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リズディアとチェルエールの採寸方法


 チェルエールが、リズディアとリズディアの連れてきたエルメアーナに夢中になってしまっていたので、リズディアの後ろに居たヒュェルリーンに気付かないでいた。


(チェルエールったら、エルメアーナの胸と、リズディアとの話に夢中になっているわね。 あの世代の柔らかいというか、少し硬めな感じって、触っていると気持ちいいのよね。 ……。 でも、そろそろ、エルメアーナが、限界かもしれないわね)


「こんにちは、チェルエール。 お久しぶりね」


 そう言って、リズディアの後ろから、ヒュェルリーンが顔を出すと、チェルエールは、懐かしい顔を見て、喜んだようだ。


「ヒュミャァ」


 チェルエールは、ヒュェルリーンに話し掛けられると、驚いた様子で、エルメアーナの胸をグッと揉んでしまったようだ。


 そのおかげで、エルメアーナは、変な声を出してしまったのだ。


 エルメアーナも流石に限界だと思ったのだろう、慌てて、リズディアの手と、チェルエールの手を振り払って、2人の間から、逃げるように横にズレた。


「さ、流石に、今のは、耐えられなかった」


 エルメアーナは、自分の胸を抱えるようにし、恥ずかしそうに顔を赤くして答えた。


 それをリズディアとチェルエールは、何で、そんなに恥ずかしそうなのか分からないといった表情で、エルメアーナを見た。


 その表情にエルメアーナは、さらに恥ずかしくなったようだ。


 そんなエルメアーナをヒュェルリーンが、近寄って、包み込むように肩に手を添える。


「ごめんね。 リズとチェルは、いつもあんな感じなのよ。 服の中身は、マネキンと変わらないとでも思っているのよ。 昔は、私も同じようにされたのよ」


 エルメアーナは、ヒュェルリーンに視線だけを向けるように、後ろを振り返っていたが、今の説明を聞いて、ヒュェルリーンの胸を見た。


(私の胸より、ヒェルの胸の方が、触りがいがあるだろうに、何で、今日は、私の胸なんだ)


 エルメアーナは、少しムッとした様子で、見ると、リズディア達の方を見た。


「ああ、ごめんねエルメアーナちゃん。 でも、チェルにもエルメアーナちゃんの胸が、衣装によって、どんな感じに変わったのか、確認してもらいたかったのよ」


 リズディアは、少し、申し訳なさそうに言う。


「ああ、ありがとう。 とても堪能させてもらった。 やはり、10代の胸は、至宝だわ」


 チェルエールは、悪びれもせず、思ったままを答えたので、エルメアーナは、少しムッとしたようだ。


「ちょっと、チェル。 初めて出会った少女の胸を勝手に揉んだのよ。 それよりも、まず、謝るでしょ」


「ん、ああ、そうだった」


 チェルエールは、ヒュェルリーンに言われて、納得したようだ。


「ごめんなさい。 私、自分の事しか考えてなかったわ。 あなたの事を、考えずに、触ってしまって、すみませんでした」


 チェルエールは、素直に謝ったので、エルメアーナは、その代わりように、少し驚いたようだ。


「あ、ああ、突然だったので、私も驚いた。 それにリズディア様に腕を握られてしまったから、あなたの手を振り解くこともできなかった」


 それを聞いて、ヒュェルリーンは、リズディアを睨んだ。


「ちょっと、リズ。 あなた、最初から、チェルに、エルメアーナの胸を揉ませるつもりでいたのね」


 リズディアは、少し意地悪そうな表情をする。


「だって、説明するより、触ってもらった方が、早いと思ったのよ」


「だからって、エルメアーナに断りもなく、チェルに提供するなんて、エルメアーナが、かわいそうじゃないの」


「だってぇ」


 ヒュェルリーンは、それ以上、話をしても、らちがあかないと思ったようだ。


 そして、自分の前に居るエルメアーナに長身のヒュェルリーンが、顔を前にして、エルメアーナを覗き込むようにする。


「ごめんね。 この2人は、いつもこうなのよ。 私が、もう少し注意をしていた方がよかったわ」


「ああ、もう、大丈夫だ。 次からは、近くに行かないように気をつける」


 エルメアーナは、背中に感じていた。


(やっぱり、ここでは、胸の小さい私に、発言権は、無いのかもしれない)


 ヒュェルリーンは、エルメアーナを庇うようにして、2人から引き離す。


「まったくもう、若い子を前にすると、本当に、節操がないんだから、おばさん達に囲まれたら、若い子は、何も言えなくなってしまうでしょ」


 その言葉に、2人が反応した。


「ちょっと、ヒェル。 おばさん達って、私達の事なの?」


「ヒェル。 私は、まだ、未婚なのよ。 どちらかというと、私はその子と同類になるわよ。 お姉さんが、正しい言い回しでしょ」


「あら、私だって、結婚したばかりで、子供も居ないわ。 だから、そう大差は無いはずよ」


「それに、ヒェルは、もう100歳なんだから、見た目は若くても、実年齢からしたら、おばさんは、あなたでしょ。 あ、ごめん、おばあさんだったかしら」


「違います。 私は、まだ、99歳です。 それに、お婆さんは、ないでしょ」


「それより、今日は、ヒェルにも実験台になってもらいますから。 ん、いや、ヒェルは、サンプルだった」


 リズディアが、そう言うと、ヒュェルリーンの方に動き出した。


 後ろに回り込んでくるので、ヒュェルリーンは、エルメアーナを横に押しやる。


「チェル! 今日のヒェルになら、何をしてもいいわ。 彼女の体型に合わせた形を綺麗にする衣装の案を考えるのよ」


 そう言うと、長身のヒュェルリーンの後ろに回り込むようにリズディアが、移動すると、チェルエールが、ニンマリとした表情で、ヒュェルリーンの前に来ると、両手を広げて、どちらにも逃さないというように、態度で示した。


「ありがとう、リズ。 久しぶりにヒェルを堪能させてもらうわ。 若い子の後に、エルフの100歳の体を堪能させてもらいます」


 そう言うと、リズディアが、後ろから、ヒュェルリーンの腕をしっかりと掴むと、チェルエールが、脇腹に両手を当てた。


 ヒュェルリーンの180cmの身長の前に立った、150cmのチェルエールの身長差から、チェルエールはその場所がちょうど掴みやすかたようだ。


 ヒュェルリーンは、恥ずかしそうな様子だが、チェルエールは、満面の笑みで、顔をヒュェルリーンの胸に押し当てつつ、体のラインを両手で確認し始めた。


「ちょっと、顔を押し当てる必要が、あるのですか」


 ヒュェルリーンは、抗議するが、チェルエールは、気にする事なく、あちこちを触り出した。




 その3人の行動をエルメアーナは、ただ、呆然と見ているしかなかった。


(前言撤回だ。 ここでの発言権は、胸の大きさじゃなく、リズディア様と店主さんだけにあって、ここに入った、私とヒェルは、エサ? 肉食獣の口の中に入ってしまったようだ)


 エルメアーナは、チェルエールのヒュェルリーンの体の確認している様子を見つつ、先ほど、自分にされた事を思い出していたのだ。


 そして、とんでもない場所に来てしまったと後悔しているようだ。


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