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29.けもみみ総選挙二日目


 けもみみ総選挙二日目、本戦が行われるためか昨日の比じゃないくらい広場には人が集まっている。

 和人達4人は優奈の計らいで実行委員の詰め所での見学だ。

 

 「これは凄いですね、子供とか大丈夫なんでしょうか」

 「まずいわね、いつもはここまで人出はないのよ。もう少し余裕があるのだけど……」

 「シークレットコンテストのせいですかね、正直なめていました」

 

 和人の言葉に優奈と近くにいた実行委員のリエンが顔をしかめながら答える。

 

 「明日これまずいかもしれないわ、というか来年絶対にやばいわ」

 「プロミエに草原フィールドを作って貰ってそこでやりますか?」

 「うーん、危険はないと言ってもダンジョンに入るのは一般市民は嫌がると思うのよね」

 

 頭を悩ませる優奈とリエン、周りにいた実行委員もげんなりした顔をしている。

 

 「とりあえず、明日は救護班などを多めに配置するしなんとか乗り切って頂戴」

 「了解しました……」

 

 そんな話をしていると、ノリノリなグレンの声が聞こえてきた。

 

 『それではけもみみ総選挙本戦の開始です!! 投票用紙の用意はいいかー!!』

 

 「「「「「「「おー!!」」」」」」」

 

 投票用紙を頭上に突き上げる人々、こちらもノリノリである。

 

 「すごい声ね、どうしてここまで盛り上がれるの」

 「異様な盛り上がりですよね」

 

 あまりの盛り上がり様に和人と雪菜が疑問を漏らす。

 ちなみに奏はあまり興味がないようで、屋台で買い込んだ食べ物を美味しそうに頬張っている。

 

 「この世界には、コンテストとかなかったんですよ。

 そこに開催されたけもみみ総選挙、美男美女の冒険者が工夫を凝らした衣装で舞台を練り歩く!

 娯楽も少ないですから皆が熱狂するのも当然なんですよ」

 「そうなんですか、私の世界には娯楽が溢れてるので熱狂ぶりに驚きました」

 

 娯楽が少ないのかと雪菜が呟く、魔道具で自分の世界の娯楽を何を作れないかと考えを巡らせているようだ。

 話している間にも総選挙は進み、舞台をけもの耳を付けた男性が歩いている。

 

 自慢の筋肉をアピールする男性に、氷結の魔法で近くの空気を凍らせキラキラと氷で着飾る男性。

 さらに女性の黄色い声が飛び交う、たまに女装した男性の声も飛び交う。

 本戦出場を決めた5人の男性が出そろうと投票が始まる。

 家族と友達と感想を言い合い投票をしていく人々、これから一旦お昼休憩が入りそのあと女性部門が始まる。

 

 「それじゃお昼にって奏ずっと食べてたの? それじゃもう食べれないわね」

 

 ひたすら食べてた奏に優奈は呆れた声をだす。

 

 「こういうお祭りって参加したことなかったのでついね」

 「そういえば、習い事ばかりでほとんど遊んでる暇なかったものね」

 

 小さいころから習い事ばかりで碌に遊べなかった奏、初めての祭りでつい買いすぎてしまったのだ。

 

 「それじゃここからは各自好きなようにしましょうか。

 女性部門も見たい人はまたここにきてね、私は仕事があるので今日はもう一緒にいられないわ」

 

 その言葉を聞き雪菜と奏は屋敷へ戻って行った、和人とライルは優奈へのプレゼント探しを続行しに街へ歩いて行った。

 

 

 

 「で、カズト昨日散々探したわけだが何かピンとくるものはあったのか」

 「それが特になかったんですよね……」

 「もう和人の創造で作った方が早くないか、元の世界の物のが優奈も喜びそうだが」

 「それも考えたんですけどね、女性が喜びそうなものってアクセサリーしか思い浮かばなくてでも優奈さんはそういうの付けないみたいなので」

 「ユウナが付けてないのは冒険の邪魔になるからであって、別に嫌いなわけではないぞ。

 現に集めてる装飾品シリーズがあるしな」

 

 ライルのその言葉に驚く和人、優奈はあまり装飾品が好きじゃないと思っていたのだ。

 

 「それじゃやはり装飾品が一番ですかね」

 「ちなみにユウナが集めてるシリーズは、新作が出るたびにユウナの元にデザイナーから送られてくるからダメだぞ」

 「むむ、それってこの街で売っていますか? とりあえず好みが知りたいのですけど」

 「人気シリーズなので出ると即売り切れだからないだろうなぁ」

 

 うーんと頭を悩ます男二人、和人のプレゼント探しはまだまだ時間が掛かりそうだ。

 

 

 

 

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