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プロローグ

“地下鉄サリン事件”――――1995年に起きた日本史上最悪の同時多発テロ事件は、国内のみならず、世界の国々にも衝撃を与えた。

私は生まれて間もない頃の出来事だったため、当時の事はよく知らない。

多大な死傷者やけが人が増え、ひどい事件だったというのを歴史の授業で習ったような気がする。

当時は自分の想像すら及ばない地獄のような光景だったのだろうが、被害を受けたのは“人”だけではなかった。

物事は、何がきっかけで大きく動くかわからない――――――世の中において、そんな事例は数多くある。しかし、私はその後、“彼ら”との出逢いによって「何がきっかけで、どんなものが動くのか。決意するのか。忍び寄るのかは誰にもわからない」という現実を身をもって知る事になるのである。

はじめましての方もいるかもしれません。

作者の皆麻兎と申します。

今回はこの作品にアクセス戴き、ありがとうございます。

久しぶりのローファンタジーでどうなるかわかりませんが、宜しくお願い致します。