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アリアリーシャの下着

 

 アメルーミラは、自分に選択肢が無い事もあり、渡されたアリアリーシャの下着を着けることにする。


 初めて見るレースを使った下着が気になった様子だ。


(こんなに、スケスケの下着なんて、大丈夫なのかしら? 直ぐに、破けてしまわないのかしら?)


 そんな事を思って、アリアリーシャの下着を見る。


(大きさは、・・・。)


 そう思って、アメルーミラは、アリアリーシャの姿を見る。


 アリアリーシャは、下着姿のまま、自分の服を選んでいる、その姿を見て、息を呑む。


(身長が低い人だけど、スタイル抜群だから、腰周りは、私と同じくらいかしら、だけど、あのウエストのくびれは反則よね。 腰回りの大きさもだけど、胸も大きくて、ウエストが、あんなにくびれているなんて、それに足首も細いわ。 腰から、足首まで、急に太さが変わる様でもなくて、綺麗に伸びているわ。 冒険者なのだから鍛えているのだろうけど、綺麗に脂肪がのって、筋肉のゴツゴツした感じを隠しているみたいだわ。 なんて素敵なスタイルなのかしら。)


 そんな事を考えつつ、アリアリーシャの姿を見ながら、下を履こうとしていた事で、片足入れてから、もう一方の足を入れようとして爪先を下着に引っ掛けてしまった。


「あっ! 」


 その声に残り3人は、何だと思った様だ。


 アメルーミラは、下着に足を引っ掛けてしまった事でバランスを崩してしまい、よろけると、後ろに倒れてしまった。


 ただ、その時、壁に後頭部をぶつける。


「キャァン! 」


 アメルーミラは、頭と肩が壁についた状態で止まるのだが、片足に履かれた下着は、ふくらはぎのところで引っ掛かる様に止まっており、足はM字の様に開いている。


 倒れる時、アメルーミラの巻いていたバスタオルが取れてしまい、床に広がったバスタオルの上に、お尻を置いた形になっている。


 アメルーミラは、頭と肩が壁に当たって止まっただけの状態なので、左手を床について、右手で頭を押さえるようにして、ゆっくりと体を起こそうとする。


 右手で後頭部を押さえて、痛みを堪えつつ、目を開けると、アンジュリーン達3人が自分を見ている視線を見る。


 その3人は、ちょっと困った様な表情を浮かべているのを不思議そうに見ると、どうも、その3人の視線は、自分の顔を見ているのではなく、下の方を見ている事に、アメルーミラは気がついた様だ。


 アメルーミラは、恐る恐る下を見ると、自分の足が、M字に開いて、片足に下着が引っかかった状態だと気がつく。


 慌てて、膝を床に伏せると、両手で前を隠すのだが、顔は、耳まで真っ赤になって俯いてしまった。




 3人は、見てはいけない格好を見てしまった事で、困った様な顔で、お互いを見るが、アリアリーシャが、アンジュリーンを見て、顎を振る。


 それは、フォローしろと態度で示しているのだ。


 アンジュリーンが、仕方無さそうな表情をすると、アメルーミラを見る。


 アメルーミラは、たとえ同性でも、恥ずかしい格好を見られてしまった事で、俯いてしまっている。


「ねえ。 そんな事は私達にもよく有る事なの。 あまり気にしないで、ウチの男子達の前じゃ無かったのだから、気にしないで。 ねっ。」


 すると、アンジュリーンは、アリアリーシャを横目で見ると、さっき、自分がやられた様に顎を振る。


 その表情には、今度はお前の番だと、目で訴えていた。


 アリアリーシャは、今度は私の番だと思った様だが、少し嫌そうな顔をしている。


 アリアリーシャにしても、こういった時のフォローの言葉の、ボキャブラリーは多くは無いのだ。


 だから、年の功でアリアリーシャに、フォローを頼んだつもりだったのだが、アンジュリーンに振られて、仕方無さそうに、アメルーミラに声をかける。


「ごめんね。 私の下着が、あなたのいつものとは、デザインが違うから、履くときに足が引っかかってしまったみたいね。 でも、あと10年もしたら、そういった下着も使わなければいけなくなるのよ。 だから、今のうちに慣れておいてね。」


「姉さんは、その下着が必要とは思えない。」


 シュレイノリアは、ボソリとアリアリーシャの話にツッコミを入れる。


 それを聞いて、アリアリーシャの顔色が変わる。


「シュレ! それはどう言う事なのかなぁ。 私は、不要な下着を着けているってぇ、何で、そんな事が言えるのかなぁ。」


 アリアリーシャは、恨めしそうな顔をシュレイノリアに向ける。


「ああ、姉さんには、その下着を見せるパートナーが、い。」


 そこまで言うと、アンジュリーンがシュレイノリアの口を塞ぐ。


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