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童話が元の物語

禁断の質問

作者: ホニャララ

この作品はあえて感情を書かないようにすることでいろんな想像ができるようになっていると思います。


ここは、とある魔女の塔の一室…


「鏡よ鏡、肉じゃがの材料を教えておくれ」


『ググレks』


また別の日…


「鏡よ鏡、明日の天気を教えておくれ」


『テレビ見ろのお天気情報見なさい』


このように魔女の持つ鏡は何でも教えてくれる魔法の鏡なのです


そして、今日…魔女は禁断の質問をしてしまいました


「鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだれ?」


《それは、ワ、タ、シ!》


「………」

「は?今、誰がしゃべったの??」


『こら!鏡子きょうこ!お仕事中は部屋に入っては行けませんって言ってあっただろ!はやく部屋から出て行きなさい!』


《は~い、ごめんなさ~い》


『すみませんご主人様、それで質問の答えは…「いや、そんなことより今のは誰がしゃべっていたのか答えてちょうだい」


『そ、それは… 娘です。はい。』


「娘!(○_○)!! あなた、娘がいるの!?」


『え、ええ…いますです。はい。』(汗をぬぐう)


「あなたが何で鏡のなかに閉じ込められているのか覚えているかしら?」


『覚えていますです…』


「で、何であなたが閉じ込められているか言ってごらんなさい」


『そ、それは…ご主人様の旦那様を殺害し、娘さんを、エレナを孕ませたからでございます…』


「ええ、そうよ。それと、何であなたがエレナのことを呼び捨てにしてるのかしら?

それと、そこにお前の娘がそこにいるのは、あなたを閉じ込めたあとエレナが逃げ出したことに関係あるのかしら?答えなさい」


『そ、それは…関係…あります…』


「そう。で、どう関係あるのか詳しく話なさい」


さて、ここまで話がすすみふと、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか、なぜ鏡のなかにいる者が素直にしゃべっているのか…


その疑問にお答えしましょう。

彼は魔法をかけられ鏡のなかへ閉じ込められました

しかし閉じ込めた鏡には元々魔法がかけられていました

その魔法はインターネットという様々な情報が自動的に収納されているのです

しかし、鏡から情報を引き出す能力がないため意味のないものとなっていました


しかし、魔女が彼を閉じ込めることで彼から情報を聞き出すことができるようになるのです

そのため魔女は彼に命令を破れない魔法と嘘をつけなくなる魔法をかけたのです



そのため彼は話してはいけない質問にも答えなければいけなくなりました…



「どうしたの?はやく話しなさい 」


『かしこまりました…

エレナは、私がこのなかへ閉じ込められたあと、私のことを探し始めました…

それからだんだんと彼女は私を見つけ始めました…

きっかけは、ご主人様が私に毎日話しかけていることでした

ご主人様が毎日話しかけていることに不思議に思った彼女は、こっそりと問いかけてきたのです。

{鏡よ鏡、私の愛しい人はどこ?}と。

私は答えるしかありませんでした…子の鏡のなかです…と。

答えてしまったせいで彼女は自分に魔法をかけて鏡の世界へと入ってきてしまい、このなかで子供を産みました…



それを聞いた魔女は狂ったかのごとく笑いはじめました


「あは、アハハハハハハハハ。私のせい?私がこいつを魔法に閉じ込めたから娘は、エレナはこの中に入ってしまったって言うの?

どうしてよ、どうしてこんなことにならなくちゃいけないのよ?

この鏡があるから、こいつがいるからこんなめにあうんだわ…」


「そうだ、壊してしまおう。そうすれば二度と彼は出てこられなくなる…そして永遠の時間をこのなかですごすことになるはずだわ」



そうして狂ってしまった魔女は鏡を粉々に割ってしまうと首をつってしまいました…







~~鏡のその後~~


魔女が首をつってしまったあと残っていたガラスをある鍛冶師が集め、鏡を復元しました。

しかしそれは何億年もたったあとのことだったので鏡のなかの人たちはおかしくなってしまっていました


唯一彼だけがおかしくなることなくその長い間を生かされてきたので精神的にダメになっていました

そして鏡の世界が現実とつながったことにより彼ら一家はようやく鏡の世界から解放されました…



ここでいう外の世界とは魔女の住んでいる現実世界のことです


鏡のなかにいる限り何をしようと死ぬことはありません。しかし、鏡が外の世界とつながると死ぬことができるようになります


そして、彼ら一家は生きていますので食事をする必要がありました。その食事の材料は外の世界とつながっていることにより入手をしてきていました


さて、数億年もの間外の世界とつながることのなかった鏡のなかは、一体どうなっていたんでしょうね?

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