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第22話:新年そうそうヤバすぎる!

《 前回のあらすじ 》

七福神の本気がえげつなかった

均衡神が涙目で、でも決意を込めて前に出る。

「余の出番じゃ!!」

両手を広げると、金と灰の光が彼女を中心に渦を巻き始めた。

「これだけは避けたかったんじゃが……

行きすぎた福も、不幸も……

余の存在と引き換えに、ちょうどいいバランスに戻す!!」

瞳が右金・左灰で激しく輝き、

頭のアホ毛がピコピコピコ!!と高速で震える。

均衡還元バランス・リターン!!」

ズドオオオオオオン!!!!!

金と灰の光が零神を完全に包み込み、

零神が最後の悲鳴を上げる。

「ゼロ……に……

でき……な……い……!!」

パキィィィィィン!!

巨体が粉々に砕け、光の粒子となって消え去った。

雪の上にへたり込んだのは、元の小さな少女の姿だけ。

ノエルたちのソリが静かに地上へ降り立つ。

均衡神は息を切らしながら、でも満足げに微笑んだ。

「……ふう。

やっと……均衡に戻った……」

次の瞬間、

彼女の身体がぽわっと光に包まれ、ゆっくりと薄れていく。

ノエルが叫ぶ。

「おい、しっかりしろ!?」

均衡神は光の中で静かに笑った。

「余は……次の正月まで……実体を保てぬ……

さらばじゃ、エロ巫女。

いや、ノエルよ」

ルドルフ「え、マジで!?」

クランプスがクッキーをポロリと落とす。

「そんな……!」

均衡神の身体が、青空に溶けるように消える。

最後まで残ったのは、

あのトレードマークの金色のアホ毛一本だけ。

ピコ……ピコ……

ピコ……コ……

ピコ……

そして、小さく輝きを放ったかと思うと、

ふわり、と雪の上に舞い降りた。


雪がしんしんと降り積もる浅草寺の境内。

賽銭箱の残骸から立ち上っていた煙もすっかり収まり、静けさが戻ってきた。

空に巨大な通信スクリーンがパッと開く。

七福神が勢揃いで映り、

恵比寿が鯛をブンブン振り回しながら満面の笑みを浮かべた。

「ノエルさん! 世界中に福が戻った!」

弁才天がスマホで自撮りしながら、

「#正月大決戦 #巫女ノエル大バズり #世界がちょうどいい幸せ トレンド1位ありがとう~♡」

毘沙門天が甲冑をガチャリと鳴らして堂々と一礼。

「ノエル、お前の働きに感謝する。

……今日という日は、我ら七福神が命を救われた日として、永遠に忘れぬ」

通信スクリーンがチカチカと消えていく。

七福来のネオンが「SEE YOU NEXT YEAR!」と大文字で点滅し、ゆっくりと雲の彼方へ消えていった。

ノエルは巫女装束のまま、胸鈴をジャラジャラ鳴らしながら、

ポケットから金色のアホ毛をそっと取り出す。

「……ったく、こんなヘンテコな毛だけ残しやがって」

クランプスがクッキー袋を抱え直し、珍しく優しい声で。

「でも、来年が楽しみですわね」

ノエルがため息をつき、巫女服の裾をつまんでみる。

「……この服、どうすんだよ」

弁才天の声だけが、戦艦の拡声器から響いてくる。

「ノエルちゃん専用だから持って帰ってね~♡ 次はもっと映えるやつ作るから待ってて!」

「ざけんな! 帰りに燃やす!!」

ルドルフ「燃やすと変な効果が発動しそう……」

クランプス「弁才天ブランドですから、たぶん燃えませんわ」

ノエル「……ちっ」

ポケットのアホ毛が、ピコッと小さく光った。

均衡神の声だけが、境内に優しく響く。

「おぬしら、本当に、何なのじゃ……。

 頼むからもう騒ぎを起こさんでくれ」

ノエルがアホ毛を握りしめて、静かに笑う。

「前向きに検討させてもらうぜ」

ルドルフが絶叫する。

「それ、拒否る時のフレーズだよね!!」

クランプスはクッキーをポリッとかじり、優雅に微笑みながら呟いた。

「本当、最低なサンタですこと」

超音速ソリが空を切り裂いて北極へ帰還した。

残された境内には、

「Benzaiten★Brand」のピンク紙袋だけが雪に埋もれていく。

雪が降る中、

遠くで小さな子供の声が聞こえた。

「なんか……今日はちょっと幸せだね」

その声に、

雪が優しく雪が舞い落ちる。

そして風に乗って、

かすかな声が聞こえたような気がした。

「縁があれば、また会おうぞ……」

──ここまで読んでくれた良い子たちへ。


お疲れ様だったな。

だが、まだ帰るなよ?


・次のエピソードは1月9日、20時に投稿予定だとよ。


・ブックマークしてない奴、手あげろ。

 ホールドアップしろとは言ってねえ。


・活動報告も要チェックだ。

 小話をアップしていくよう、作者を脅しといた。

 本編が待てない良い子は、そっちも読め。


──ノエルより。


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