表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/71

11.もーもーさんと戦闘なのです!

初評価いただきました!ありがとうございます。

ブックマークと評価とても励みになります。

 一夜明けた翌日の朝、一行は冒険者ギルドの一室にいた。

 優奈がマスターのリエンにトライアルダンジョンの稼働状況を聞いている。

 

 「トライアルダンジョンの稼働状況はどうかしら? 皆利用してくれてる?」

 「予約待ちで一杯ですよ! 特に中級はすでに1か月待ちです、上級への条件になってるのでクリア即上級予約って感じですね」

 「予約が裁けなくなるくらいになったら、プロミエと相談してトライアルを増やしてね」

 「了解しました、プロミエと相談しつつやっていきますね」

 

 リエンの言葉によろしくねと声をかける優奈、そのあと細かい打ち合わせを終えるとダンジョンに潜るむねを伝える。

 顎に手をあてて質問をするリエン。

 

 「どの辺まで潜る予定ですか」

 「そうね、出来れば踏破したいけどベルと和人さんがどこまでついてこれるかわからないので、もしかしたら早めに出てくるかもしれないわ」

 「現在の最高踏破階層は40層ですので、出来れば40層以降の素材を期待しています」

 「転移陣が設置されたとはいえ、もう一度40層にいかないと起動出来ないから深層の素材入手はもう少しかかりそうね」

 「確か『黄金の小麦』パーティが上級トライアルをクリアして、ダンジョンに潜ったはずです。

 一般開放前に金ランクパーティに中級から挑戦してもらったのですが、上級クリアしたのは黄金の小麦のみでした」

 「じゃぁそこが一番全階層踏破に近いのね、新しい踏破者がでるのが楽しみね」

 

 冒険者ギルドを出ると、そろそろ開店時間なのか準備をしている店が目立った。

 早起きな冒険者がダンジョンへ行くために通りを歩いている、そろそろ通りが賑わう時間帯だ。

 そんな通りを眺めながら和人が優奈へ質問をする。

 

 「プロミエの大迷宮をクリアしたのは優奈さんのみなんですか?」

 「正確には私とライル、ライルの四天王のパーティですね」

 「他のクリア者がいないのはやはり敵が強いからですか?」

 「それもあるんですけど、やはりアイテムボックスがないのが大きいですね。

 何日分もの食料と水を持っていくのは大変なので、しかも往復分ですから」

 「確かに食料は大事ですよねー」

 

 そんな話をしつつ歩いていると、大迷宮の入り口が見えてきた。

 各自冒険者カードを入り口でチェックしてもらい中へ入る。

 優奈が冒険者カードをかざすと音もなく門が開き、優奈達を大迷宮へ飲み込んでいく。

 

 「まず、5階層ごとの転移陣を踏みつつ20階層まで一気に降りるわよ。

 20階層まで降りればだいぶ冒険者も減るから、そこで少しレベル上げをしたらさらに下に降りていきましょう」

 「そのくらいが妥当か、しばらくはユウナ頼りになるがよろしくな」

 「進路の邪魔になる魔物は全部倒していくけど、後ろからくるやつは対処できないのでベルしんがり任せたわよ。

 20階層までなら魔法一発で落ちると思うわ」

 「後ろは任せて頂戴」

 

 装備を確認して大迷宮を降りていく優奈達、定番のゴブリンやスライムオーガなどが現れるが優奈が聖剣でさくさくと斬り倒していく。

 稀に後ろから襲われるが気配察知持ちのベルが即気づくため危なげなく進んでいく。

 20階層に着いた時には、全員Lv15になっていた。

 

 「さてそれでは、パワーレベリングの開始です!」

 「「「おー!」」」

 「20階層の敵はゼルトザームもーもーさんです!」

 「違うだろう、ゼルトザームリントだろう。相変わらず牛はもーもーさんと言ってるのか」

 「見た目が牛は全部もーもーさんなのです、冗談は置いておいて。

 赤いキノコが生えた牛でかなり素早いから気を付けて、ちなみにキノコは毒キノコなので食べないように。

 魔物は階段で移動しないので階段をキャンプにしましょう。私が倒してくるので全員そこにいてね」

 

 そう言い残すと階段を降りていく優奈。

 階段を降りきるとそこは一面の草原だった。

 見通しはいいが、ダンジョンの魔物は人間をみつけると襲ってくるので見通しがいいと襲われやすく逆に戦いにくくなるのだ。

 なので20階層での狩りは後ろをとられないように、階段や階層の角で戦うのが定石だ。

 

 優奈はあたりを見渡し魔物の数と冒険者がこの階層にいないのを確認する、ゼルトザームリントは見える範囲に20頭くらいだろうか。

 数を確認した優奈は魔力を練り上げる、この世界の魔法はイメージと属性についてきちんと理解していれば魔法を発動できる。

 魔法書には魔法名が書いてあるが、イメージが出来ていれば実は発動時の魔法名はなんでもよかったりする。

 

 優奈の魔力が膨れ上がり、服の裾がはためく。

 ちなみに優奈は鎧を装備していない、固くて重いという理由でだ。

 黄金の羊の毛で作成されたニットと、竜王の鱗で作ったお尻がちょうど隠れるくらいのミディアムコートを着ている。

 どんな鎧よりも固いコートに、中に着たニットが衝撃を吸収するすぐれものだ。

 

 優奈の魔力に気づいたのかゼルトザームリントが何体か突進してくる。

 しかし優奈の魔法が先に完成する、練り上げた魔力を解放し魔法の言葉を紡ぐ。

 

 「サンダーストーム!!」

 

 雷の嵐が吹き荒れ、ゼルトザームリント達を蹂躙する。

 断末魔の叫び声をあげ倒れるゼルトザームリント達、あちこちが焼き焦げ見るも無残な姿になっている。

 赤いキノコもあちこちに散らばって肉とキノコの焼けるいい匂いが立ち込める。

 そして力尽きたものから順に大迷宮に吸収され、あとにはドロップアイテムが残される。

 

 「さぁ、ドロップアイテムを拾いましょうか」

 「ユウナやりすぎだろ、あの半分くらいの魔力で十分だと思うぞ」

 「久しぶりで加減がわからなくて、ごめんごめん」

 「落ちてるアイテムを拾えばいいのね? リポップは大丈夫かしら」

 「そう簡単にリポップはしないはずだから、慌てず全部拾いましょう」

 

 口を開けたまま動かない和人の前で手を振る優奈。

 

 「和人さん大丈夫?」

 「あ、すみません。あまりの威力にちょっと思考停止してました」

 「ユウナの本気はあんなものじゃすまないぞ。カズトも魔法適性が高いようだしあれくらいは出来るようにならないとな」

 「そうね、和人さんならそのうちやれるわね」

 

 談笑しながらアイテムを拾っていく優奈とライルを見て和人はいつか自分もと決意を新たにした。

 

 

 ----------------------------

 

 優奈 Lv1 → Lv25

 

 ライル Lv1 → Lv25

 

 ブルベル Lv1 → Lv25

 

 和人 Lv1 → Lv25

 


戦闘シーンは苦手なので、すごくあっさり進む予定です。

もう少し上手く書ければいいのですが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ