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体を拭う女子4人

 

 淫らな格好で3人に洗われていた事を、髪の毛を洗う為に、目を閉じていたとはいえ、思いもよらなかったことを、アメルーミラは恥ずかしく思って、体を丸めているのだが、周りは、そんなアメルーミラの恥ずかしさを気にすることもなく、シュレイノリアもアリアリーシャも自分の体を洗い始めている。


 2人とも何事も無かったように振る舞って、アメルーミラに気を遣わせない様にしているのだ。




 アンジュリーンは、アリアリーシャの横に行って自分の体を洗い始める。


 すぐに、アンジュリーンとアリアリーシャが他愛もない女子トークを始めるので、アメルーミラも気持ちが落ち着いてくると、自分も、3人と同じ様に、もう一度体を洗い始める。


 3人が洗ってくれなかった部分だけを洗うのは、恥ずかしいと思ったのだろう、3人と同じ様に、自分の体を洗い始める。




 そんな中、シュレイノリアは、水の球の中に入っていた、全員の服を水の球の中心に集めると周りの水を床に落とす。


 周りの水がなくなると、固まって丸くなって浮いている服を、さらに小さく押しつぶす様にする。


 服の塊から水が滴り落ちると、もう一度その服の周りに水の球を作る。


 水の球の中で服がグルグルと先程の様に回り出すと、シュレイノリアもシャワーの前に来て体を洗い出す。


 それをアメルーミラは、不思議そうにみているだけだった。




 アメルーミラは、3人によって、デリケートな部分以外は洗ってもらっていたので、全身をもう一度、石鹸で覆う様にしてから、あとは、周りの様子を伺う様にして、周りに合わせる様にしていた。


 周りが、体を洗い終わるのを待って、自分も洗い終わるように調整していた。


 アメルーミラが様子を伺っていることを、3人は気にすることなく、いつも通りに体を洗い終わらせると、絞ったタオルで、体に付いたお湯を拭っていく。


 それを見て、アメルーミラも慌てて、同じ様にする。


 髪の毛を拭いてから、顔を拭くと、アメルーミラもそれを見て、同じ様に行う。


(確かに、濡れた髪の毛を拭く前に顔を拭いても、もう一度、拭うことになるわね。)


 初めて使った、大量のお湯に体全体の雫を拭うのも、桶の中で、床を濡らさない様に気を使っていた、今までの湯浴みとは違うと、アメルーミラは思った様だ。


 そして、一度、タオルを絞ると、腕を拭って、体の前を拭っていく。


 ただ1人だけ、アリアリーシャだけは、煩わしそうに、胸を持ち上げつつ、胸の下の方を拭っているのだが、それを見ているアンジュリーンとシュレイノリアは、煩わしい表情をしている。


 どうも、アリアリーシャは、自分の胸の大きさを2人に見せつける様な仕草をしている様だ。


 その何気ない、動作が、アンジュリーンとシュレイノリアには、気に食わない様であるが、3人とも、それを口に出すことはしない。


 ただ、黙って、アリアリーシャは、勝ち誇った様な表情で、胸を拭って、アンジュリーンとシュレイノリアは、それをチラ見しながら自分の体を拭っていた。


(あの2人は、もう少し自分の胸の大きさが、欲しいみたい。 それで、時々、見ているのね。)


 アメルーミラは、今まで、気にもしていなかった事を、2人が気にしている事を新鮮に思った様だ。


 体の雫を拭い終わると、アンジュリーンが入り口付近に行って、バスタオルを取って、脇の下に巻きつける。


 丁度、長さが腰を覆い隠す程度になるので、胸と腰を隠す事ができる長さだった。


 その後を、アリアリーシャとシュレイノリアも同じ様にしていた。


 ただ、身長130cmのアリアリーシャには、少し長いのか、アンジュリーンと同じ様にバスタオルを巻くのだが、膝まで隠れそうになっている。


 ただ、身長差から、アリアリーシャは、周りから上から覗き込まれるようになるので、自分の胸の谷間は、はっきりと判る様に、僅かに胸の上が見える程度にバスタオルで覆う様にしていた。


 アメルーミラは、後から、3人の行動を見つつ、自分も同じ様にしていたので、周りがよく見えていた。


(この亜人の人の胸は、魅力的だわ。 あれだけの大きさが、私にも有ったら、もっと、魅力的なのかしら。)


 アメルーミラは、自分の胸を見る。


 上から見ても、自分の胸の全容が見渡せる程度の大きさしか無いのを見る。


(上から見て、自分の胸の全部が見渡せないのって、どんな感覚なんだろう。)


 アメルーミラは、自分には味わえない感覚を気にしつつ、俯いた様になっていたのを、アンジュリーンの目に止まった様だ。


「ねえ、あんた。 あんたも、バスタオルで体を巻いて。」


 そう言って、近くに積んであったバスタオルを、アメルーミラに渡す。


「ここを出て、寝室に行くけど、リビングには、男子3人が居るのよ。 その格好で、リビングを抜けて、男子達にその格好を見せるつもりなら、その姿でも構わないわよ。」


 アンジュリーンは、アメルーミラを、少し脅かす様に言う。


 実際に、その様なつもりだったとしたら、アンジュリーンの逆鱗に触れるのだろうが、アメルーミラは、それを聞いて、慌てて、アンジュリーンからバスタオルを受け取ると、自分の前をバスタオルで隠す様にした。


 アメルーミラの表情が、少し強張った。


 アメルーミラとしたら、男子達に裸を晒す事で、盗賊達の事が頭を過ったのだろうが、その表情が何を意味するのか、アンジュリーンには、分からなかった様だ。


(この娘の反応は、何なのかしら? ちょっと変ね。)


 アンジュリーンは、アメルーミラの様子を気にしつつも、それを指摘する気は無い様だ。


(あまり、今の段階で、色々聞いて警戒されても困るわ。 彼女が、話したくなったら話してもらえれば、それでいいでしょう。 誰にでも、知られたく無い過去はあるものね。)


 アンジュリーンは、残り2人の様子を確認する。


 アメルーミラ以外は、用意ができたので、アメルーミラの用意が済んだら、バスルームを出る事にした。


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