第31話:鏡開きがヤバすぎる!
《 前回のあらすじ 》
餅ゴジラを派手にぶっ壊したぜ!
おかき雪が降り続く常夏のビーチは、甘いカオスが広がる夢のような景色になっていた。
砂浜はきなこ雪のようにパリッパリのおかきで厚く埋まり、足を踏み入れるたびにサクサクと軽快な音が響く。
プールはきなこあんみつ状態で、表面に薄いおかきが浮かび、ヤシの木は枝先までおかきがかかって、まるで雪だるまツリー。
空からはまだ細かいおかきの欠片がパラパラ降り続き、まるで甘い雪のディスコパーティー。
海風がきなこの香りを運んでくるけど、時折ヤバい味の欠片が混じって、鼻をツンと刺してくる。
ノエルはビーチチェアにどっかり腰を下ろし、銃を膝に置いて磨き直しながら、片手でおかきをバクバクかじる。
きなこ味を頬張り、突然ワサビ味の欠片を口に入れて「ぐはっ!! 鼻に抜ける!!」と顔をしかめながらも大笑い。
「ははっ、最高のデザートじゃねえか!!
映画みたいに派手にぶち抜けたしな。
次は餅以外でこのコンボ試してみてえな!!」
ルドルフは隣のチェアに体を投げ出し、毛並みからおかきを払い落としながらサクサクかじる。
突然ガーリックマックス味に当たって「ぶはっ!! 息がニンニク臭くなるよ!!」と煙吹く。
「ふう……やっと落ち着いた……
毛がべたべただったのが、パリパリおかきでごまかせる……
でも、このおかき雪、どうすんだろ……」
クランプスは水着姿のまま優雅にチェアに腰掛け、クッキー袋から黒糖シナモンクッキーを取り出し、おかきと交互にムシャムシャ味わう。
突然超塩味の欠片に当たって「きゃっ……塩辛すぎですわ……」と可愛く顔をしかめる。
「おかきとクッキーの組み合わせ、意外と悪くありませんわね。
甘さとパリパリの食感が……ふふ、贅沢ですわ……って、わさびですわよ!! 鼻がツーンですわ!!」
妖精たちは無邪気に砂浜で遊びまくる。
おかきを頭に乗せて「おかき帽子ー!!」とパレードしたり、プールに浮かべて「おかきボートー!!」とレースしたり、
ヤバい味の欠片を食べて「超塩でしょっぱいー!!」「ガーリックで息臭いー!!」「でも止まらないー!!」と大騒ぎ。
羽をキラキラさせて飛び回り、笑い声がビーチに響き渡る。
そのとき、ノエルの膝の上にちょこんと座っていたミニ均衡神が、ぴょこんと立ち上がった。
金のアホ毛をピコピコ震わせ、両手を広げる。
「ふむ……このままじゃ均衡が取れぬ……
腹ごなしに、片付けてやるわい!」
ミニ均衡神の体がふわりと光り、金と灰の光がビーチ全体を包む。
散らばった餅の破片が、砂や海水、空気中からスーッと集まり始める。
べちゃべちゃのぜんざいも、出現した大きな鍋に吸い込まれるように流れ込み、プールからあんこが抜けていく。
おかきはきれいに積み上がり、味も均衡化。巨大な鏡餅型のあられの山に。
ぜんざいは特大のおしるこ鍋に収まり、甘い香りが立ち上る。
ミニ均衡神が満足げに頷く。
「これで……均衡が取れた……満腹じゃ!」
体がふわりと光り、アホ毛の中にスーッと吸い込まれていく。
「賽銭箱なしで力を使いすぎた。
しばらくお別れじゃ」
最後に小さく手を振り、消えた。
砂浜はサラサラ、プールは透明、ヤシの木も元通り。
巨大あられの山と特大おしるこ鍋だけが残る。
ノエルが目を丸くして大笑い。
「おいおい、チビ神すげえじゃねえか! 一瞬で片付いたぜ!」
ルドルフが立ち上がって毛を払う。
「ああは言ってるけど、また好物を嗅ぎつけると出てくるんだろうね……」
クランプスが優雅に立ち上がり、
「これでおしることあられで、優雅なお茶会ができますわね」
妖精たちが大喜び。
「あられ山ー!!」「おしるこ鍋巨大ー!!」「食べよ食べよー!!」
波の音と妖精の羽音、サクサクという軽快な咀嚼音が混じり合い、
常夏の空の下、予想外の甘いパーティーが広がっていた。
そのとき、チェアの後ろから爽やかな声が響く。
「おいおい、みんな餅まみれじゃねえか! これ拭くタオル持ってきたぜ」
ゼクスが濡れタオルと乾いたタオルの束を抱えて、笑顔で近づいてくる。
制服姿のままだけど、袖をまくって動きやすい感じ。
「この騒ぎ、ヤバかったね!
餅まみれでベタベタだろ? これで拭いてくれ。
追加のココナッツジュースも持ってきたから、ゆっくり休めよ」
ノエルがタオル受け取って餅まみれの腕を拭きながらニヤリ。
「おお、ゼクスか! また気が利くじゃねえか!
このあられ山、かっけーだろ?」
ルドルフがタオルで毛を拭きながらため息。
「ふう……ベタベタが取れる……ありがとう……スタッフなのに、なんでこんな騒ぎに慣れてるんだろ……」
クランプスがタオルで銀髪を丁寧に拭きながら微笑む。
「お気遣い、ありがとうございます」
妖精たちがゼクスのタオルに群がり、
「ゼクスー!!」「タオル冷たくて気持ちいいー!!」「餅取れるー!!」
ゼクスがタオルを配りながら苦笑い。
「はは、チビたちはタオルに絡まらないように気をつけてね。
このリゾート、僕の地元で、普段は静かなんだよ。
君たちみたいな派手な客、大変だけど新鮮で面白いな!
また何かあったら呼んでくれよ。僕、いつでも飛んでくるから」
ノエルが銃を腰のホルスターにしまい、大笑い。
「頼むぜ、ゼクス! 次はもっと派手にやるからよ!」
ゼクスが親指立てて笑う。
「はは、お手柔らかにね」
弁才天の声が遠くから拡声器で響く。
「ノエルちゃんたち、トレンド1位おめでとうー! #餅ゴジラしるこ 世界中でバズってるよ~♡
私たちも今から行くねー!」
ノエルが銃を腰のホルスターにしまい、空を見上げる。
「……鏡開き、悪くねえな」
ルドルフがため息混じりに笑う。
「鏡開きにバトル要素はないけどね」
クランプスが、おしるこを味わいながら、
「ノエル、貴女のせいでまた大騒ぎでしたわね。これからは、もう少し静かに過ごしましょう……ふふ、きっと無理ですけれど」
常夏のリゾートで起きた予想外の混乱は、こうして幕を閉じた。
みんなの笑顔と甘い記憶が残った一日。
波の音が優しく響き、ヤシの葉が風に揺れる。
妖精たちの笑い声がビーチに満ちる。
きっと、この日を振り返ると、みんなの顔に自然と笑みが浮かぶだろう。
さて。続きが気になるか?
要望が多ければ、この後の話も書くよう作者を脅してやる。
ブックマークや評価、リアクションを待ってるぜ!




