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5話 ダウンタウン


リーフタウンの隣の街サンシャインストリート。

・アーリス「わぁ~…おっっきぃー!ねぇアルテ!これ何?これ?」

アーリスは興奮しながらアルテミシアに聞いた。

・アルテミシア「ただの陽光機関車なの。はしゃがないでなの。恥ずかしいなの。」

そこには大きな黒い迫力のある機関車があった。

 

【陽光機関車】陽光石を動力エネルギーに変えることにより線路を走る機関車である。

 

・アルテミシア「さっさと乗るなの。置いていっちゃうなの。」

・アーリス「これに乗るの!!歩いて行くのかと思ってた!!」

・アルテミシア「歩いてなんて行けないなの。まずはダウンタウンに向かうなの。そこまで機関車でも3日はかかるなの。」

・アーリス「へ〜。そんなにかかるんだ。」

・アルテミシア「大陸を横断するんだから当たり前なの。」


シュポ〜!!!!

アーリスとアルテミシアを乗せた陽光機関車は大きな汽笛を上げながら出発した。

 

途中幾つかの町を経由してアーリス達はダウンタウンに向かった。その際にアーリスは初めて見るものや食べる物この世界はたくさんの事で溢れている事をアルテミシアに教わった。

これはアーリスにとってもどれも新鮮で興味深く、アーリスはアルテミシアとの旅を楽しんでいた。

 

3日後。

機関車はダウンタウンに近づき、遠くからでも分かるほどの大きな城壁が見えてきた。

・アーリス「アルテ!あれは?あの大きな建物!」

アーリスは機関車の窓に顔を近づけ興奮気味に聞く。

・アルテミシア「あれは 薔薇の城砦(フォートローザ) なの。赤族、つまり王族のお城なの。あのお城にいるのがこの国を治めているローズ家なの。」

・アーリス「へ〜。初めて見るのに何だか懐かしい気がする。」

・アルテミシア「懐かしいなの?」

・アーリス「うん。なんだかそんな気がしただけ。」

・アルテミシア「もしかしたらアーリスは昔この街に来たことあるかもなの。この街はこの国の中心みたいな所だからあってもおかしくないなの。」


ダウンタウン。駅を降りて、

辺りはもうすっかり夜になっていた。

・アルテミシア「今日はここに泊まるなの。宿を探すなの。」

・アーリス「アルテ!ちょっと散歩してきても良い?街を見てみたいし!丁度お祈りの時間だし!」

・アルテミシア「お祈り、機関車に乗ってる時もお外でやってたなの。」

・アーリス「うん。日課だからね。やらないと落ち着かないんだ。」

・アルテミシア「わかったなの。終わったらこの街の中心にある時計塔に来てなの。とっても大きいからすぐ分かるはずなの。」

・アーリス「わかったー!」

アーリスはわくわくが抑えられないといった様子で走っていった。


お祈りは終わりアーリスが時計塔を探していると、

・アーリス「え〜と…時計塔、時計塔は……」

ドンッ。

何者かがアーリスにぶつかって走っていった。

・「ハァハァ。はやくはやく。」

紫の色紋の男と朱色の色紋の女がフードを被った男三人に追われていた。

・アーリス「??」

アーリスは気になってそちらに目をやると、紫族の男と朱族の女が壁際まで追い詰められていた。

 

・「これは絶対に渡せません!!」

紫族の男が言う。

・「 花びらの風(ペタル ウインド)

朱族の女が色技を使う。

たくさんの花びらが舞い、辺り一面を覆いつくすように飛んだ。それによりフード男達の視界が狭くなる。

 

その隙に二人は逃げようと試みる。

・「おおっと。そいつはもう効かねぇぜ!」

追っていたフード男達は二人の逃げ道を塞ぐ。

二人は目くらましをして逃げようとしたが失敗してしまった。

 

・「もう逃がさねーよ!」

フード男は紫族の男にナイフを振りかざした。

その瞬間、

キンッ!!!

高い金属音が響いた。

・「!!!」

逃げていた二人とフード男達は驚く。

 

・アーリス「 水仙の篭手(ホワイトガントレット)

 

ナイフを防いだのはアーリスだった。アーリスは男達の間に入り込み腕で攻撃を止めた。

 

アーリスの両手には水仙模様の白い金属の篭手が装着されていた。これはアーリスが色技で作りだしたものだった。

 

・アーリス「何か分からないけど、俺が相手してやる!!!!」

アーリスは勢いよく両手の拳と拳をぶつけ合わせた。

ガンッ!!!

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