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4/12

4 私の立ち位置を理解しましたので、筋肉で解決することにしました

 そうして。

 私は今、レイガの執務室にいた。


 イルンに案内されて、執務室に入った時。

 ペンを片手に書きものをしていたレイガは、

「旦那様。奥様が来られました」

「参りました、旦那様」

 と、私達がそれぞれ挨拶しても、何も言わなかった。


 しばらく私達はレイガの返事を待っていたけれど、何の言葉も返って来なかった。

 ちらっとイルンと目を見合わせて、今度は私がレイガに声をかける。


「旦那様。朝のお話の続きをするために、参りました」

 私の声かけに、レイガはちらっと上目遣いに私を見たが、すぐに視線を下に落とした。

 それから、無言である。


「イルン、この間の件だが」

 そうして。あからさまにイルンに話しかけて来た。

 イルンは私の反応を気にしつつも、仕事の話をされたら、拒絶するわけにもいかないのだろう。


 レイガの指示に従って、仕事を始めている。

 私はしばらく、彼らの様子を見守っていたが。

 そろそろ良いかな、と思った。


 どうも、レイガは私を無視することにしているらしい。

 どうやら、朝食の態度が気に食わなかったらしい。


「旦那様」

 私は、レイガに声をかけた。

「何だ。私は忙しい。邪魔をするな」

 案の定、思った通りの言葉を返して来る。


「わかりました。では、私の体調の話はもうしない、と言うことにしますね」

 だが、私のこの言葉には。

「はい?」という表情になった。


「私は『朝食の後にお話ししたい』とお伝えしました。そして、旦那様は特にそのことに対してお返事がなかったので、私は旦那様の朝食が終わった後にこちらに参ったのです。ですが、そのことについて何のお返事がないまま、『私は忙しい』とのことですから、お話する必要はありませんよね? 体調のことでしたら、ご覧のように今は落ち着いていますので、ご心配なく。では、失礼致します」


 私は一気にそう言葉を続けると、嫌みなぐらい優雅にお辞儀をして、レイガの執務室を出た。


「はあああああ~」

 そうして。

 扉が完全にしまった音を聞いて、私はため息を吐いた。


 いや、マジで。

 勘弁して欲しいわ。

 そう思いながら私は、外に待機していてくれたロゼが自分の後ろにいることも忘れて、頭を片手でガシガシと掻きむしった。


「お、奥様!?」

 そんな私を見て、ロゼが驚愕の声を上げる。

 その声を聞いて、しまった!と思う。


 今までのアーマリアならそんなことはしなかった。

 いきなりのキャラ変は、率直に言って良くない。

 と言うか、要らぬ面倒を起こす。


 案の定、ロゼは青ざめた表情で、私を見ている。

「ロゼ」

 私は、努めて落ち着いた声を出した。


「な、何でしょうか、奥様……」

「お茶を一杯、用意してくれる? ……気持ちを落ち着けたいの」

 ひっという声を出しそうな表情をしていたロゼだけど、私の言葉を聞いて、少し落ち着きを取り戻したようだった。


「わかりました」

 そうして、優雅にお辞儀をしてお茶の用意をするべく去って行く。 

 私は足早に廊下を歩くと、とりあえず自分の部屋に戻った。


 待機してくれていたメイド達には、「一人にして欲しいの」と言って、部屋を出て行ってもらう。

 それから、深く息を吸うと。

「いや、ないから! あれはないから!!」と、息を吐きながら小声で呟いた。

 本当はもっと大きな声で叫びたかったけれど、それをやったら、それこそ騒ぎとなる。


 「図書館では大きな声を出しません」

 と、利用者の子ども達に言っていたけど、その言葉を頭の中で反芻する。

「あれは……モラハラだわ」


 そうして。

 ふうう~とため息を吐きながら、椅子に座る。


 あの、瞬間。

 レイガに冷たく、「「何だ。私は忙しい。邪魔をするな」と言われた時。

 アーマリアの体は、震えていた。

 アーマリアの身体に残る「記憶」が。


 それは、「とても辛かった」と私に訴えかけて来ていた。

「うん……アーマリア、あんたは頑張っていたよ。よく、頑張っていた」

 私は、自分を抱きしめるようにして、肩を抱いた。


 心から、愛している人に。

 あんな冷たい態度を取られたら、それはそれは本当に辛いだろう。

 例え、レイガが本当にアーマリアのことを愛していたとしても。


 受け取る側がそう思えなければ、それは「愛情」ではない。

 「愛情」は、与えるだけでは続かない。

 与えた相手に返してもらって、それをまた渡して。


 そうやって、「愛情」は続いて行くのだ。

 それは、離婚した時に一番痛感したことだった。


 アーマリアは、レイガに彼が欲しがる「愛」を与え続けた。

 だけど、レイガはアーマリアが望む「愛」を与えることはなかった。


「ガチガチに縛ることが、愛情表現の人だんもんね、あなたの旦那は……」

 レイガは、家族運に恵まれない人だった。


 まず、母親はフォレスト公爵の城に仕えていたメイドだった。

 レイガの母親はレイガを身ごもると、そのままお城を辞して生まれ故郷の村でレイガを生んだ。

 彼の幼少期は、まず幸せだったと言って良い。


 私としては。

 「公爵ー!!(レイガの父親)下半身の制御ができんなら、貴様のチンチン取ってしまえぇぇぇ!」と言ってしまいたいけれど。

 この世界では、多分レイガの母親の立場の人達にとっては、城から出てこっそりと子どもを産むのが一番ベストな選択なんだろう。


 でも、レイガの父親は妻……と言うか、まあ正妻さんとの間に子どもができなくて。

 で、お決まりの「この子は後継ぎだ。こちらの家で育てる」と言う、大人の勝手な都合で、レイガが五歳になった時、母親から引き離したのだ。


 私としては。

「公爵ー!!(レイガの父親)大人の都合で子どもを振り回すなら、貴様のチンチン(以下省略)」と言い放ってしまいたいのだが、やはりレイガの母親からしたら、レイガの父親は公爵で、領主で、仕えていた主人で。逆らうってことは考えられなかったんだろう。


 で、五歳の子が。

 慎ましい暮らしだったけど、優しい母親と優しい友達と気の良い近所の人達に囲まれた生活から突如引き離されて。

 旦那が愛人と勝手に作った子を引き取り、育てる立場になってしまった正妻と。

 「仕事」で、王都と領地を行ったり来たりで忙しくしている父親と。

 たくさんの使用人達がいるお城で暮らすことになって。


 正常に成長できるのかと言えば、それは本当に本当に本当に無理ゲーだった。

 「有希」のいた現代でも、不妊で悩む人達はいるのだ。

 現代では、不妊は女性だけじゃなくて男性でもあるって言うのは、医学的にもわかっているけれど。

 それでも、「女性が悪い」と考える人達はまだまだ多い。


 まして、「貴族」という身分がまだ存在しているこの世界では、子どもができないことは、絶対に「女性が悪い」と考えられているだろう。


 そんな自分の不甲斐なさと。

 旦那が外で作ってきた「愛人の子」を、それでも引き取って育てなければならない責任を背負わされて。レイガの義理の母親となった正妻さんの気持ちを考えると、「愛情持って子どもを育てる」ってのは、これまたとてもとても無理ゲーだった。

 

 で、実の父親はと言うと。 

 自分のフォレスト公爵の仕事を理由に、レイガの面倒は使用人に任せぱなしーの、「子どもの教育はお前の役目だろう」と子育ての責任は正妻に投げっぱなし―の、あげくの果てには「真実の愛に目覚めた!」と言って、男の愛人作る―の、1トンの岩を投げてやりたいレベルのクソ男であった。

 しかも、この愛人が王都にいたために、この人はめったにフォレスト領には帰ってこなかった。

 

 正直、BL脳だった私は「男の愛人」という言葉には、「うううん!」となったが。

 いや、正直に言おう。

 その辺の設定は、実に美味しかった。


 実は、その男の愛人に執着していたのは先代のフォレスト公爵の方で。

 愛人が「家のために別れよう」と言ったのを聞き、正妻を迎えて。

 その正妻に子どもができなかったため、愛人に子どもを産ませて、「お前の望み通りに子はできた。家も存続させられる。これで良いだろう?」と言い放ち、愛人を繋ぎとめたと言う……まあ、本当に本当に本当に私の大好物の物語展開ができそうな設定なのだ。


 だが、しかし。

 これは、「小説」としてのフィクションのお話だから楽しめる出来事であって。

 現実にこれが起こっているのだから、正妻さんの気持ちとかレイガのお母さんの気持ちとか、愛人を繋ぎとめるためだけに誕生させられたレイガの気持ちとか……もう、考えただけで業腹である。


 愛人を繋ぎとめるためなら、家を放り出す覚悟の方を持たんかい!! って言うか、自分の思いを成就する手段として正妻やら愛人やら作るんなら、せめて、その人達に誠意を見せろやぁぁぁぁ!!とレイガの父親である先代のフォレスト公爵には怒鳴りつけたくもなる。


 周りの大人が自分のことで精いっぱいで。

 しかし、「フォレスト公爵としての後継ぎ」としては、完璧を求められる。

 いや、本当に。

 レイガがまかりなりにも、(まあ、問題はかなりあるけど)それなりに無事成長できたのは、イルンと彼の父親のおかげだ。


 イルンはフォレスト公爵に代々仕えている一族の出で、彼の父親も先代のフォレスト公爵に幼い頃から仕えていた。

 先代のフォレスト公爵の気のおけない幼馴染兼友人という立ち位置にいたイルンの父親は、レイガにとっては、本当に父親代わりと言って良い存在だったのだ。


 まあ、こんな感じでレイガの生い立ちには、多分に同情できる部分はあった。

 その一方で。

 

 アーマリアは、母親を早くに亡くしていたものの、スーパーサイヤ人並みのタフさと能力を持った姉上方達に心の底から激愛され、父親として「真っ当な」神経を持っていた王に教育され。

 愛情溢れた環境で育てられたと言って良いだろう。


「奥様、お茶を入れてまいりました」

 部屋をノックして、ロゼがお茶を持って入って来る。

「ありがとう、ロゼ」

「大丈夫ですか?」


 ロゼは、アーマリア姉妹達の乳母をしてくれた人だった。

 特にアーマリアに関しては、生まれてすぐに母親を亡くしたこともあって、ちょうど同時期に生まれたロゼとは、同じ人のお乳を吸った所謂乳兄弟と言う関係にもある。

 そうして、ロゼ以外にも、馴染みのメイド達が数人付いて来ていた。


 「有希」の知る世界史のお姫様達は、嫁ぎ先までは自分の生まれた国の付き人達が一緒に来てくれるけど、後で帰されるとか、追放されるとか、たった一人で嫁ぎ先の国に残されることが多かった。


 そんな中で夫はレイガよりも酷いクソだったり、「俺はあんたを愛さんけんね!」と言い放ち男の愛人作ったりとか、そんな例もたくさんあった。

 

 それなのに笑顔で立ち回ったり、夫の他に恋人を作って出産したり、勉強に励んだりとか、子育てに励んだりとか、なかなかのタフなお姫様がいる中で。


 心を病んだり、ストレスで早く亡くなったりするお姫様もいた。


 それを考えれば。

 アーマリアは、王都から離れた場所とは言っても、国内の貴族に嫁いで。

 愛情に恵まれて、育っていて。


 まあ、一見すれば恵まれた……「有希」が知る限りでは、「まだマシ」なレベルでの結婚生活ではあった。


 でも。それは、「当事者」じゃないから言える言葉なのだ。

 真っ直ぐで優しい愛情しか知らないアーマリアにとっては。


 まあ、BL小説なんかだと、底抜けに明るい受けとかが、トラウマにまみれた攻を、受け入れて愛して癒していく展開なのだが。

 

(それは……無理ゲーだわ)


 私は、お茶を飲みながら心のなかで呟いた。

 少なくとも。

 あれは、BL小説というファンタジーだからこそ、浸れるのであって。

 実際にやられたら、たまったものではない。

 事実、「ひとひらの雪」の最後でアーマリアは死んでしまうけれど、絶対にレイガに辛く当たられたことが、原因の一つだったに違いない。


 何せ、先ほどのレイガの発言で、体が震えるほどだったのだ。


「奥様、料理長が奥様のために、お菓子を作ってくれていました」

 ふと気が付くと、ロゼがテーブルに綺麗に盛り付けられて、クッキーを差し出してくれた。


「わあ、ありがとう」

 可愛らしいクッキーに、私の顔は綻んだ。

「料理長に、お伝えしておきますね」

 ロゼも安心したように微笑んだ。

 

 アーマリア。

 強く、なろう。あなたはレイガに拘り過ぎていた。

 レイガから、与えられる「()()()()望む愛情」を求めていた。

 

 でも、あの人にあなたが望む「愛情」を与えることはできない。

 あなたが「当たり前」と思って、家族から与えられた溢れんばかりの「愛情」を、彼は与えられなかった。

 

 だから、あなたの求める「愛情」を、あの人が与えることはできない。

 まずは、そのことを認めよう。


 私は、私の中にいる「アーマリア」に、そう心の中で話しかけた。

 あなたの周りには、あなたを気遣ってくれている人達がいる。

 その人達との関係を、今はとにかく大切にしよう。


 ……とは、言っても。

 今のアーマリアには、「有希」の意識が宿っているから、そう思えるのであって。

 それが無くなる可能性だって、十分に有り得る。


 それに、私だってレイガにつらく当たられたら、怒りで心身の健康を損ねてしまいそうである。


 「ひとひらの雪」のアーマリアは、結局儚く亡くなってしまった。

 「有希」としての私ならば、「離婚じゃ離婚!!」と言い放ってしまいたいけれど。


 アーマリアの立場を考えると、そう「はい、そうですか」とは行かない。

 それに。

『あなたに、嫌われたくなかった』

 一瞬。別れた夫に言われた言葉が、脳裏を過った。

 

 ……その思いは、知っていた。

 でも私は、何も言われずに責められるような視線で見られることが、辛かった。

 

 離婚を選んだことは、今でも後悔していない。

 離婚するしか、あの時の私達には道がなかった。


 ただ。

「離婚」という結論を得る前に、まだまだやれることはあったのではないか、と。

 そう、思った。


 否。

 今でも、私はそう思い続けている。

 

 未練がましいとか、そう言ったことではなくて。

 

 まあ、ただ。

 アーマリアの場合は、レイガの方にパワハラの傾向があるので、まずはそこを何とかしないといけないのだ。

 私に言わせれば、アーマリアも精神的に脆い部分がある。

 そこが、「ひとひらの雪」では、アーマリアの儚げな雰囲気を出す効果があったのだけど。


「奥様……」

 そんなことを考えながらお茶とお菓子を楽しんでいた私を見て、ロゼが気づかわしげに声をかけてきた。


「奥様、旦那様は過去にお辛い経験をされていらっしゃいます。だから、まだ人を信じることができないでいらっしゃるのかもしれません。奥様が変わりないお優しさを伝えていけば、きっとわかってくださります」


 それは。ロゼが、アーマリアを励ます時に言っていた言葉だった。

 アーマリアは、その言葉を聞いて。

『ええ、そうね』と頷いて。

 イルンやロゼが望む通り、レイガに無償の愛を捧げ続けた。


 だけど。

 それは、アーマリアの「命」を縮めた。


 それはそうだろう。

 なにせ、あんな風にDVをかましてくれる男の仕打ちに耐え、無償の愛情を捧げ続けたのだから。

 心の線の細いアーマリアには、過度なストレスがかかっていたに違いない。


「あ、それもう止めるから」

 だから。

 私はロゼの言葉に、あっさりとそう返した。


「……はい?」


 数秒。

 ロゼの動きが、止まった。


「とりあれず、あぎゃん扱いを受ける義理はなかけんね。ま、今すぐと言うわけじゃなかばってん。私は、いつまでもくだらん茶番に付き合う気はなか」

 ついつい、「有希」の意識が強くなって、前世ではプライベートで出ていた、生まれ故郷の言葉が出る。


「おおおお、奥様!?」

 ロゼの半分悲鳴のような声に、私は、「待て待て、落ち着け有希」と心の中で呟いた。

「お茶のおかわりをくれる? ロゼ」

 そうして。

 できるだけ、優雅に微笑みながらそう言った。


「あ、はい」

 ロゼががくがくと手を震えさせながら、カップを受け取るのを見て、ちょっと失敗したなあ、と思った。

  

 だけど。

 私は、もう今までのアーマリアのように、「耐えるだけ」の日々を送るつもりはなかった。

 私は、「アーマリア」だけど。「有希」でもある。

 そうして、私は小説のアーマリアのように、儚く死ぬつもりはさらさらない。


 でも、とりあえず、急激なキャラ変は、あまり周りにも良い効果はないようだから、少しは気をつけないといけない。


 で、今の私がすぐにできるような対策としては。

 とりあえず、筋力を付けることだな、と思った。


「筋トレは人生のすべての悩みを解決する」とは、聞いたことがあった。

 実際運動をすると、「成長ホルモン」「テストテロン」「セロトニン」「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「エンドルフィン」が出るのだ。


 特に「セロトニン」は、「覚醒状態」「感情」「自律神経」などの、メンタル状態のバランスを調整し、前向きな状態で維持することで幸福度を高めてくれる作用があり、別名「幸福ホルモン」と呼ばれている。

 

「よし……」

 私は紅茶を飲みながら、小さく握りこぶしを作った。

 そうして目を上げると。


「お、奥様……」

 やっぱり真っ青な顔をしたロゼと視線が合って。

(キャラ変は、徐々にやって行こう)と、心の中で決めたのだった。


 

 


 


 

 

 

 

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