第21話:うちのサンタが極端すぎる!
《 前回のあらすじ 》
クランプスのクッキーがヤバい甘さだった
零神が幸運を吐き出すごとに、七福神の身体に、神通力が満ちていく。
恵比寿の鯛が跳ね、大黒天の俵から米が溢れ、布袋の腹が膨れ、福禄寿と寿老人が腰を伸ばし、毘沙門天の槍が輝く。
弁財天が、マイクを高々と振り上げた。
「人間が耐えられない幸運を撃てばいいのね?
それなら、お任せあれー!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
空が真っ二つに割れ、
全長777メートルの赤と金に輝く超弩級空中戦艦【七福来】が、轟音とともに降下してくる。
艦底から放たれるビームが七福神を包み込み、ズババババ!!
まるで牛がUFOに吸い上げられるような絵面で、七人が一瞬にして戦艦へとワープした。
地上では、ノエルが超音速ソリを呼び戻し、ルドルフの尻を叩いた。
「ルドルフ、行くぞ!」
「正月から戦艦乗るの!?」
クランプスはクッキー袋を抱えたまま優雅にジャンプで乗り込み、「ですわね……」と微笑む。
ソリがブオオオン!!と加速し、七福来の甲板にドカーン!と着地。
ノエルはソリから飛び降り、極悪ジンジャークッキーを山ほど掴みながら、魔王のような笑みを浮かべた。
「クリスマスと大晦日、まとめてプレゼントだぜぇ!!」
均衡神が、涙目で絶叫する。
「あれはお主らのしわざかぁぁぁ!!?」
艦首の巨大ネオンが「HAPPY NEW YEAR」から
「MERRY CHRISTMAS & HAPPY NEW YEAR」へ、ギラギラと切り替わる。
ノエルが艦橋から両手にクッキーの山を抱え、叫んだ!
「いくぞおおおお!!」
ドカドカドカドカ!!!!
極悪ジンジャークッキーが弾幕の嵐となって降り注ぐ!
恵比寿砲「鯛ノ刻」から、一口食べれば10年間満腹になる鯛が、無数に発射!
大黒砲「福袋重粒弾」から、空を埋め尽くす量の新米や小判が降りそそぐ!
布袋砲「大笑波動」から、人間を発狂させる出力で笑いの波動が放たれる!
弁才天砲「極彩映」が、普通のおじさんがアクビしただけでトレンド1位になる映え力を照射する!
福禄寿・寿老人砲「寿星光&静寂の智」が、寿命の強制延長と、スーパーコンピュータが100年かけても処理できない量の知識を押し付ける!
毘沙門天砲「勝利の采配」から、寝ているだけで敵の大群が全滅するご加護が撃ち込まれる!
七福神たちの主砲が同時に火を噴き、
極悪ジンジャークッキーの弾幕と交錯。
常軌を逸した幸福と、世界を絶望に追い込んだ不幸が交じり合い、零神の巨体がガタガタガタガガガ!!と激しく震えた。
「幸福……不幸……処理……不能……
ゼロ……に……でき……な……い……!」
金と灰の光が暴走し、零神の体がパキパキパキパキ!!とひび割れていく。
──ここまで読んでくれた良い子たちへ。
お疲れ様だったな。
だが、まだ帰るなよ?
・次のエピソードは1月8日、20時に投稿予定だとよ。
均衡神の本気が炸裂するぜ!
・ブックマークしてない奴、手あげろ。
ホールドアップしろとは言ってねえ。
・活動報告も要チェックだ。
小話をアップしていくよう、作者を脅しといた。
本編が待てない良い子は、そっちも読め。
──ノエルより。




