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第19話:うちのサンタがやりすぎる!

《 前回のあらすじ 》

弁財天ブランドの品物が、マジで最悪だった

ノエルが、目を見開いて絶叫した。

「全員逃げろおおおおおお!!!」

少女も「ひぃぃぃ!!」と全力ダッシュ。

ドガアアアアアアアン!!!!!

賽銭箱が木っ端微塵に吹き飛び、

境内全体が白い閃光に包まれた。

雪が降る音も、風の音も、すべてが消えた。

胸鈴のジャラジャラという残響だけが、

凍りついた空気に響いている。


ノエルが煙の中からゴホゴホ咳き込みながら這い出てきた。

「……やっちまった」

煙の向こうで、均衡神が顔面蒼白で立ち尽くす。

「やめろと言ったのに……!!

あの賽銭箱は余の力そのものだと言ったのにぃぃ!!!」

その声が響いた瞬間、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

大地が割れ、雪が逆巻き、本殿の屋根がバリバリバリッ!!と持ち上がる。

二十メートルの巨体が、地獄の底から

這い上がるように出現した。

和風の鬼面、折れた角、継ぎハギだらけの黒衣。

両腕は福と不幸の札でできた巨大数珠で繋がれ、歩くたびに境内がガラガラと鳴動する。

金と灰が混じった禍々しい光が渦を巻き、空が一瞬で真っ黒に染まった。

巨大な鬼面の口が、まるで奈落の門のようにゆっくりと開く。

「福も……不幸も……すべて……ゼロに……」

その声は、さっきまで猫みたいに「ひぃぃ!」と逃げ回っていた均衡神の声と完全に重なっていた。

ノエルがコルト・ガバメントを握る手に、わずかに震えが走る。

「……お前、まさか」

均衡神は涙目で首をブンブン振りながら絶叫。

「余のせいではないわっ!

本当に、何なのじゃ!

去年の25日にはどかっ!と不幸が。

年始にはどかっ!と幸福が。

休む間もなく押し寄せ、処理が追いつかなくなって……あげくの果てに賽銭箱が壊れた!

その結果があれじゃ!

均衡の力のバグ……零神(ぜろかみ)

福も不運も全て吸い取り、この世は『本当に何もない均衡』にされてしまうぞ!」

──ここまで読んでくれた良い子たちへ。


お疲れ様だったな。

だが、まだ帰るなよ?


・次のエピソードは1月6日、20時に投稿予定だとよ。

 零神、マジやばいな。


・ブックマークしてない奴、手あげろ。

 ホールドアップしろとは言ってねえ。


・活動報告も要チェックだ。

 小話をアップしていくよう、作者を脅しといた。

 本編が待てない良い子は、そっちも読め。


──ノエルより。


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