表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/71

6.ミイナのダンジョン五階層

少し遅くなりましたが何とか投稿出来ました!

明日は早くてもお昼過ぎの投稿になってしまうと思います。



 四階層を突破した優奈達は五階層へ足を踏み入れた。

 五階層も大量の魔物が優奈達の行く手を阻む。

 

 「それにしてもそろそろ魔物を倒すのも飽きてきたわね……」

 

 優奈はうんざりとした声をだす。

 すでに数百匹近い魔物を倒しており、和人達のレベルもかなり上がっている。

 

 「そんなに強くないのと、変なギミックがないだけましか」

 「そうね、これで変なギミックがあったらと思うと……。考えるだけでげんなりするわ」

 

 1時間後とある扉の前にたどり着いた。

 3mはあろうかという両開きの扉だ。

 

 「これは、ボス部屋ですかしら」

 「ここは全十階層のダンジョンなので、五階層にボス部屋があってもおかしくないわね。さて何がでるかしらね」

 

 扉を押し開け部屋に入る優奈達を待ち受けていたのは、何もない空間だった。

 

 「おいおい、ボスがいねぇじゃないか」

 

 ただの広い空間に拍子抜けする一同、実はボスが配置されてないんじゃないのかと話し合っている時にそれは起こった。

 ブンブンと剣を振り回しながら中央を調べに言ったリィドの足首を何者かが掴んだのだ。

 

 「うぉ、離しやがれこの野郎」

 

 地面から生えた手がリィドの足首を掴んでいる。

 そこへすかさずラビィの剣が手に向かって飛んでくる。

 さっとリィドの足首を離し手が地面に消えて行った。

 飛んできたラビィの剣を「うわちゃ」と言いながら避けるリィド。

 そのまま優奈達の所へ下がってくる。

 

 「今手が地面から生えてたわよね……」

 

 油断なく手が生えてきた地面を見つめる優奈達。

 そして地面からずぶりと人の頭が生えてきた。

 黒髪がずずずとせり上がってくる。

 そのあまりの異様さに全員言葉を失う。

 目が鼻が口がゆっくりと現れる。現れたその顔は優奈にそっくりだった。

 そしてにぃぃぃと口をゆがめ笑う。

 

 「優奈にそっくり……」

 

 ぽつりと呟いた奏の声がやけに大きく聞こえた。

 

 「ドッペルゲンガーかやっかいだな」

 

 ライルの声に固まっていた優奈とラビィが動き出す。

 

 「ブルベル魔法防御を! あれが私と同じ能力を持ってたらまずいわ。全員全力で攻撃!」

 「ユウナ様に化けるなんて地獄で後悔しなさいですわ!」

 

 優奈の指示にブルベルが魔法防御を周りに展開する、ライムも全員にバフをかける。

 奏は慌ててヘイストとスロウを弾き始め、和人も魔法を発動する。

 ドッペルゲンガーはダンジョンにのみ出現する魔物で、出会った人に化ける能力を持っている。

 高レベルのドッペルゲンガーの場合の能力までコピーしてくるので、非常にやっかいな魔物なのだ。

 

 「サンダーアロー!」

 

 ラビィの攻撃を受け仰け反っていた偽優奈に20本にも及ぶ雷の矢が突き刺さった。

 

 『ぎぃぃぃやぁぁぁぁ』

 

 断末魔の叫び声を上げて偽優奈が消えていく。

 

 「え、倒したの?」

 

 きょとんとした顔の優奈、魔法を放った和人も手を前に突き出したままの格好で固まっている。

 

 「え、俺の出番なしかよ」

 「レベルが低かったのでしょうか……」

 

 ライムがそう言うとガコンと音がして六階層への扉が開いた。

 

 「た、倒したみたいね。レベルが低かったのでしょう助かったわ。

 高レベルのドッペルゲンガーだったら倒すのにかなり苦労するでしょうし」

 

 その言葉にライルと四天王がうんうんと頷く、昔高レベルのドッペルゲンガーに出くわしかなり苦労して倒したのだ。

 部屋を見まわしたが宝箱は出現せず、ドロップアイテムもなかったため六階層へ向かって歩き出した。

 

 「ユウナ待って頂戴」

 

 歩き出した優奈を引き留めるブルベルの声に優奈が立ち止まる。

 

 「カナデの顔色が悪いわ、少し休憩を入れられないかしら」

 

 その言葉に奏を見た優奈は驚く、顔が土気色だったのだ。

 慌てて奏に近寄り抱き上げると六階層への扉を潜った先にある少し広めの部屋におろした。

 

 「優奈私は大丈夫だから」

 「そんな顔して大丈夫なわけないでしょう! ライム奏を見て貰える?」

 

 ライムは頷くと奏に近づき奏の状態を調べていく。

 しばらく調べた後回復魔法と睡眠魔法を奏にかけていく。

 ことんと奏の首が倒れる、奏を受け止め地面に寝かせると優奈に奏の状態を報告し始めた。

 

 「魔力が枯渇しています、それとスキルの使いすぎによる疲労のようでしたので少し寝かせてあげるのがいいと思います」

 「っ……、奏さんは優奈さんの役に立ちたいとずっとスキル上げをしていたんです。

 だいぶ思い詰めているようでしたのでもう少し気を付けてあげるべきでした」

 

 申し訳ありませんと頭を下げる和人。

 

 「和人さんは悪くないわ、私がもう少し気にかけてあげるべきだったのよ」

 

 そう言うと奏の近くに座り、優奈は奏の頭をゆっくりと撫で始めた。

 

 「皆申し訳ないけど、少し休憩してくれるかしら」

 

 その言葉に全員頷くと床に座りくつろぎ始める。

 ラビィだけは愛剣を取り出しうっとりとした顔で手入れを開始した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブックマーク、評価感想頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ