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高級スイートルーム


 宿屋側は、ジューネスティーンとユーリカリア達に、大きな部屋を準備してくれた。


 金糸雀亭のジューネスティーン達の部屋も大きな部屋だと思っていたのだが、それ以上に広かった。


 13人全員を一つの部屋にと言われると、流石に狭いが、同じような部屋を、ふた部屋用意いてくれていたので、ジューネスティーン達7人とユーリカリア達6人と、パーティー毎に部屋を使うことになった。


 宿に着いた時間も早い事から、旅の汗をしっかり流してからという話になり、体を綺麗にした後に食事をする事にする。


 ルイネレーヌにも、自分達の予定を了解してもらうと、後で、最上階のラウンジで落ち合うことを約束すると、それぞれの部屋に移動した。




 ジューネスティーン達は、部屋に入ると、直ぐに部屋を物色する。


 直ぐに動き出したのはアンジュリーンとアリアリーシャだった。


「ねえ、ちょっと、私たちこんな部屋に泊めてもらえるの! 」


「アンジューっ! お風呂は、大きいですよ。」


「えっ! うそー! こっちにも、あるわよ。」


 部屋の中には、二つの風呂がある、高級スイートルームを用意してくれたのだ。


「じゃあ、お風呂は、私たちが、こっちを使うわね。」


 アンジュリーンが、大きい方の風呂を自分達が使うと主張したので、周りの6人は、それに同意した。




 風呂場が大きな風呂場と小さな風呂場が有るので、大きな風呂場は、女子4人に使われてしまい、男子3人は、小さな風呂に向かった。


 だが、2つの風呂場がある事で、待つ事も無く風呂を使えた。


 ジューネスティーン達は、この後の食事を部屋で取るのではなく、宿屋のレストランを使う事になっているので、宿屋のレベルに合わせるため、少し良い服に着替える事にする。


 高級な宿での食事となると、いつもの冒険者風の服だとレストランに入れてもらえない可能性が有ると思い、シュレイノリアの収納魔法の中から、正装のための服を用意して着る事にした。


 ジューネスティーンと男子2人が、ほぼ、着替え終わろうとしている時に、ドアの呼び鈴が鳴った。




 ジューネスティーンが、出てみると、宿のメイドがドアの外に居た。


「お食事をなさる時の、お洋服を用意してきたのですが、・・・。」


 メイドは、ジューネスティーンの着替え中の服を見て、話が途中でとまる。


「お客様は、お持ちのようですので、よろしかったみたいですね。」


 ジューネスティーンは、メイドが途中まで話をしていた中で、洋服の話が出たので、やはり、冒険者風の衣装では、レストランに入れてもらえないのだと思ったようだ。


「ええ、食事用の服は、持っております。 なんなら、全員の着ている服を確認しますか? 」


「いえ、大丈夫です。 お客様を見させてもらいましたので、他のお方もそれなりのものをご用意してあると思われますから、そちらでお越しください。 お食事は、最上階になります。」


 メイドは、そう言って、お辞儀をすると、戻っていった。




 ジューネスティーン達は、着替えが終わると、レストランに向かうことにする。


 アメルーミラは、ジューネスティーンがプレゼントしてくれたドレスを着ていた。


(あれ、レオンのを着るかと思ったけど、俺の選んだのを着たのか。)


 そう思いつつ、レィオーンパードをみると、少しがっかりした様な顔をしていた。


 全員が、それなりの装いをしているのを確認した。




 レストランの入り口で、ジューネスティーンは、ボーイにユーリカリア達とルイネレーヌについて尋ねる。


「ルイネレーヌ様は、もう、先に入って、お席を確保しております。 ジューネスティーン様とユーリカリア様のメンバーが、全員揃ったところで、通す様に言われております。」


 ボーイに言われてユーリカリア達が、まだ、着いてない事が分かったので、彼女達を待つことにした。


 すると、アンジュリーンが、ジューネスティーンに話しかけてきた。


「ねえ、このレストランは、服装にうるさいみたいじゃない。 ユーリカリアさん達、大丈夫なのかしら。」


 心配そうにアンジュリーンが話を続ける。


「あの人達、依頼の事しか考えてなかったんじゃないの? 途中で、こんな高級な店に泊まるなんて考えてなかっただろうから、それ用の衣装なんて持ってきてないんじゃないの? 」


 そう言われて、ジューネスティーンもアンジュリーンの言う通りだと思った様だ。


「そうだな。 そう言えば、さっき、メイドさんが来て、洋服が何とか言ってたな。 でも、俺の服を見て大丈夫だって言ってたから、それで終わったんだ。」


 アンジュリーンは、それを聞いてイラッとした。


「何で、その時に、その話をしないの。 冒険者風の服だと、このレストランには入れてもらえないのよ。 メイドさんは、それを確認しに来たのよ。 だったら、ユーリカリアさん達に、私たちの服を貸さなきゃならならないじゃないの。」


 アンジュリーンは、捲し立てるようにジューネスティーンに言う。


 それを聞いて、ジューネスティーンも納得した様な表情をする。


「ああ、そうだな。」


 アンジュリーンは、そんなジューネスティーンの言葉に呆れた様な顔をする。


「って、もう、こういうところは、トロいんだから、ジュネス、ちょっと、私、行ってくるわね。 シュレとアリーシャを連れて、ユーリカリアさん達の部屋に行ってくるわ。」


 アンジュリーンは、立ち上がって、シュレイノリアとアリアリーシャを呼ぶと、ラウンジを出ようとした。


 すると、ユーリカリア達が、ラウンジに入ってきた。


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