「fourプロローグ」
fourと書いてますが、4番目ではないです。多分理由は見ればわかると思うんでどーぞ、そしてこんなクソ小説を見ようとしてくださってありがとうごさいます!
俺にして、僕にして、私にして……いや面倒臭い。
俺の名前は黒鉄肆翠。そこら辺に居るちょっと変わった能力者だ。
さて、この物語の舞台について語ってみよう。
まぁ、能力があり、それについての犯罪が多い。
ただそれだけの舞台で、俺達は嘘にまみれた物語を築き上げるのだろう……「嘘にまみれた」虚言癖の男の物語を。
「眠い」
働きたくない。眠いは嘘だが。
「起きなさい」
そう言ったのは彼女……もとい妻である。
「分かったよ、捌華」
そう短く返事し、二度寝をーー
「寝るな」
と言って頬をつねられる。
「痛てぇ!? 何もつねる事ねえだろ!?」
25になってまさか頬をつねられるとは思わんかった。
「玖音君が待ってるんでしょう?肆翠」
「ああ、あれ嘘だから」
と言えばこれで二度寝がーー
「それが嘘だから」
頬をまたつねられた。
「二度目ぇ!?」
「早く行きなさい」
「へいへい」
そう言って、深緑の髪に花柄のワンピースに身を包んだ、愛おしい妻に対し一言「行ってきます」をそえて、俺の家を寝ぼけ瞼を擦りながら出ていくのだったーー。
はぁ、巫山戯てやがる……夜叉町の繁華街の端に住んでる俺は玖音の家から四キロメートル離れている。
「やっと……」
やっとこさ着いた玖音の家だがアイツの代わりに置き手紙があった。
「マジであいつ……今度しばいてやる」
そう決意して、置き手紙を読む。
『奴ら『沙羅曼蛇』のアジトが分かった。黒桃さんに描いてもらった地図があるのでそれを使って欲しい。済まん、肆翠』
「はぁー、まぁいいか」
そう言いながら地図を見る。……うげ、画伯だ……画伯黒桃だ……。明らかに玖音の家の位置がもうおかしいからな……
これでお前探せってか……きつくね?
そんな台詞を言いながら数分後。何とか見つけだした頃にはもう既に奴らをフルボッコにして、スッキリした玖音がいた。
「おう、遅かったな、肆翠」
「お前のせいで俺の仕事が後始末だけになったじゃねえか」
そう言いながら、俺は能力を使い、後始末をした。
さて、始めようか、虚言癖の男の、虚言癖の男達の物語を。