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ジュネスの言葉


 パワードスーツの調整をしていた、3人のやりとりを聞いていたカインクムが、ジューネスティーンに聞いてくる。


「あんちゃん、お前、人属で22歳だったよな。」


「ええ、そうですが、それが何か? 」


 考え込む様にしていたカインクムが話を始める。


「お前さんの知識量なんだが、普通の22歳じゃあ、そんな話はできないんじゃ無いかって思ったんだ。」


「はぁ、でも、自分としては、思った事を、ただ、言葉にしただけなので、これが自分にとっての普通なのかと思います。」


 そんな会話をしていると、アンジュリーンが、話に入ってきた。


「そうよね。 カインクムさんの指摘は、正しい様に思えるわ。」


 アンジュリーンが、少し考える様な表情をする。


 カインクムもジュエルイアンもアンジュリーンの、次の言葉を待つ様に、アンジュリーンを見る。


「学校の時もそうだったんだけど、教授達や指導役の先生の話は、何だか、軽いのよね。 何となく聞きながしてしまうって感じに聞いてしまってたけど、ジュネスの言葉は、何だか重いのよ。 そう、印象に残るっていうか、心に響く感じで、残っているのよ。」


「そう、そうなんだ。 何だか残っているんだ。 それに覚えやすいんだよ。」


 何のことだと思う顔をするジューネスティーンを見ながら、カインクムは続けた。


「何て言うか、俺の親父の世代の人に言われている様な感じなんだ。 俺の友人や知り合いでも、今の様な事を言える奴は多分居ないと思う。」


 カインクムは、レィオーンパードに、色々話をしていた事を聞いて、年相応の話ではなく、自分以上の歳の人が、自分の経験を話す様だと思ったのだろう。


 それで、そんな事を言ってきたのだ。




 それを聞いて、ジュエルイアンが口を挟んでくる。


「ジューネスティーン達は、ある日突然この世界に生まれてくるんだ。 こいつが現れたのはギルドの経歴には12年前とあったんだ。 それ以前の断片的な記憶とかを総合すると、この世界に生まれ出る前も同じ年齢とは限らない。 かなり経験を積んでた可能性が高いから、前の世界では俺たちと同じ位の40歳とか、それ以上の年齢だったかもしれないな。」


 真剣な顔でそう言って、周りの反応が微妙な空気を醸し出しているのを見てジュエルイアンは続ける。


「まあ、経験の度合いにもよるか。 60歳でも10歳の子供に知識で勝てない事もある。 知識欲のある10歳と知識欲の無かった60歳では、経験した経験内容の擦り込み具合も違うからな。 一概にジューネスティーンの転移前の年齢なんて判らないな。」


 それを聞いて納得するカインクム。


「それもそうだな。 確かめる事が出来ない事を議論しても仕方がないな。」


 そう言うと、外装装甲の取り付けに入った。


 外装の取付は基本的に前回の2体と形状の違いはあるが基本構造は同じなので、取付けはスムーズに取付られた。


 頭部は、前衛の二人の様に顔も完全に覆う様に修正を加える事になる。


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