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ルイネレーヌとの会食 〜ルイネレーヌのパワードスーツの約束〜


 ルイネレーヌは、残りのパワードスーツの生産も目処が立っていると聞いて、少し考えるが、すぐにジューネスティーンに話しかける。


「なあ、完成したら、私にも見せてもらえないか? できれば乗せてもらえればもっと嬉しいが……」


「ルイネレーヌさんだから、見せるのは問題無いですけど、乗せるのは無理だと思います」


 ルイネレーヌは、質問の途中で思い当たることがあったので、話を途中で止めると、ジューネスティーンは、すぐに答えた。


 その答えも分かっている答えだと思ったが、ジューネスティーンはあえて、答える事にした。


「あれは、個人の体型に合わせて作る必要が有るんです。足や腕の寸法とかが合ってないと、動かした時に関節の位置とか違うので、骨に負担がかかると思います」


「そうだったよな」


 そう言って、ジューネスティーンのメンバーを見渡すと、身長も自分とは違う。


 ルイネレーヌの身長175センチと意外に高い、シュレイノリア、アンジュリーン、アリアリーシャと顔を見つつ、自分との身長差を考えると、女子達とは10センチ以上の差があ。


 また、カミュルイアンとレィオーンパードの2人は、女子2人とそう大差はない。


 祐逸180センチのジューネスティーンが、一番近いのかと思うが、5センチの違いならなんとかなるかとは思うが、ジューネスティーンが筋肉質なので、横サイズが合わないと思う。


「なあ、今度時間が有ったら、私のも作ってくれないか? 金もちゃんと支払うから」


 ルイネレーヌは、半分ダメかもしれないと思いつつ、ジューネスティーンに聞く。


 意外な申し入れにジューネスティーンは驚くが、どうしようかと思う。


「実際、帝国で作れるとは思えないので、南の王国に戻って、エルメアーナと相談してみないとなんとも言えませんが、多分大丈夫だと思います。ただ、最終的には、ジュエルイアンさんに話を通してからになると思います」


「そうか、だったら、もっとスマートに作ってくれないか。それと、軽くしてほしい。防御は最小限で機動力重視にしてもらえるとありがたい」


「ええ、その時が来たら、詳しい話を聞きます」


 ルイネレーヌは嬉しそうにする。


 ホバーボードだけでもかなりの機動性を有しており、魔法紋を使って起動させているので、自分の魔力の消費も少なくて済むので、馬や地竜のように疲れることが無いので、かなりの距離を高速で移動できる事が可能なホバーボードに、パワードスーツも自分用にカスタマイズした軽量型の物を手に入れられる道を作れたのは大きい。


 パワードスーツにホバー機能を持たせてもらえれば、ホバーボードは、メンバーの誰かに預けることも可能になるので、自分の仕事の可能性が広がったのだ。


 時期は先になるが、ジューネスティーン達に大陸東の調査を完了させれば、あとは、急がせて作らせれば良いだけになる。


 ルイネレーヌは、今日の会食で誰もが持てない物、欲しても目の前にいるジューネスティーンとシュレイノリアだけが作れるもの、帝国でも他国でも作れない物をを手に入れられると思うと、笑いが止まらない。


 今まで諦めていた調査もパワードスーツを使えば忍び込むための手段を手に入れられる事に喜んだ。




 食事が終わると、ルイネレーヌはご満悦の様子である。


 ジューネスティーンから、自分用のパワードスーツを作ってもらう約束を取り付けたのだ。


 ジューネスティーンだけが持っている装備が自分の物になると思うと、笑いが止まらないといった様子である。


 そんな気分なので、今晩はメンバー達にじっくりとせめて貰おうと考えていると、アンジュリーン達の顔が目に止まると、ニタリとしてから自分の男達に話しかける。


「今日は、面白かったのでこの後はサンドイッチだな。お前達、ちゃんと私を楽しませてくれよ。 私が昇天するまで寝かせないから、よろしくな」


 それを聞いて、ルイネレーヌのメンバーが青い顔をしている。


 ルイネレーヌの言葉を聞いて、アリアリーシャは顔を赤らめた。


 シュレイノリアとアンジュリーンは、何の事なのか分からずにいると、ルイネレーヌが、3人の中でアリアリーシャだけ意味が分かったのだが、2人は意味がわからなかったと見て、2人の顔を覗き込んでから説明を始める。


「サンドイッチは、パンに具が挟まっているよな。私はサンドイッチの具なんだよ。それに女には2つあるから、そこにウチのメンバーに埋めてもらうのさ。 前と後ろから責められると、それはもう天国にいった気分になってしまうのさ。 それを立て続けに3回もされれば、……。 あー、思い出しただけで疼いてしまうわ。 もうダメ、お前達直ぐに用意しな」


 自分でその時の状況をイメージすると、両腕で自分の肩を抱いて、頬を赤く染めて、モジモジしながら、そう言うとルイネレーヌ達が食堂から出て行く。


 呆気にとられたシュレイノリアとアンジュリーンだが、ルイネレーヌが去った後、しばらくすると2人は顔を見合わせてから、アリアリーシャをみる。


 まさかとは思っていたのだが、アリアリーシャの恥ずかしそうに赤くなって俯く顔を見て、自分達が想像してしまった事が事実なのだと悟ると無言で俯き、顔を真っ赤にしていた。



 また、ルイネレーヌにしてやられてしまった。


 まだまだ、経験値の差によって3人の女子は、ルイネレーヌには敵わない様である。


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