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レオンを揶揄うカミュー


 レィオーンパードは、自分が転移してきた時から、今までの、シュレイノリアの態度を考えていたのだ。


 シュレイノリアにしてみれば、兄と弟を持つ様な感じになるのではないか。


 そのせいなのか、どうも、女子としての恥じらいが、少ないのではないかと考えられるのだ。


「そういえば、シュレ姉ちゃんって、下着丸出しでも、あまり、恥ずかしそうにしてなかったなぁ。 昔っからそんな感じだった。」


 それを聞いたカミュルイアンは、少し考える様にすると、レィオーンパードに答えた。


「多分、ジュネスとは、寝ている時も一緒だから、気にならないのだろうけど、お前に対しては、ちょっと違うんじゃないのか。」


 レィオーンパードは、カミュルイアンの言葉に少し気になる部分があったので、不思議そうな顔をすると聞いてきた。


「なあ、カミュー。 それって、どういう事なんだ? 」


 レィオーンパードは、気になってカミュルイアンに聞く。


「なあ、動物を飼っている飼い主って、その前に裸で歩いても気にしないだろ。 あれと同じなんじゃないのか。」


「ふーん。 そんなもんなのかっ、・・・。 なあ、カミュー。 それって、俺は、シュレ姉ちゃんから、ペットと思われているって事じゃないのか? 」


 カミュルイアンの指摘に、レィオーンパードは、なるほどなと思ったのだが、話の内容を考えると、シュレイノリアは、レィオーンパードの飼い主となる事に気がついた。


 流石に、レィオーンパードは、そんな事はないと思いつつ、カミュルイアンに聞き返したのだが、カミュルイアンの表情には、その言葉を否定する様な様子はまったく無かった。


「ん? それ以外の何に聞こえるんだ。 お前は、シュレのペットだろ。」


 カミュルイアンの発言に、レィオーンパードは、顔を赤くして、目を釣り上げる。


「おい、カミュー! なんで、そうなるんだよ! 」


 ムッとしたレィオーンパードが、カミュルイアンに食ってかかると、カミュルイアンは、何をそんなに怒っているのか分からないといった顔をする。


「だって、お前の尻尾だけど、時々、シュレが思いっきり握っている事あるじゃん。 その時のシュレの表情といったら、猫が獲物を狙う様な目をしてるんだぜ。 それに、お前の尻尾を握られた時の驚き様って、めっちゃくちゃ、面白い顔をするだろ。 きっと、シュレは、それが面白いんじゃないのか。」


 カミュルイアンは、少し笑い顔で、話をする。


 その表情を見て、カミュルイアンは、少し下を向く様にして、上目遣いで、カミュルイアンを睨んでいる。


 カミュルイアンには、それが面白い様子で、話を続ける。


「それに、ホバーボードのテストの時だって、逃げ出したお前を探すときに、一度、つき合わされたけど、シュレったら、時々、ゴミ箱の蓋まで開けて、中を確認してたんだぜ。 あれは、どう見ても、逃げた猫を探す飼い主だったよ。」


 そういうと、カミュルイアンは、ケラケラと笑い出した。


 その態度を見て、レィオーンパードの気持ちがおさまらない。


「じゃあ、アリーシャ姉さんは、どうなんだよ。 姉さんだって、尻尾があるじゃないか! 」


 ムッとして、カミュルイアンに食ってかかると、いつの間にか、横に着ていたアリアリーシャが声をかけてきた。


「あら、私の尻尾は、シュレが、時々、ブラッシングしてくれるわよ。 髪の毛も一緒にだけど。」


 ムッとして、カミュルイアンに食ってかかっていたところに、アリアリーシャが話に入ってきた。


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