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女子達

 

 ジューネスティーンとユーリかリア達が、討伐した、大量のツノネズミリスのコアは、ギルド出張所では引き取ってもらえなかった。


 流石に、金額的にも量的にも、出張所で対応できる数では無かったとの事だった。


 ただ、購入単価だけは、ギルドが、銅貨1枚と保証する証書と、ツノネズミリスのコアを帝都のギルド支部へ運ぶ依頼書を作ってくれた。


 ただ、二重での依頼が引き受けられないので、その依頼は、ジューネスティーン達のパーティーが引き受ける事になった。


 ジューネスティーン達は、ツノネズミリスの討伐のサブパーティーとして登録されているだけなので、ギルドからの依頼は引き受けられるとの事だったので、ジューネスティーン達のパーティーが引き受けた。


「なあ、ジュネス。 その依頼は、お前達だけの取り分にしてくれ。 ここまでの移動には、お前達の馬車と地竜を使ったんだ。 移動に関する費用を負担してもらったから、そのお礼と言ってはなんだが、そうしてくれないか。」


 ユーリカリアとしては、それだけの礼では足りないと思っているのだろうが、せめて、それ位はしておきたいと考えていたのだ。


「そうですか。 でも、ウィルリーンさんの収納魔法も使わせて貰ってますけど。」


「ジュネス。 収納魔法は、まだ、余裕が有るのよ。 私にも少し位お手伝いさせてもらってもいいんじゃ無いかしら。 そちらのパーティーとは、家族みたいなものなんだから。」


 ウィルリーンは、そう言って、カミュルイアンの腕を両手で抱きしめた。


 カミュルイアンは、少し恥ずかしそうにするが、いつもの事なのでスルーしているようだが、シェルリーンが負けじともう片方の腕を抱きしめる。


「そうです。 そちらのパーティーには、こうやって私の旦那様がいらっしゃるので、ジュネスさんのパーティーとは、家族のようなものです。 ウィルねえの収納魔法なんていくらでも使ってください。」


 負けじと、シェルリーンが、ジューネスティーンに言う。


 ジューネスティーンは、渋々納得するような様子をする。


「なら、ウィルリーンさんの収納魔法を使わせてもらいます。」


 それを聞いて、ウィルリーンは、嬉しそうにカミュルイアンの腕に胸を擦るように振る。


「少しは、周りの目を気にしては、如何なのですか?」


 少しイラついたようなフェイルカミラが注意をする。


「そうですぅ。 羨まし過ぎますぅ。」


 アリアリーシャが本音を漏らすと、慌てて口を塞いでフェイルカミラの後ろに隠れた。


 パートナーの居ないアリアリーシャにとって、ウィルリーンとシェルリーンは、羨ましい存在のようだが、年長者のプライドからか、いつもなら、黙っているのだが、そばにいたフェイルカミラが、2人を注意した事で、つい、本音が出てしまったようだ。


 慌てて、口を塞いで後ろに隠れてしまったのは、そのせいなのだろう。


「人前でそういう態度は、やめておこうな。 大体、討伐が終わった後は、3人だけで、別室にしてあげたんだから、毎日楽しめただろうに! 」


 イラついたような口調でユーリカリアが言うと、それにつられてユーリカリア達のメンバーも2人のエルフを非難し始めた。


「カミューだって、少し恥ずかしそうにしているだろう! 」


「そうです。 目の前で男女のイチャイチャを見るのは、私には刺激が強過ぎます。」


 メンバーにそう言われて、ウィルリーンもシェルリーンもカミュルイアンから離れた。


「じゃあ、また、今度ね。」


 ただ、ウィルリーンが、カミュルイアンから離れる瞬間に、色っぽく耳元で囁いた。


 それを聞いたシェルリーンが、先を越されたとばかりに、ウィルリーンをジロリと見る。


「ウィルねえ、ひどい。 なんで、そうやって、言葉で責めるんですか! 昨日だって、私としている時にカミューの耳元で囁いていた! ウィルねえが、そうやると、カミューはいつも早く終わってしまうんだから、私にだってもう少し長くして欲しいです。」


 さすが、それを聞いて、周りは唖然として、言葉が出ないようだ。


「何言ってるのよ。 回数はお互い一緒じゃないの。 そういう約束でしょ。」


「キーっ、時間は、ウィルねえの方が絶対に長いです。」


「ばっ、ばかな事ばっかり言わないの! 」


 なんだか、方向がおかしくなってしまった。


「ジュネス。 このままだと取っ組み合いの喧嘩になりそうだ。 すまんが、シェルリーンを抑えてくれ。 私は、ウィルリーンを止める。」


 ジューネスティーンとユーリカリアが止めに入ろうと動くが、当のカミュルイアンは、どうしたら良いのか分からず、2人を交互見ている。


 ウィルリーンが何か言いながら、シェルリーンを指さすとその手をシェルリーンが握る。


 もう一方の手をお互いに前に出そうとすると、ユーリカリアがウィルリーンの腰に手を回して、後ろに引っ張ると、ジューネスティーンは、シェルリーンを羽交い締めにして2人を引き離す。


 フェイルカミラとアンジュリーンが、周りに頭を下げて回っていた。


 しかし、引き離されたウィルリーンとシェルリーンは、収まらない。


 お互いに引き離されて、とても女性の発言とは思えない内容の発言が飛び交っている。


「シェルリーン! 」


 シェルリーンは、頭の上からの声に一瞬驚くと、反応が止まった。


 その瞬間、ジューネスティーンは、ウィルリーンの耳元で何やら囁く。


 その話がなんだったのか、周りには聞こえないが、徐々に頬を赤くして恥じらうような顔をする。


「まあ、そうだったのですの。」


 そう言うと、カミュルイアンに艶のある表情を向ける。


「ありがとうございます。 男の人のそういった感覚は分からないので、私ったら、とんでもない間違いをしてたのですね。」


 そう言うと、勝ち誇った顔をウィルリーンに向ける。


 ウィルリーンは、その表情を見て焦ったようだ。


「なっ、何よ。」


「いえ、なんでもありません、ウィルねえ。 もう、今の話は、どうでも良くなりました。」


 シェルリーンは、かなり嬉しそうな顔をすると、後ろで羽交い締めにしているジューネスティーンを見上げる。


「ありがとうございます。 女として自信が持てたような気がします。」


「そう。 それは、良かった。 だけど、今の話は、ここだけの話にしてくださいね。」


 そう言うと、小声でシェルリーンに話しかける。


「ウィルリーンさんにも、女のプライドがあるでしょうから、黙っておいた方がいいですよ。」


「はい、気持ちが良いから、早くなるなんて知りませんでした。」


 シェルリーンは、小声でジューネスティーンに答えると、ジューネスティーンの羽交い締めが緩んだのを確認すると、両手を真上に上げて、スッと、しゃがみ込んで羽交い締めから抜け出すと、ジューネスティーンに向く。


 満面の笑みをジューネスティーンに向けると、顔を近づけた。


「今度、男の人の事を、教えてくださいね。」


 そう言って、振り返ってカミュルイアンにウインクを飛ばすと、フェイルカミラとアンジュリーンにお詫びを言いに行った。




 ただ、ジューネスティーンの横にシュレイノリアが来る。


「シェルに何を言った。」


 ジト目でジューネスティーンを見上げている。


 ジューネスティーンは、シュレイノリアの顔が怖かったのだろう、その顔を見て、慌てて視線を天井の隅の方に向けてしまった。


「いや、そのー。 男の事情を少し話しただけだ。 深い意味はない。」


「・・・。」


「だから、本当だって。」


「・・・。」


 シュレイノリアは、納得できないといった表情を崩さない。


 困ったジューネスティーンは、シュレイノリアの耳元に顔を近づける。


「早くなるのは、気持ち良いからだって、教えたんだよ。」


 それを聞いて、シュレイノリアは顔を真っ赤にして、半分涙目になった顔でジューネスティーンを見る。


「こっ、この、ばかたれガァーッ! 」


 そういって、ジューネスティーンをポカポカと叩き出す。


 ただ、その叩き方には、力がこもっていないので、怪我をするような叩き方ではなかった。


「ごめんよ。 だから、男の事情だって言っただろ。」


「だからって、ストレートに言うことはないだろ。」


「わかったから、ごめんって。」


「このバカタレガァ! 」


 流石にジューネスティーンも痛くなったのか、シュレイノリアの両手を掴む。


(なんで、俺がおこられなきゃいけないんだ? )


 ジューネスティーンには、事の発端が気になると、話を最初から整理し始めると、1人の顔が頭に浮かんだようだ。




「カミュー! 」


 ジューネスティーンは、そう言って、カミュルイアンを見る。


 シェルリーンとウィルリーンの騒動が終わって一息ついていたのだろう。


 ぼーっと、ジューネスティーンとシュレイノリアの痴話喧嘩を見ていたようだ。


 ジューネスティーンに、突然自分の名前を呼ばれて、何だろうと惚けた顔をしていた。


「お前、ちゃんと、2人に同じようにしないからこうなったんだろ。 次から両方に平等になるように心がけろ! 」


「えっ! オイラが悪いの? 」


「当たり前だ。 お前が平等に扱わなかったから、こうなったんだ。 こっちはトバッチリまで食らってるんだ。 少しは反省しろ! 」


「えっ、えええーっ、そうなの! 」


 何だか、自分に矛先が向いてしまって、どうしようかと焦っている。


「カミュー。 それは、2人の夫として大事なことだと思うわよ。」


 珍しく、フィルルカーシャが、カミュルイアンに男と女の話をしてきた。


「そうですぅ。 カミューは神経質なわり、2人に対しては、雑な態度が多いと思いますぅ。」


 アリアリーシャもフィルルカーシャの話に乗ってきた。


「えっ、ええーっ! 」


 カミュルイアンは、何でと言わんばかりに声を上げたのだが、肩に手が置かれたので、その方向を見ると、悟ったような顔で、レィオーンパードが、カミュルイアンの方に向いていた。


「カミューよ。 それは、お前の甲斐性だと思うぞ。」


 カミュルイアンは、そんな事をこいつにだけは言われたく無いといった顔で、レィオーンパードを見る。


 だが、レィオーンパードは、この場に居てカミュルイアンの逆鱗に触れる前にジューネスティーンの後ろに移動する。


 カミュルイアンが何か言いたそうにして、レィオーンパードに声を掛けようとする。




「カーミューッ! 」


 カミュルイアンがレィオーンパードに声を掛けようとする前に、自分を呼ぶ声がした。


 よく知った声だとは思ったようだが、その声の主とは思えないほど、ドスの効いた声だったので、レィオーンパードに声をかけそびれた。


 もし、今の声を無視してレィオーンパードを呼ぼうものなら、その後の自分がどうなるのかと思うと呼ぶ声が出なくなってしまったようだ。


 カミュルイアンの表情が、この世の終わりを告げるような顔になる。


 そして、自分を呼んだ声の方にゆっくりと振り返った。


 カミュルイアンは、やっぱり思ったように、その声の主を見る。


「なっ、何で、なんてしょうか? 」


 カミュルイアンは、声の主であるアンジュリーンに問いかけた。


 アンジュリーンは、カミュルイアンの問いかけを聞くと、満面の笑みを浮かべて、一歩前に出る。


「えっ、私は、今、あなたの不始末のおかげで、周りに迷惑をかけてしまった人たちにお詫びをしていたのよ。」


 その笑顔がカミュルイアンにはとても怖かったのだろう。


 一歩近づいたアンジュリーンに対して、カミュルイアンは、一歩後ろに下がった。


「ねえ、私、今、貴方のために頭を下げてきたのよ。」


 そう言って、アンジュリーンは、もう一歩前に出るのだが、カミュルイアンは、さらに一歩下がる。


「ねぇ、何で、貴方が楽しいことをしていたのに、私は頭を下げなければならなかったのかしら? 毎晩、楽しい思いをしていた貴方のために。」


 また、アンジュリーンは、一歩前に出ると、カミュルイアンも一歩下がる。


「ねえ、カミュー。 何で下がるの? 私なんて眼中に無いから、どうでもいいのかしら? 貴方の姉だから、貴方の尻拭いは私がしなければならないのかしら。」


 そう言ってアンジュリーンは、また、一歩前に出るのでカミュルイアンも下がろうとするのだが、足を下げようとして背中が壁に当たってしまい、足も下げられない。


 カミュルイアンは、壁に背中も腕もピッタリつけると、少しでも離れたいと思ったのだろうか、壁にピッタリと付いた状態で爪先立ちになっていた。


 少しでも離れたいのだが、後ろの壁が邪魔で下がれないのだが、少しでも離れたいと思ったためにそんな格好をしてしまったようだ。


「ねえ、何で2人が不公平だと言ってたのに、それを貴方がフォローしなかったのかなぁーっ。 貴方が一言だけでも言えば、それで2人の感情も収まったんじゃなのかなぁーっ。 あんな口喧嘩にならないようにするのも、貴方の役目でしょ! 何で、フォローしなかったのかなぁーっ。 2人を相手にするのだから、平等に扱うのは、当たり前じゃ無いのかなぁーっ。 何で、同じようにできなかったのかなぁーっ。」


 カミュルイアンは、アンジュリーンの息がかかる位まで近づかれているのだが、その笑顔が怖かったのだろう、壁に引っ付いた状態から逃げ出せずにいる。


 カミュルイアンは、どちらかに逃げる事も考えたのだろうが、アンジュリーンの視線が左右どちらに逃げようとしても絶対に捕まえると言っているようだったので、逃げ出せずに、ただ、つま先を押し出すようにして力を入れるのだが、時々滑ってしまっていた。


 カミュルイアンは絶体絶命のピンチだと感じていると、アンジュリーンは、後ろから声をかけられる。


「あのー、アンジュさん。」


 その方向にアンジュリーンは、顔を向けると、そこには、シェルリーンが居るのだが、振り向いたアンジュリーンの顔が、般若のような顔にびびって、それ以上何も言えなくなって、一歩下がってしまった。


 そのアンジュリーンの顔には、お前のお陰でこうなってしまったのだと訴えていた。


 アンジュリーンが振り返ったことで、カミュルイアンがアンジュリーンが振り向いた方とは反対方向に移動しようと爪先立ちのまま移動しようとすると、移動しようとした先にアンジュリーンの壁ドンが炸裂する。


 カミュルイアンは、冷や汗をかいた。


 アンジュリーンの壁ドンの際にアンジュリーンの親指の爪が頬をかすったのだ。


 その勢いにカミュルイアンは、さらに顔を青くする。


 アンジュリーンは、シェルリーンが何も言わない事を確認すると、カミュルイアンに向く。


 カミュルイアンに向いた時は、さっき、シェルリーンに向けた般若のような顔ではなく、満面の笑顔でカミュルイアンを見る。


 カミュルイアンの頬には、わずかに一本の赤い線が走っていた。


 軽く、表皮をアンジュリーンの親指の爪がかすっただけで、痛みも感じたかどうか分からない程度なのだが、頬に触れた爪とその時の風圧、それだけで、カミュルイアンには、トラウマを植え付けてもおかしくはないほどの恐怖を植え付けた。


「どうしちゃったのかなぁーっ。」


 カミュルイアンは今にも泣き出しそうな顔つきになる。




「ジュネス。 カミューが持たない。 流石にあそこまでだ。 許すから、アンジュを止めて。」


 ジューネスティーンに両手を持たれたまま、アンジュリーンとカミュルイアンの話に気を取られていたシュレイノリアが、カミュルイアンの精神が持たないと思ったのか、ジューネスティーンに声をかけた。


「ああ、わかった。」


 そう言って、ジューネスティーンは、シュレイノリアの手を離すと、アンジュリーンの後ろに行く。


 すると、アンジュリーンを後ろから手を回して、アンジュリーンのお腹で手を交差するようにして、べったりと、アンジュリーンの背中にくっつく様する。


 アンジュリーンは、突然後ろにべったりと背中に密着する男の体を感じる。


 その感覚にびっくりして、頬を赤くする。


 アンジュリーンが背中に感じた男の感覚にびっくりして、カミュルイアンの事が頭から吹っ飛んだのだ。


「アンジュ。」


 ジューネスティーンは、優しくアンジュリーンの名前を呼ぶと、アンジュリーンをゆっくりとカミュルイアンから離す。


 カミュルイアンは、アンジュリーンが少し離れたので、慌てて壁伝いに逃げ出す。


 しかし、一歩足を出すのだが、出した足に力が入らないのか、その出した足に体重を乗せると、そのまま、足が沈んでいく。


 それをシェルリーンが支えてアンジュリーンから引き離していく。




 近い距離に人が居ない事を確認すると、ジューネスティーンは、アンジュリーンに囁きかける。


「アンジュは、あんな事は似合わないよ。 美人さんは、怒った顔を人に向けちゃダメだよ。 美人で可愛いアンジュは、いつでも笑っていてくれないと、悲しくなっちゃうよ。」


 ジューネスティーンは、アンジュリーンにだけ聴こえるように、アンジュリーンの耳元で囁いた。


 流石に、アンジュリーンを落ち着かせる為に行っているとはいえ、他人には聞かせられないような歯の浮くセリフを言うのだから、自分でも恥ずかしいのだろう。


 ただ、アンジュリーンを落ち着かせるなら、この方法が一番効果がある事をシュレイノリアもジューネスティーンも知っているので、やむなく行っているのだ。


「美人さんは、顔だけじゃなくて、心も綺麗にしてないと、美人じゃなくなっちゃうから、アンジュには、いつでも穏やかにしていて欲しいんだ。 だから、落ち着いて。」


 耳のすぐそばで囁いたので、耳にジューネスティーンが囁くたびに息がかかっていたのだが、アンジュリーンには、その、ジューネスティーンの吐息と言葉が、魔法の呟きに聞こえていた。


「ジュネス。 ありがとう。 でも、・・・。」


 アンジュリーンの声の感じから、落ち着いたように思えたジューネスティーンだが、最後の、“でも” が気になった。


「ん? 」


「あのー、背中に何か当たってるんですけど。 それも少し硬いのよ。」


 それを聞いて、ジューネスティーンも何のことか理解できたので、慌てて、アンジュリーンから離れる。


「あのー、ごめん。」


 ジューネスティーンも歯の浮くセリフを言って、その後にアンジュリーンの一言で、頬を赤くしている。


「でも、カミューには良い薬だったはずだ。 これからは、ちゃんと相手をしてくれるさ。 アンジュのおかげだよ。」


「うん。」


 とりあえず、アンジュリーンが何とかなったので、よしとすることにした。


 すると、ジューネスティーンは、背中に拳が当たるので、後ろを見る。


「少しやりすぎ。 後で、私にも。」


 シュレイノリアが若干ヤキモチ気味で声をかけてきた。


 ジューネスティーンは、どうしようかとは思ったようだが、すぐに笑顔になる。


「ああ、また、後でな。」


 シュレイノリアに言われて、アンジュリーンを止めるためとはいえ、シュレイノリアは少し気になったようだ。


 それを何らかの形でジューネスティーンは、何かの形でフォローするつもりのようだ。


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