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82 イベント告知

 アビリティ【風水】必要SP:30

 気の流れを読み、そして操るすべ

 身につけると、陰陽五行の性質がより強く作用する様になる




 これが、エアルさんに言われ取ったスキル。

 なるほど。

 気の流れ。

 よくわからないオリエンタルな力。

 そして、陰陽五行という性質。

 これは、陰と陽、そして、木、火、土、金、水という性質に大別されるらしい。

 そして、それぞれに強化する、或いは打ち滅ぼすような力関係がある。

 僕の撃つ銃弾は金属なので、金に入る。

 金剋木ごんこくもくという事で、木、つまり草に対しては強くなる理屈らしい。

 逆に火には弱くなるのだけれど、その時はスキルを外せば良い見たい。


 その効果は周りのメンバーの反応を見ればよく分かる。


「凄いですね。たった一日で」


 パーティの先頭に出て躍動するノルンさん、そしてハティとスコル。

 それをサポートするように追いかける僕。

 昨日とは打って変わった活躍に黒さんがホームに戻ってから感嘆の声を漏らした。


 そのホームも、壊れていたドアは治っていたし、屋根の穴はなくなり照明が取り付けられていた。

 それから、ハティとスコルの餌も。


 でも、ちょっとはしゃぎすぎて金の銃弾を使いすぎた。

 そろそろ補充をしたいのだけれど、金は最初の島でたまに掘り出せる程度。

 気長に採掘するしか入手の手段がない。


「それは、私がスカウトした訳だから」


 紅茶をすすりながら、パールさんが勝ち誇ったように黒さんに言う。


「これなら、早めにエリアボスも倒せそうですね。

 少し、計画を練らないと」

「あの、冥界という所に行きたいのですけど、何か知ってますか?」


 ガフさんに聞かされた神話には、そこに闇の女神が閉じ込められていると言う事だった。

 その闇の女神を解き放ては、夜が蘇る。

 見たことにない闇の女神は、常識的な人だと良いなと思う。


「冥界……聞いたこと無いですね。

 βの情報にも無かったはず」

「そうですか」

「攻略を進めればいずれ辿り着く!

 そこが世界の果てでもな。

 いや、冥界なら別世界か?」


 僕らの後ろから、ヴォルクさんが大きな声で言う。


「当然、一番乗りは俺達フェンリルだ!」


 そう言いながら、僕の肩に思いっきり手を乗せる。


「はい」


 見上げながらそう答えた僕にヴォルクさんは満面の笑みを返す。

 その後、ハティとスコルの元へ。

 二言三言ノルンさんと言葉を交わしながら、狼達の背を恐る恐る撫でる。


「でも、冥界って死者が行くとこよね?」

「エリア拡張かもな」


 仮想ウインドウを開きながら、朝景さんがパールさんの疑問に答える。

 なるほど。

 ゲーム的にそう言う考えもできるのか。


<ポーン>


 丁度、システム音が鳴る。


「お! イベント告知だ」


 そのまま仮想ウインドウを操作した朝景さんが嬉しそうな声を上げる。

 それをきっかけに、皆が仮想ウインドウを開く。

 もちろん、僕も。


 ◆


【イベント、三大秋祭り開催のお知らせ!】


 Vinculum Onlineをご利用いただきましてありがとうございます。

 明日、9月4日をもちまして、Vinculum Onlineはサービス開始から50日を迎えます。


 これを記念しまして、ゴールド、経験値、スキル経験値が手に入る一大イベントを開催します。


 期間中はメニューからイベントフィールドへ転移可能となります。


 そこでだけで入手可能なイベントアイテムは「アイテム交換所」でゴールド、イクスストーン、スキルストーンと交換可能です。

 また、期間中は交換アイテム所持数でプレイヤーランキングを作成。

 最終的なランキング順位に応じた報酬もご用意しております。


 ●出現エリアと入手可能なアイテム

 ・金の鉱山・ウェニーレ・アウルム

  亡国の古金貨、亡国の古銀貨、亡国の古銅貨 など


 ・成長の草原・ウェニーレ・アドレスケレ

  戦士の輝石、戦士の秘石、戦士の魔石 など


 ・知識の遺跡・ウェニーレ・スキエンティア

  全知の実、英知の実、知恵の実 など


 ●イベント期間

 ・9月4日(土)12:00〜9月12日(日)11:59


 ●交換アイテム

 「アイテム交換所」で交換可能なアイテムは以下の通りです。


 ・10,000G

  亡国の白金貨:1枚

  亡国の古金貨:10枚

  亡国の古銀貨:100枚


 ・イクスストーン(中)

  戦士の輝石:1個


 ・イクスストーン(小)

  戦士の秘石:10個


 ・イクスストーン(欠片)

  戦士の魔石:100個


 ・スキルストーン(中)

  全知の実:1個


 ・イクスストーン(小)

  英知の実:10個


 ・イクスストーン(欠片)

  知恵の実:100個


 ●ランキング報酬

 入手アイテムの交換数によって以下のレートで集計します。

 ポイントは交換時点での付与となります。

 所持数とは関係ありませんのでご注意下さい。


 ・レート

  10P:亡国の白金貨、戦士の輝石、全知の実


 ・報酬

  1~100位:武器ガチャチケット×3

  101~500位:武器ガチャチケット×2

  501~2000位:武器ガチャチケット×1


 ※武器ガチャは後日実装予定です。

 ※イベントの内容、期間におきましては予告なく変更となる場合がございます。


 皆様のご参加、心よりお待ちしています。


 運営チーム


 ◆



「いきなり、明日からですか」


 まず口を開いたのは黒さん。


「しかも三択。どうしましょう?」


 黒さんが顔を上げ、ヴォルクさんに問いかける。


「ん? 各々好きなとこ行けば良いんじゃないか?」

「……そうですね。

 では、私は……スキルにしましょうか」

「俺は……やっぱり経験値かな。

 良いタイミングだし、二匹目も本格的に検討しよう」

「私も……経験値かな」

「私はスキルかしらね」


 朝景さん、ノルンさんは経験値。

 黒さんとパールさんはスキルの様だ。

 外で五郎と格闘してるくまこさんはまだ気付いてないかもしれない。


「僕は、金貨。鉱山に行きます」


 そう言った僕を皆が一斉に不思議そうな目で見る。


「お金に困ってるなら相談に乗るわよ?」


 そうパールさんに言われる。


「いえ、そういう訳では無いのですが」

「イベントと聞いて!」


 僕の答えを遮る様に、アマリさんが出現。

 それと同時に大声が室内に轟く。


「ショタ君! 久しぶり!

 虐められて無い!?

 セクハラされて無い!?」

「お前さんが言うセリフじゃないだろう。

 どうした?

 いきなり」


 呆気にとられる一同の中、ヴォルクさんだけは動じずに声をかける。


「どうしたも、こうしたも、イベント!

 みんな何処行くか決まった?

 と言うか、クランで方針立てるの?」

「今回は自由で良いんじゃ無いかって話してたとこだ」

「自由! 了解!」


 そう答えアマリさんはヴォルクさんに敬礼をして、僕の方を見る。


「ショタ君! 何処行くか決まった!?」

「はい」

「あぁ! 言わなくて良い!

 君の事は全部わかってる!

 明日! イベント会場で会おう!」


 そう言って、満面の笑みで手を上げアマリさんは消えて行った。


「……あの子、本当にわかってるのかしらね?」


 そう、パールさんが呟いたけれどそれに答える人は居らず。


「おーい、何かイベント告知来てたけど……何だ? この空気?」


 丁度ドアを開け入って来たくまこさんが怪訝そうな表情を浮かべた。

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