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第5話 妹とライブを観に行く

「玲華って、今日なにか予定あるのか?」

「友達のライブ観に行く」

「へえ、友達のライブか」

「優くんも行く?」

「行けるもんなら行ってみたいが、いいのか?」

「うん。多分大丈夫」



「なあ……」

「ん?」

「ここって、ドームだよな……?」

「そうだね。ドームだね。」

「玲華の友達はここでライブをするのか?」

「そうだけど」

「凄いな……。ちなみにその友達って、どこで知り合ったんだ?」

「学校」

「学校?同じ学校にいるのか?」

「うん。田邊(たなべ)瑞希(みずき)ちゃんっているでしょ?」

「ああ、いるな。田邊さんってアイドルやってたのか」

「後で会ってみる?」

「忙しいんじゃないのか?」

「知り合いだし、大丈夫だと思うけど」

「玲華は仲良いかもしれんが、俺はまともに喋ったことないぞ」

「大丈夫、大丈夫」

「じゃあ、とりあえず入場するか」

「あ、そっちじゃないよ」

「え?そうなのか?」

「うん。私達関係者席だから」

「ほう。関係者席か」



「凄いな……」

「大きいね」

「こんだけでかいと、どこにいても見にくそうな気がするな」

実際、関係者席からだと、モニターしか見えない。双眼鏡でも使わないと本人は見れないだろうな。

「ここって、五万五千人も入るのか。ソロでこれだけファンがいるって凄いな」

「ね」

「玲華も頑張れよ」

「優くんもね」

「お、始まったな」



「やっぱ、人気あると曲数も多いからライブ時間が長いな」

「そうだね。すごく大変そう」

そんな話をしていると

コンコン

「失礼しまーす」

「あ、田邊さん」

「奈良くんも来てたんだ」

「ああ。玲華に誘われてな」

「そうなんだ。どうだった?」

「すごい良かったと思う。玲華達とは比べ物にならないくらい」

「別に、そんな褒めて貰わなくてもいいんだけど……」

「でも、本当に良かったよ」

「ありがとう、玲華ちゃん」

「そう言えば、奈良くんって玲華ちゃんのグループのマネージャーなんだっけ?」

「ああ、そうなんだ」

「奈良くんも大変だね」

「玲華達に比べたら、そこまでじゃないよ。あと、名前で呼んでくれていいよ。玲華と同じ名字なわけだから紛らわしいだろうし」

「わかった。優くんでいい?」

「ああ」

「じゃあ、私も名前で呼んでいいよ」

「瑞希?瑞希さん?瑞希ちゃん?」

「瑞希でいいよ」

「了解した」

「にしても、こんな有名なアイドルだったなんて知らなかったよ。瑞希って凄いんだな」

「別にそんなことないって。とりあえず、これから、よろしくね」

「ああ。こちらこそよろしく」

「じゃあ、私はこれで」

「ああ、お疲れ」

「お疲れ様、瑞希ちゃん」

「うん。じゃあまた、学校で」

「俺らも帰るか」

「そうだね」


「ゴールデンウィーク終わっちゃったな……」

「ねー。まだゴロゴロしてたーい」

「ゴロゴロはするな。ほら、学校行くぞ」

「はーい」


「お、瑞希じゃないか」

「あ、おはよう優くん、玲華ちゃん」

「おはよう」

「瑞希は、普通に学校通ってるよな」

「うん。ライブとかは土日とかにしか無いから」

「なるほど。こっちは小さい会場でしか出来ないから土日だと、そこそこ人気のあるグループが使っちゃうから、基本平日しか使えないんだよな」

「あー、そうなんだ」

「やっぱ、人気があると何かと良い事あるよな」

「まあでも、大変なこともあるけどね」

「そうなのか?」

「うん。学校はまだいいけど、プライベートで出かける時はマスクしたりメガネかけたり、キャップ被ったりして変装しないといけないし」

「それは面倒臭いな」

「だから、素のままでいられる学校はすごく好き」

「そうか」

「なんか、窮屈そうな人生だな」

「まあね。でもその分、お仕事してる時は楽しいよ」

「大変なんだな」

「でも、優くん達も大変なんでしょ?」

「まあそれなりはな。でも瑞希に比べたら屁でもないよ」

「まあ、お互い頑張ろうね」

「ああ」

キーンコーンカーンコーン

「あ、そろそろ授業始まるな」

「そうだね。じゃあまた後で」

「ああ」

読んで頂きありがとうございますm(_ _)m

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