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33.カップ麺って美味しいですよね

すみません遅くなりました!


 50階層を無事に突破した優奈達は55階層のセーフティルームで休憩を取っていた。

 夕飯は優奈のリクエストで何故かカップ麺だ。

 優奈にお願いされカップ麺をつくる和人。

 初めて食べるライルとブルベルのために無難にしょうゆ味をチョイスした。

 お湯を入れる和人を興味津々で見つめるライルとブルベル。

 3分たち割りばしは無理だろうと思ったので、フォークと一緒にカップ麺を渡した。

 

 「いい匂いね」

 「うむ、食欲をそそるな」

 「熱いから気を付けてくださいね」

 

 恐る恐るといった感じでカップ麺を食べ始める二人。

 最初は少しずつ食べていたが、しばらくするとすごい勢いで食べ始めた。

 あっという間にスープまで飲み干し、物足りなさそうに入れ物を見ている。

 

 「気に入ったのならもう一つ作りましょうか?」

 

 笑いながら和人が二人に声をかける。

 

 「ぜひお願い!」

 「あと二つくらい食べれそうだ!」

 

 今度はカレー味にお湯を入れると、3分が待ちきれないらしくライルとブルベルはそわそわしながらカップ麺を見つめる。

 

 「これはカレー味なのね、カレーも美味しいわ」

 「優奈達の世界は美味い物が沢山あるな!」

 

 この世界にも美味しいものはあるが、やはり調味料を手に入れにくいため薄味が多い。

 

 「この世界にも調味料がもっと普及すればいいのだけどね」

 「調味料か……、種類はかなりあるのだがやはり輸送手段がな」

 

 優奈とライルの言葉に和人が疑問をぶつける。

 

 「輸送手段って馬車とかですよね? 日本みたいに列車とかそういうのは開発されないんですか」

 「うーん、私も考えたことはあるんだけど魔物がいるでしょう。レールを破壊されたら困るし、列車にぶつかったりもするだろうから諦めたのよね」

 「確かにそうですね。あ、優奈さんの家にある転移陣で各地をつなぐのは無理なんですか」

 

 設置に手間はかかるが設置してしまえば気軽に使える転移陣はありなのだが、転移にはかなりの魔力を使う。

 なので魔力の少ない人は利用できない、利用できるようにするには純度の高い魔石がいくつも必要になるので設置コストがありえない額になってしまうのだ。

 優奈の家に置いてある魔王城直通の転移陣は一定以上の魔力がないと使用できないのだ。

 

 「一般人も気軽に使える転移陣を作るにはコストが高すぎるのよ、なので無理ね。移動距離と荷物に応じて使用魔力も跳ね上がるしね」

 

 その言葉に唸る和人、自分が持ってる日本の知識程度では解決策が思い浮かばなかった。

 仕方なく思考を放棄すると後片付けを始める。

 

 「あ、入れ物ってプラスチックよね。燃やしたらまずいわね」

 「そうですね、どうしましょうか」

 「なんでも消せるゴミ箱とか欲しいわね」

 

 その言葉にブルベルが反応する。

 

 「それ燃やしたらダメなのね? じゃぁ私が処分してあげるわ」

 

 ブルベルが入れ物を触るとあっというまに消え失せてしまった。

 

 「何したの?」

 「時をちょっとね」

 「ああ、じゃぁ私にはできないのね」

 「そうね、ユウナなら分解のほうがいいかしら。教えてあげるわ」

 

 ブルベルに分解を教わる優奈、和人とライルはしばらくその様子を見ていたが飽きたのか寝袋に入って早々に寝てしまった。

 そして1時間後、かなりの物を分解できるようになった優奈は調子に乗っていらない装備品の分解を始めていた。

 

 「「あー!!」」

 

 叫び声に飛び起きる和人とライル、二人が目にしたのはうっかり竜王のコートを分解してしまい涙目になってる優奈の姿であった……。

 

 

 

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