帰ったほうがよいのでは?」
「そうさせて頂くわ」
立ち直り早っ! え? 早っ! ホントに反省したのか!?
「私は残りますね。家、隣ですし」
「わかりました」
「ちょっとあんたたち、まだ中三なんだから、限度ってもんがあるでしょ」
千鶴さん急にキャラ変わったな。なんだ? 保護者のつもり?
「お母さん…?」
院瀬見さんが目を見開いて千鶴の後ろを見ている。
「え?」
あ、千鶴と重なって見えないし、声似てたから勘違いしてしまった。今現れたのは院瀬見さんのお母さんらしい。マジの保護者でした。すいません。
「すみれ、早く帰って来なさい」
「ごめん、お母さん。今行くから――また明日です、優君。ごちそうさまでした。では」
院瀬見はそのまま廊下へ行き、院瀬見ママと一緒に家に帰っていった。
「千鶴さんもさようなら」
「…う、うん。いろいろあったけど楽しかった。またこういうのあったらいいな。ごちそうさま。ありがとう。また明日ね」
千鶴はそう言うと、ゆっくりと優の家から去っていった。
「さて…片付け大変だな」
病み上がりの珍客(食べて話しただけの)バーティー後、部屋に残ったのは、優・麻婆豆腐を入れて食べた食器、の二つだった。
あ、あとさつまいもも。
翌日。
今日は四月二十六日。テレビで見たところ、今日は最高気温が二十九度になるらしい。倒れないように気を付けなければ。
優は今、暑い日差しを避けるために、日陰に入りながら登校している。
と、
「ゆーう君!」
後ろから聞き慣れた声がした。この声はノアだ。登校中にしか(僕の前にはだけど)姿を現さない金髪ハーフ美少女、篠崎ノアだ。
「ノア、なんで僕だとわかった?」
「さあなんでしょうねぇ…勘かなぁ?」
彼女は昨日と同じ答えを返した。
「嘘つけ…なんてね」
「なにそれ」
ノアはあはは、と笑って僕の隣についてきた。ここで彼女の変化に気付いた。
「あれ? 髪型…変えた?」
そう。昨日と一昨日はロングヘアーだったはずの髪型が、ツインテールに変わっていたのだ。
「う、うん。変えてみたの。これ、どう思う?」
彼女は、その金色に輝く髪を揺らしながら、上目遣いで聞いてきた。
「前と同じくらい好きかな」
最初に出てきた感想をそのまま言った。
「前って…ロングのとき?」
「うん。僕は好きだぞ」
「そ、そう…? ありがと…」
彼女は顔を赤らめると、よかったとばかりに顔を前に向きなおした。
「私、ちょくちょく髪型変えるね。だから、その、最終的に、優君が好きな髪型を教えてほしいの」
「なんでそういうことするんだ?」
「べ、別にいいでしょ。試したいだけっ」
彼女はそう言ってそっぽを向いてしまった。
「…わかったわかった」
優は苦笑いをした。
「…ところで学校はどう? クラスに馴染めてる?」
到底、僕が言えることではないが、聞いておくだけ聞いておいた方がいいだろう。
「…えっとね、クラスの女子とは全員仲良くなったんじゃないかな」
まあ…当然か。男子を含めてすぐにクラスの人気者になれるだろうな。
「でも…一つ問題があってね。男子のことなんだけど」
「問題? 仲良くなれそうな男子がいるの?」
「うん。そんな感じ。一人だけなんだけどね、その人のせいで授業がよくストップしちゃうんだ」
あー…心当たりあるわ。おそらくあいつだろうな。
「名前は確か…」
「赤井、剛…って人?」
「そう、それそれ――って知ってるの?」
「まあ、うん。前にちょっとね」
僕はうつむいてそうつぶやいた。
「えー? なになに? 気になる!」
「残念だけど、気軽に話せる話じゃないんだ。ごめん」
「そうなの? てことは、あいつにあまり近づかないほうがいい?」
「うん…絡んだら厄介なことになりそうだから、そうだね」
彼女と話してる間に、結構学校に近づいてきたようだ。学校がある方向を見ると、校舎の二階が顔を覗かせている。
「あれは…倉ノ下君? 倉ノ下君だ!」
「おっ! 行こうぜ!」
「うん!」
後ろから会話が聞こえたので、振り向いてみると、英さんと閑空さんが手を振って走って来るのが見えた。僕は足を止めて、「おはようございます」と、二人にあいさつをした。
「倉ノ下君、おはよう。昨日の、大丈夫だったんだ」
「ええ、おかげさまで」
「おはよう。…ん? 倉ノ下、お前の隣に一緒にいる彼女は誰だ?」
友達を全く持っていない優に、疑問を持った空閑は、ノアを見た。
「あ、えーと、彼女は…」
「え? か、かの、かのっ!! うわああああー!!」
「あ、ちょ、ノア! 待って! …だめだ」
優は、超高速で逃げていった(学校へ行った)ノアを追いかけようとしたが、いろいろ不都合な点があるので、彼女を追いかけるのを諦めた。
はあ…走るの早すぎでしょ…。思ったけど、ノアっていっつも登校時に現れて、その度に背中を向けて先に行っちゃってる気がするんだが。おっと…そんなことより、とりあえず…
「見ての通り、恥ずかしがり屋です」
ってとこかな。
「俺には違って見えたが…気のせいか?」
「私も、恥ずかしがり屋じゃないと思うけど」
「え? どう見ても恥ずかしがり屋にしか見えませんけど…」
「鈍感なヤツ…」
「…? それは…『脈アリ』ってのと関係ありますか?」
「うーん…あると思うよ? 知らないほうが面白いと思うよ」
結局『脈アリ』とはなんなんだ…。
「で、彼女の名前はなんというんだ?」
空閑が少し逸れた話を戻した。
「ああ、彼女は篠崎ノアといいます」
先に学校へ行ってしまった彼女の自己紹介をする。
「篠崎? 聞いたことない…」
英は必死に記憶を漁っているようだが、出てこないだろう。なぜなら――
「ですよね。彼女この前の火曜日の二十四日に転校してきたばかりなんですよ。ちなみに、クラスは一組です」
「え? てことは…院瀬見と同じ日に転校してきたってことか?」
空閑が問いかけた。
「そうなんですよ。なので僕も疑問に思って聞いてみたのですが…」
――『院瀬見…? 知らないね』
「と、言ってました」
「へー…すごい偶然だね…」
と、話している内に、学校へ着いてしまった。
「倉ノ下、今日はなんにも無いといいな」
そういうの、フラグっていうんですよ。はぁ…。
さて。本でも読もうか。
教室に入って即行で準備を済ませた優は、本を手に取り、その本を読み始めた。
「おーい、倉ノ下君。今日の朝会った彼女に呼ばれてるみたいだけど」
すぐに止められてしまったが。
英が駆け寄ってきて、教室の前で立って優を見ているノアを指差した。
ノアと目が合ったとき、彼女は「早く早く」と、手招きをした。一体なんだろう。
僕はすぐに本にしおりを挟み、机の上に置いてから、ノアがいる場所へ駆けつけた。
「ノア、どうした?」
「それが…例の、赤井? って人が…とにかくついてきて」
「え、ちょ」
彼女は僕を一組の教室の前まで引っ張った。
「ほら、あれ」
「うわ」
僕は、彼女が指差した方向を見た。そこでは、教室の真ん中で赤井剛と一口千鶴…一口千鶴…え? なんでこんなとこにいるんだ!? ま、まあ…その二人が口喧嘩? をしていた。千鶴は後ろ姿なので表情はよくわからないが、怒ってるような感じがする。教室にいる生徒たちは、教室の隅で教室の真ん中を見ながらひそひそ話したり、困惑した様子で教室の真ん中に近づかないようにしているようだ。もちろん僕もだけど、真ん中には行きたくないらしい。
僕は、まずその話を聞いてみることにした。
「ねえ! なんで早く返してくれないの?」
千鶴さんだ。赤井に指を差して、すごい怒ってる感が出ている。
「は? もうちょっと待てよ。今度返すから」
明らかに貸したものを返さないなと聞き取れる台詞を吐いたのが赤井だ。
「そうやっていつまでも逃げれると思わないでよ! もうこれで一か月よ!? いつまで待たせる気!?」
千鶴の怒り具合がどんどんやばくなってる気がする。
「そんなん知ったことじゃねーし! 返す日はいつだっていいだろ!?」
「はぁ!? 何言ってんのよ!? 貸した時に一週間以内に返すって約束したじゃない!」
あ、なるほど。そういうことね。
「ほかに言うこと無いのか? いっつもそれだけじゃねえか」
彼は、ガラス製のビンを片手に俺の勝ちだと言わんばかりの表情で、千鶴に皮肉を吐く。なんでビンなんか持ってるのか理解できないけど。
「あら? 図星だったかしら? だからそう言って逃げることしかできないのよ。さあ、早く百円を返しなさい!」
「う…」
千鶴さんのカウンターが炸裂したようだ。…なんか、百円って聞こえた気がするけど…。この話、もしかすると実はとてつもなくしょうもない話じゃないのか? それにしても…あのビンが気になる。
と、次の瞬間――
「うるせえー! もう黙れ!!」
赤井は右手に持ってたビンを千鶴に向けて思いっきり投げた。
「あっ」
だが、千鶴は脅威の身体能力でその攻撃を回避した。ビンはそのまま千鶴の背中の方向、つまり優たちがいる廊下に向かっていった。
待てっ…! その方向は――
「きゃあ!!」
赤井が投げたビンが、廊下にいるノアをめがけて一直線に飛んでいく。ノアは目を閉じ、両手を顔の前に出した。僕はそのビンをキャッチしようと、手を伸ばす。
「くっ…!」
ガシッ!!
「うわっ! …とと」
僕はそれをキャッチした反動で体勢を崩しそうになったが、踏みとどまった。
なんでキャッチできたんだろ…。
ビンが飛んでこなかったので、ノアは恐る恐る目を開いた。
「…?」
「ノア、無事だね?」
「う、うん」
優はノアの無事を確認してから、千鶴の下へ駆け寄る。
千鶴の肩をとんとん、と叩き、振り返った彼女の耳に口を近づけ、小さい声であることを伝えた。
「――」
それを聞いた千鶴はこくっと頷き、急いで教室から出て行った。
「おい!」
赤井だ。なんか怒ってるっぽい。うわー…久しぶりに近くでみたけど…全然変わってないな。
「お前、倉ノ下だな? 久しぶりだなぁ。どうした? 自分からノコノコと」
赤井は、前に立っているのが僕だと認識すると、にんまりと笑った。
「……」
「おいおい、どうした? 突っ立てねえで、なんか言ってみろよ」
赤井は徐々に僕に近づいてくる。
「さっさと百円返せば済む話なのに、なぜ返さないんですか?」
「うるせえよ。てめえには関係ねえだろ」
「では、関係ある話にします」
僕は自分が言いたかった本題に移った。
「なんでそんな平気な顔してられるんですか?」
「ああ? よく聞こえねえよ」
「いや……なんでそんな平気な顔してられるんだ!? 赤井!!」
「っ!!」
僕は人に対して基本敬語(丁寧語くらいしか使わないけど)で話すのだが、今回は訳が違った。
いきなり啖呵を切った優に、赤井は少し驚いたようだった。
「…俺を呼び捨てとは…いい度胸してんじゃねえか」
「そんなことはどうでもいいだろ。なあ赤井、お前今、このビン投げたよな?」
僕は目の前にそのビンを出した。
「ああ、投げたぜ? それがどうした? つかなんでお前が持ってんだよ」
「お前の目は節穴か? ちゃんと見ろよ。これガラス製だぞ? さっき僕がキャッチしてなかったら確実に割れてたんだぞ?」
「は? お前がキャッチした? 馬鹿なことほざいてんのも今の内だぞ?」
赤井はさっきの一部始終を見てなかったらしい。
「残念だけど、キャッチしたんだからここにあるんだろ。…あとよーく考えろよ。もしこれが人に当たったらどうなる? しかも頭に! ただ事では済まんぞ? それか、これが割れてガラスの破片が飛び散って、誰かが傷を負ったらどうする? もし目に入ったら失明だってあり得るんだぞ?」
「ハッ…結局なにも起こらなかったじゃねーか。だから問題ねえだろ」
「この可能性を生み出したのはお前だぞ? 赤井。それに今回だけじゃないかもしれないぞ? 今回は運がよかったが…もし次があったらどうだ? わからないぞ?」
「だからなんだよ! もしかしたらの話だろ? つまんねえ話すんじゃねえよ」
「だ・か・ら! この可能性を作り出したのはお前だって言ってるだろ!? こんな危険性がある物を投げるなんて…ふざけてんのか!? 頭使えよ! もう中三だぞ!? それくらい――」
「おい赤井! また何かやったのか!?」
僕と赤井の言い合いの中、突如、男性の声が教室に響き渡った。
「…先生…?」
赤井が驚いた顔でつぶやいた。
廊下を見ると、廊下に千鶴と学年主任が立っているのが見えた。
よかった…間に合ったみたいだ。
「赤井、もう諦めろ」
僕は赤井にそう言った。が、
「は? 先生、俺、何もしてないスけど」
「はあ!? あんた、とぼける気!?」
否定した赤井に、千鶴が食って掛かる。
「とぼける? 俺がなにしたっていうんだ? 証拠はなんだ?」
「赤井…それ罪を犯した犯人とかがよく言う言葉だからやめた方がいいぞ。分かりやす過ぎる」
今度は先生が呆れた様子で言った。
「じゃあ、証拠はなんですか!?」
「赤井、お前がしたことについてまだ何も言ってないだろ。あとさっき言ったばっかだぞ、頭を使えって。証拠って…今の事件のすべてを見てた一組の生徒、全員の記憶が…証拠だろ?」
「うっ…」
まだほかに言葉が返ってくると思ってたけど…こいつ意外と口喧嘩とか弱いのかな。
「おい赤井…ついてこい。いろいろ聞かせてもらうぞ」
「…わかりました」
――こうして、なんの変哲もない朝だったはずなのに事件に巻き込まれてからの、見事解決を果たしたのだった。
このあと先生方や三組のクラスメイトからいろいろ聞かれて大変だったけど、頑張って乗り越えた…と思う。でも、ノアに会えなかったから…また登校時に話そう。
なんか…今週がすごい長い気がするのは、僕だけだろうか…? まだ明日の金曜日もあるけど、少し疲れたから、今日はできるだけ早く寝よう。
今日は自分の中では記念すべき特別な日になったと思う。名付けるならば…
『赤井打倒記念日』かな。
ダサいかもしれないけど…僕にとっては大事な記念日だ。
あともう一つ。今日、僕が赤井に啖呵切ったやつ…あれ忘れてほしい。
どうせ明日も、変なことが起こるんだろうなぁ…。心臓に悪いものはやめてくれよ。
読んで頂いて誠に感謝致します。
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