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青い春  作者: Pai
アレがアレした
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アレがアレしてこうなったからああした。

僕の家庭は元々母子家庭だった。

あぁ、母子家庭とはいっても、育ちが取り立てて悪い訳ではない。

僕の母親は社会でも中々有能で稼ぎが良い為生活に苦労したことは殆どといって無く、実際僕自身もやりたい事や学びたい事も全てやらせてくれた。

スポーツも勉強も決して良くはないが取り立てて大きく並を下回ってるかと聞かれればそうではないと言い切れる。

僕の人生は波乱万丈ではあるかも知れないがぶっちゃけた話、波乱が有るのは仕事や家事から別れた夫のイザコザを処理した僕の母親であって僕は何も出来ずそんな母親を横目から見ることしか出来なかったというものだ。




「......落ちてる」




だからこれは僕の人生の中でおそらく一番の挫折だろうと思う。

大きな挫折も無く、そこそこ自分の人生を後悔してそこそこ自分の愚行に泣いてきた。


そんな奴の受けた高校の受験番号が掲示板に乗ってなかっただけの話。

そんな誰でもあるような挫折が僕の人生の中での最大の挫折ということだ。



「............」



沢山勉強した。

勉強を通じて好きな人や親友も出来た。

好きな人は学校からの特別推薦でそうそうに高校に合格して親友は僕の受験した高校に一足先に一般推薦で合格していた。

ただそんな事はどうでもいい。

ただなんとなくこんな誰でもあるよな挫折に本気で後悔して泣く力もないほどの虚無感を感じている事がが堪らなく悔しかった。


こんな当たり前な事で本気で悔しがれる自分が言いように無く虚しかったまでである。



「滑り止めの高校で、頑張るかな......」



まだ少し寒い冬。

これから話すお話はまたここから1年後と遠いお話。




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