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もしも、ラスボス手前で勇者が××したら……。  作者: 天野 肇


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死亡者・容疑者リスト


 ◾︎勇者《ゆうしゃ》

 死亡者。レベル99。

 魔王を唯一滅ぼすことのできる聖剣に選ばれし者であり、世界最後の希望と呼ばれていた。魔王との決戦前夜、部屋で何者かに急所三箇所を刃で貫かれ死亡。その後、僧侶に発見された。無口だが、仲間たちからは絶大な信頼を寄せられていた。



 ◾︎僧侶《そうりょ》

 第一発見者。レベル92。

 勇者の遺体を最初に発見した。

 臆病な性格の少年で、喋り出しは必ずどもる。最も攻撃力が低く、殺傷能力の低い柳《やなぎ》の杖を装備している回復担当。攻撃力は無いに等しいが、パーティの中で唯一、蘇生魔法を使える。



 ◾︎神官《しんかん》

 勇者一行の参謀役。レベル95。

 白い法衣を纏う物腰やわらかな乙女。チームの副監を務めており、勇者殺害事件によりパーティに亀裂が入ったことに心を痛める。槍を武器とし、主に補助魔法を扱う。敵、自分、味方に付与する物理反射の魔法が得意。



 ◾︎黒騎士《くろきし》

 元裏切り者。レベル98。

 過去に二度勇者一行を裏切り敵となった。黒い甲冑に真紅の瞳の青年。犯した過ちと、もとの大雑把な性格から、一部のメンバーから怪しまれている。武器は大剣。魔法も扱えるが本人曰く得意な方ではない。裏切りについては負い目を感じており、パーティメンバーに物理攻撃ができないようペナルティが科されている。



 ◾︎弓使《ゆみつか》い

 弓の名手。レベル93。

 豊かな胸部の短髪の女性。一人称は「ぼく」、相手を「くん」付けで呼ぶ。後方支援のエキスパート、弓しか扱うことができないが一射皆中の驚異の命中率を誇る。争いや疑いを好まず勇者亡き現状で、魔王との目に見えた決戦を想像し絶望する。



 ◾︎賢者《けんじゃ》

 知恵多き最年長者。レベル91。

 短剣を内蔵した杖を武器とする髭の長い老人。薬を調合し、主に回復補助をこなす。思慮深い性格で二度の裏切りを犯した黒騎士を快く思っておらず警戒している。ポジションは中距離だが接近戦もこなすことができる。



 ■盗賊《とうぞく》

 最年少の飛び道具使い。レベル96。

 かつてSランク盗賊ギルドに身を置いていた盗人で、幼く、独特な喋り方をする。素早さはパーティ内随一で、アクロバット、アイテムを盗むことが得意。賢者同様、黒騎士を疑っている。



 ■魔法使《まほうつか》い

 勇者のよき理解者。レベル99。

 パーティの中では最古参となる、勇者の幼馴染であり親友でもあった。桃色の長い髪、とんがり帽子を被り、箒を持ったあどけなさのある女性。長き旅路で磨かれた魔術はトップレベルで、彼女の広範囲魔法は勇者をも凌ぐ。勇者とおなじく「はじまりの村」から旅立った戦士とは双子の兄妹。



 ■戦士《せんし》

 勇者の右腕。レベル99。

 魔法使いの双子の兄である、空色の髪、白い鎧を纏った双剣使い。彼にとって勇者は「はじまりの村」から旅をした、もっとも信頼のおける戦友であり、愛する人であった。生まれて間もなく勇者と許嫁《いいなづけ》の関係となり。勇者を護るためだけにその身を捧げてきた。得意技は連続斬り。



 ■ものまね師

 勇者の影。レベル98。

 かつて奴隷としてサーカスの見世物小屋で家畜同然の扱いを受けていたところを、勇者に助けられる。見たものの動き、スキルを完全にコピーすることのできる類まれな能力を見込まれ勇者一行に加わった。過去の経験により人間不信となり、戦闘以外では傍観者であることが多い。恩人である勇者だけには心を許していた。




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