表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/17

第7話 週末に妹たちと合宿②

「合宿と言う名目だが、遊びに来た訳では無い」

「はあ……、まあ、それはそうでしょうけど」

「修学旅行だって、遊びじゃないって教師に言われるだろ?」

「まあ、言われますけど……」

「つまりだ、まあ少しは遊んでも構わないが、あくまで遊びに来た訳では無いって事は頭に入れておけ。ここに来たのは、チームワークや技術の強化が目的だ」

「優くん、凄い真面目だね……」

「これでも、一応マネージャーだからな」

「とは言っても、何やるんですか?」

「わざわざこんな所まで来たんだから、ここでしか出来ないことだな」

「と言うと?」

「何だと思う?」

「ピンと来ないですけど」

「いつもの場所じゃ、出来ないことだな」

「うーん……」

「さっきもやったが、まずは走りだな」

「別に、走るくらいどこでも出来るくないですか?」

「こういう自然に囲まれた環境は都心にはないだろ。でかい公園とかならあるけど、車の音とかうるさいからな」

「なるほど」

「まあ都心だと、こういう環境はないから実際変にふざけなければ、何してもいいが」

「そうなんですか?」

「ああ。別に運動部の合宿とかって言う訳でもないしな。でも今日は移動の疲れとかも多少はあるだろうし、午後は自由時間でいいぞ」

「いいんですか?」

「ああ」

さて、俺は何をしようかな。特にやることもないんだよな……。本でも読んでるか。



あっという間に夜になった。夜ご飯は昼に作ったカレーの残りを食べ、風呂に入る順番を決めることになった。

「優くんは最後でいいよね?」

「別にいいけど」

「で、私達はどうする?」

「お風呂大きいから二人ずつ入る?」

「いいんじゃない?」

「じゃあ、ルームメイト同士で入ろっか」



本当に二人で入ったな。なんかただの旅行みたいになってる気がする。

「なあ玲華、女子って一緒に風呂に入ったりするもんなのか?」

「うーん、普通じゃない?」

「そうなのか」

女子ってそんなもんなのか。俺は特に男と一緒に風呂に入り態度は思わない。

「葉月って、意外と胸大きいんだね」

そんな声が風呂場から聞こえてきた。この建物の構造上、風呂場とリビングが隣になっているため若干声が聞こえたり、シャワー音が聞こえてしまう。

「女子って、こういう会話するもんなのか?」

「それ、セクハラ」

「いや、違うって」

「セクハラでしょ」

「まあいいや。なんか居づらいから、部屋に戻る」

「じゃあ、優くんの番になったら呼びに行くね」

「ああ。頼む」



女子って、あんな感じの会話苦手だと思ってたけど、女同士だとまた別なのかな。

そんな事を考えてると。コンコンとドアがノックされる。

「優くーん、お風呂空いたよー」

「わかったー」



「おお、結構広いな」

あれ、お湯が溜まってないな。

「なあー、お湯が溜まってないけどどうしたんだー?」

リビングにいる玲華たちに聞こえるように大きめの声を出す。

「私たちの残り湯堪能されるのなんか嫌だったから、抜いといた」

「なんでやねん」

仕方ないな。もう一回張り直すか。


その後、しっかりお湯を張りゆったりと浸かった。

そして時刻はもう日付が変わろうとしていた。

「そろそろ、寝るぞ」

「はーい」

「夜更かしとかするなよ」

「分かってますって」


俺も自分の部屋に戻り、寝る準備を始めた。すると

コンコン

「優くーん。入っていい?」

「玲華か?いいぞ」

玲華はどこか、不安そうに扉を開け俺の部屋に入ってきた。

「どうしたんだ?」

「なんか寝れなくて」

「そ、そうか」

「一緒に寝てもいい?」

「いいけど……」

「じゃあ、端っこ寄って。私入れないから」

「お、おう……」

玲華は一切の躊躇いもなく、俺のベットに入ってくる。

「なあ」

「なに?」

「その、兄妹とは言え抵抗とか無いのか?」

「うーん。別に」

「そ、そっか」

「ほら。早く寝よ」

「ああ……」

お待たせさせてしまって、申し訳ありません。

今日からまた、執筆を再開致しますのでよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ