9話 作戦開始
ダウンタウン裏通り。夜。
・センノ「 木葉の纏 」
・トリカ「ここから先は入り組んでおり迷路みたいになっております。それを逆手にとりこの木葉の纏を羽織って隠れながら新緑の会のアジトを目指します。」
・アーリス「よし…行こう…」
アーリスはヒソヒソと静かな声で返事をした。
途中にいる敵の下っ端達の見張りを掻い潜りながらアーリス達はアジトの外壁部分までやって来た。
外壁の窓からは電気の光がこぼれている。
・トリカ「この壁の向こうにウィード達は居ると思われます。まずはあの扉から潜入しましょう。」
・アーリス「ううん。」
アーリスは首を横に振って言った。
・アーリス「もう隠れる必要はないよね!オレがこの壁をぶっ壊す!!そこから突入しよう!!」
・トリカ「…………分かりました。ではそうしましょう。」
トリカは頷きながら返事をする。
・アーリス「 水仙の篭手 」
・アーリス「みんな!後はぶっつけ本番でお願いね!」
そう言うとアーリスは思いっ切り壁を殴りつけた。
ドゴーン!!!
轟音と共に壁に大きな穴が空く。
・ウィード「なっ!なんだ!!!」
そこにはやはりウィード、ヒシバ、ギナの3人がいた。
ウィード 細胞型【コニシキソウ】
ヒシバ 細胞型【オヒシバ】
ギナ 細胞型【スギナ】
3人はかなり驚いている様子で、
・ヒシバ「会長!あいつ見てください!」
・ギナ「あの紫の色紋……」
・ウィード「なるほどな!お前がルピナス家の坊っちゃまか!ちょうどお前の話しをしていたんだ。お前が持っている毒アルカロイドを取り損ねてしまったってな。わざわざそっちから来てくれるなんて好都合だ!!!」
ウィードの体はとても大きく、巨体の大男だった。
・アーリス「お前なんかに渡さない!」
・ウィード「あっ?誰だお前?まぁいい。どうせまとめて殺すからな!」
・ウィード「お前らは薬を持って行け!おいらがこいつらを皆殺しにする。ちょうどあれも使って見たかったしなあぁ。」
ウィードはヒシバとギナに命令をした。
・ヒシバ「了解したっす!会長!」
ヒシバとギナは勢い良く部屋の扉から出て行った。
・トリカ「待てっ!!」
・ウィード「おおっと!行かせないぞ。」
・ウィード「初めまして。そしてさよならだ!!」
・ウィード「 流動樹液 」
ビッ!!!
ウィードの体中からねっとりとした緑色の液体が出てきてそれらが広範囲に覆うように飛んできた。
アーリスはトリカ、センノ、アルテミシアの前に出て足元の床を殴りつけた。
ズゴンッ!! メリメリ!!
床はアーリス達の前に反り返って壁になった。
ウィードの放ったスライムはその壁にへばりつく。
・アーリス「トリカ!センノ!行って!!」
・トリカ「ありがとうございます!!アーリスさん!!」
トリカとセンノはヒシバとギナを追って扉から出て行く。
それと同時にアーリスはウィードに飛びかかり勢いよく拳を振りかざす。
・アーリス「 白ノ衝撃 」
ズンッ!!!
アーリスの攻撃がウィードに命中。
ビィチャッ!
ウィードのスライムが飛び散る。
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