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40.修羅場?

書き直してたら少し遅くなりました!


 ダンジョンから帰還した次の日、街はプロミエの大迷宮クリアの話で盛り上がっていた。

 クリア報酬から新装備がでたためその話題が大部分を占めている。

 現在黄金の小麦が85階層まで到達しており、優奈以外でのクリアにも関心が寄せられている。

 

 優奈達が朝食を食べ終わりまったりとしていると、雪菜と奏が帰ってきた。

 雪菜は魔道具ギルドに泊まり込み、奏はちょうど初心者講習が終わって帰って来たのだ。

 優奈が帰ってきてると聞きまっさきに食堂に現れる二人。

 

 「ゆなちゃーん! お帰りなさい、ダンジョンクリアしたんですって? 魔道具ギルドでもその話題で持ちきりだったわよ」

 「ゆな酷い! あれのどこが初心者講習なの」

 「ただいま、ありがとう。冒険のぼの字もしらない初心者が死なないための講習よ。

 冒険者になるのやめるの?」

 

 その言葉に慌てて奏が否定する、講習の最後の方では血に慣れさせるために延々とゴブリン狩りをさせられたのだ。

 おかげで貧血だけは起こさなくなった。

 

 「あの講習に耐えたのに冒険者になれないなんて嫌よ!」

 「講習で心折れなかったのね、出来れば冒険者になんてなって欲しくなかったのだけど。

 許可できるかはあとで担当教官に詳細を聞いてからね」

 

 ため息を付き持っていたカップをテーブルに置く優奈。

 そんな優奈をみて違和感を覚える雪菜と奏、優奈の正面にいるため優奈の手元がよく見えた。

 しげしげと優奈を見つめ、そして左手の薬指に嵌まっている指輪に気付いた。

 

 「ゆなちゃん、その左手の薬指に嵌まっている指輪は何かしら」

 「ゆな……、私のゆなが!!」

 

 気づいちゃったかとまたもやため息をつく優奈。

 

 「恋人に貰ったのいいでしょ」

 

 にっこりと微笑んで左手を上げ指輪を二人に見せつける。

 ここでしっかりと二人に邪魔するなと言っておかないと、のちのち大変な目に合うのが目に見えてるからだ。

 

 「ゆなちゃんどっちと?」

 

 和人とライルを睨みつけながら聞く雪菜に優奈はあっさりと二人と付き合うことになったとばらしてしまう。

 

 「二人!? でもこちらの世界は一夫一婦制じゃないみたいだしいいのかしら?」

 「それに関しては私も悩んだのだけど。でも和人さんとライルに二人とも選んでいいと言われたの。

 確かに日本ではありえない事だけど、ここではそれも普通の事だしいいのかなって今は思ってるわ」

 

 優奈の言葉を聞き雪菜は真剣な表情で優奈を見つめる。奏は何かぶつぶつと呟いている。

 

 「ゆなちゃん今幸せ?」

 「ええとても」

 「私の中ではゆなちゃんはまだ16歳のままだからちょっと複雑ね。まぁ今は何も言わないでおくわ、おめでとうゆなちゃん」

 「ありがとう雪菜」

 

 双子の姉に祝福されて嬉しそうに笑う優奈。許してくれないかなと思っていたので少しほっとしている。

 そして雪菜の横でぶつぶつ言っていた奏が突然動き出す。

 高速でテーブルを周り込み、優奈を抱きかかえ自分の部屋へ連れ込む。

 しっかり鍵もかけ、優奈をベットに下すとそのまま優奈に覆いかぶさった。

 延々とゴブリン狩りさせられて上がったLvが変なところで役に立っていた……。

 

 食堂では残された人々が唖然としていた。

 雪菜だけはぶつぶつ言ってる内容を聞いて、何かするだろうなと思っていたので特に慌てず残された人々に説明をする。

 

 「あのね、奏は別に優奈を傷つけたりしないのでちょっと二人きりにしてあげてくれる?」

 

 雪菜の言葉を聞き、あとを追うとしていた和人とライルの動きが止まった。

 どっちにしろ奏は避けて通れないのだ、とりあえず優奈に任せることにした。

 

 

 ベットに優奈を押し倒した奏は優奈に抱き着きボロボロと泣いていた。

 

 「ゆなは私のなの、いやいや誰にも渡さない」

 

 そんな奏の頭を優奈は優しく撫でてあげる。

 奏が落ち着くまでゆっくりと何度も。

 

 「ごめん、ゆな……」

 「落ち着いた?」

 「うん……、ゆなを取られると思ったら体が勝手に動いてたごめん」

 

 優奈にぎゅっとしがみつく奏、その腕は少し震えていた。

 

 「恋人は出来たけど、奏が一番の親友なのは変わらないわよ?」

 「親友じゃ嫌、優奈の一番になりたいの」

 「うーん、ごめんね。そこは和人さんとライルに譲ってほしいな」

 「嫌!!」

 

 優奈が大好きで大好きで仕方ない奏、優奈の一番を誰かに譲るとか許せなかった。

 

 「じゃぁ、奏が認めてくれるまで結婚しないわ。それでどう?」

 「絶対認めない!」

 

 結局一時間くらい奏を説得し、なんとか奏が認めるまで結婚しないので許してもらう方向に落ち着いた。

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、雪菜の部屋。

 なぜか和人とライルが部屋にいた。雪菜に呼び出されたのだ。

 

 「昼間は話が途中になってしまったけど、ちゃんと確認しておきたいの。

 二人ともゆなちゃんと結婚するつもりなの?」

 

 椅子に座り二人を睨みつける雪菜、昼間は祝福したがいい加減な相手に大事な妹を任せるつもりはなかった。

 

 「お姉さん! 優奈さんを私に下さい。優奈さんに寂しい思いはさせません、幸せにします」

 

 頭を下げる和人にライルは片膝を付き雪菜に向き合う。

 

 「ユウナを幸せにすると誓う」

 「ゆなちゃんは寿命がないのよね? ゆなちゃんを置いて先に逝ってしまうのにどうやって幸せにするのかしら」

 

 その問いに和人が背筋を伸ばし答える。

 

 「私達二人は創造神様の試練を乗り越え、優奈さんの為に永遠の命を手に入れています。

 だから優奈さんを置いて先に逝くことはありません」

 

 確かに間違ってはいない、試練だったのかと言われると疑問が残るところだが。

 しかし雪菜は創造神の試練と聞き何かすごいことを想像したようだ。

 大変な試練を乗り越えてまで優奈の為に永遠の命を手に入れてくれた二人なら、優奈を任せてもいいかなと思い始めていた。

 

 「ゆなちゃんを泣かせたら許さない。浮気なんてしたらわかってるわね、何かあったら全力でゆなちゃんから引き離すから」

 

 にっこりとだが凄みのある微笑みを二人に向ける雪菜を見て、こくこくと頷く和人とライルだった。

 

 

 

 


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