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男達の飲酒の発覚


 リズディア達女子6人と、リズディアとヒュェルリーン、2人の夫であるイルルミューランとジュエルイアンが合流して、8人になった。


 リズディアと、ヒュェルリーンは、2人の夫達が、積極的にモカリナにモーションを掛けていた事が、気になったようだ。


 ヒュェルリーンは、ジュエルイアンの様子をジーッと見ていた。


 そして、テーブルの上に、今まで2人の飲んでいたものに興味がいった。


(あ、やっぱり、2人とも、もう飲んでいたのね。 全く、仕方がないわね。 今日は、若い娘達が居るから、お酒は無しって言ってたのに、もう飲んでいたのね)


「リズ」


 ヒュェルリーンは、リズディアを呼びながら、テーブルの上を指差していた。


 リズディアは、ヒュェルリーンに呼ばれて、その方を見ると、ヒュェルリーンは、テーブルの方を指差していたので、その方向を見ると、テーブルの上にはボトルが置いてあった。


 リズディアは、ジト目で、夫であるイルルミューランを見ると、イルルミューランは、悪戯を母親にみつけられてしまった子供のような表情をした。


 リズディアは、夫の、その表情を見た後に、ジュエルイアンを見ると、ジュエルイアンは、リズディアとヒュェルリーンに視線を合わせないようにしていた。


「もう、男達は、目を離すと、直ぐにこれだから」


「そうよ、今日は、飲めない人が多いのよ。 だから、今日は飲まないって話だったでしょ」


 リズディアとヒュェルリーンは、がっかりした様子で、2人に注意をした。


 残念な男達2人を見ていたリズディアとヒュェルリーンは、お互いの顔を見つめると、お互いに考えていることは分かっているといった様子だった。


 2人は、お互いに納得した表情で、お互いの夫の顔を見る。


 すると、お互いの夫の両肩を持つと、2人を扉の方向に向ける。


 2人は、お互いの夫達の背中を押し、扉の前に追いやる。


 そして、扉を開けると、2人を追い出してしまった。


 リズディアとヒュェルリーンは、お互を見ると、やっぱりそうだったといった様子で笑みを浮かべると、残された、フィルランカ達を見る。


「ごめんね。 うちの亭主達は、私達より、お酒の方がいいみたいなのよ」


「だから、男達はほったらかしておいて、私達だけで楽しみましょう」


 2人の夫達は、お酒を飲んでいたのだ。


 今日のお泊まり会は、学生のフィルランカ、モカリナ、イルーミクと、同じ歳のエルメアーナも居るので、当然、お酒を飲むことは無いはずだったのだが、2人の夫達は、リズディアとヒュェルリーンが迎えに行っている間に、飲んでいたのだ。


 流石に、エルメアーナを迎えに行くため、朝から2人は家を出ていったが、流石に、その時間から2人の夫は、飲んでいなかっただろう。


 2人の夫達は、予定の時間を過ぎても、戻ってこない嫁達を待ちきれずに、持て余した時間を潰すために、飲み始めてしまったのだ。


 ただ、リズディアとヒュェルリーンは、今日、呼んだ3人の事を考えずに、飲み始めてしまった夫達に嫌気を感じたのだ。




 リズディアは、メイドにテーブルに出ているものを片付けさせると、全員にお茶を振る舞うように指示を出した。


「全く、男達は、ちょっと、目を離すと、直ぐに、これだから、まいってしまうわ」


 リズディアは、イルルミューランが、勝手にお酒を飲み始めたことが、未だに気になっているようだった。


「もう、リズったら、忘れましょう。 あの2人は、きっと、2人で楽しく飲み始めているわ」


「そうね。 飲み始めたら、あの2人、止まらないでしょうからね」


 イルーミクは、兄達の事を考えていたようだ。


(そういえば、あの2人が家で一緒の時って、とても、楽しそうだったけど、そういえば、いつも、お酒が置いてあったわ。 お酒をあまり飲まない、お兄様が、お酒を飲む時って、ジュエルイアンさんと一緒の時多いわね)


 イルーミクは、思い出すような表情で、イルルミューラン達が出された扉を見た。


(お兄様は、ジュエルイアンさんと、本当に仲が良いのね。 2人一緒だと、お酒を飲みたくなるかしら)


 イルーミクは、家族の事だったので、何気に、兄と客人が、その後の様子が、何となく想像がつくようだが、お呼ばれした、フィルランカとエルメアーナとモカリナの3人は、リズディアとヒュェルリーンの話には、ついていけそうもなく、ただ、黙って聞いて、対処をどうするか困っていた。


 リズディアは、ヒュェルリーンは、納得しているようだったのだが、残りが、対応に困った様子だったことに気がついたようだ。


「ごめんなさいね。 流石に、あなた達のような、若い女、酔っ払いの相手をさせるのは、気がひけるので、追い出しちゃったわ」


 リズディアの言葉に、3人は、引き攣った笑顔をリズディアに向けていた。


「今日は、女子だけで楽しみましょう。 そうね。 女子だけなら、これから、朝まで、みんな一緒がいいわね」


 リズディアの、その一言によって、その場に居たメイド達の様子が一変した。


 今の一言で、これからの予定が変わってしまったのだ。


 朝まで、6人が一緒の場所を提供しなくてはいけないのだ。


 その部屋に居たメイドが1人、慌てて、その部屋から退出していった。


 メイド達は、リズディアの気まぐれに対応するため、この後予定を大幅に変更するため、一気に動き出したのである。


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