○✖︎駅
正直、ホラーじゃないと思う。不気味さはあるだろうけど、多分ボツになりますね〜。
どうも、初めまして…かな?俺の名前は【志々田 良太】って言う。現在、何処にでもいるサラリーマンをしているものなんだが…。本当は詳しく話したのだがプライバシーがあるのですいません。で、簡単な自己紹介が済んだところで、今現在の現状を説明させて欲しい。
そうだな。実は今、俺は何処にいると思う?それが凄くわらけてくるんだぜ…。○✖︎駅って言う、意味不明な駅で途方に暮れているんだぜ?時間は真夏の深夜2時。最後に覚えている所は会社の同僚と飲みまくって、みんなと別れてから終電に乗ったのは覚えている。だが…乗ってから記憶が…全くないんだ。それどころか降りた覚えもない訳なんだ。
こんな暑い深夜に…暗くて見えないが…周りは畑かな?目を凝らしてそこを見ると蛍がたくさん飛んでいるのがこの駅からでも見えてわかるほど、たくさん飛んでいた。まぁ、真夏だしな。風物詩としてはいいものだ。…そんなことを考えながら俺は、駅を見渡した。一応、駅の蛍光灯は付いているが、たまにチカチカっと光っているだけなぐらいでかなりど田舎の木造駅だとわかった。後、耳をすませたら鈴虫が綺麗な音色を奏でているのがわかる。でも、時期が違う気がするが…まぁいい。俺は、とりあえず駅の椅子に座り、胸ポケットからタバコを一本取り、のんびり吸い始めることにした。
しかし、本当に静かな田舎だなと思っていた。本当いい所だ。田舎から都会に上京して、社会人になったのはいいが、良いことなんてなんもなかったな〜。この駅にいると、田舎を思い出すな。死んだばあちゃん…元気にしてっかな〜。何てことを考えながら俺はしばらく、煙に酔いしれていたらどんどん酔いが覚めてきて、冷静に判断が出来るようになっていった。そして俺は…周りがどうなっているのか気になったのでスマホのライトを点け、周りがどうなっているのか確かめようと思った。澄ました顔で駅の外の暗い部分を恐る恐る照らすと…そこには…
大量の彼岸花が咲き乱れていた。駅の前後左右照らすも全部、彼岸花だった。そう駅全体が彼岸花で囲まれていた。俺は不気味すぎる光景に腰がぬかしてしまった。「不吉!不吉だ!」俺は急いで帰ろうと考え、焦って振り返ると……………真っ赤に塗られた…いや、明らかに血が飛び散ってついたであろう路面電車がいつの間にか止まっていたのだ。俺は不気味な血を気にしないで、急いで電車の入り口にたった。すると、ドアのゆっくり開いた瞬間…。
大量の蛍が出てきたのだ。ブーンブーンとその蛍の勢いにビックリして、俺は尻もちをついてしまった。何秒…いや、何分たったんだ?電車から止まらずどんどん出てくる蛍達。俺は、この蛍が全部出る切るまで待ち続けた。……だが、全く勢いも止まらず、何十分たったのかわからない。わからなすぎるぐらい長い光景だった。すると…大量に出てくる蛍から、一匹だけ、俺の所に来た。その蛍は俺の服に飛びついて光りだした。
俺はもう蛍なんて見たくなくって、その蛍を思いっきりはたき落とした。その蛍は地面に叩きつけられ、あっけなく死んだのだった。その瞬間、電車の扉が急にしまってしまった。俺は急いで扉のを力ずくで開けようとしたがビクともしなかった。「おい!まてよ!俺を置いていくのか!おい!!!」俺の言葉は虚しく無視され、電車は動き出したのだった。「ちくしょう!なんでだよ!なんで乗せてくれないんだよ!」そう言うも、電車は走り去って行ったのだった。
電車がいなくなった瞬間、駅の電気がシュン!と消えた。いきなりの暗闇に、俺はすぐにスマホをあかりを点けたが、周りは真っ暗だった。まるで異空間にでもいるような感じだった。さっきまでいた蛍も彼岸花も駅もなくなっていた。俺はどこにいる。どうしたらいいのかわからず、混乱しはじめた。とりあえず、歩くかとそう考えた時だった。直接脳に言葉がはいってきたのだった。
(なあなあ、お前さっき…俺たちの仲間を殺したよな?)
「え?あ?そんなの俺が悪いんじゃない!こいつが勝手に死んだんだ!俺じゃない!」
(でもね…これからパーティーがあるのに…その主役を殺しちゃうなんてねー)
「そんなの知るかよ!早くここからだせ!」
(どうする〜?みんな〜?こいつでもいい?)
「おい!なんの相談をしてやがる!俺の話を聞いてくれよ!」
(おお!みんな賛成してくれたよ!今日から君が蛍の主役だ!よろこべ!)
「なんだよ主役って!早く元の駅に返してくれよ!」
(さっきからうるさいなー!君はね。選択をミスしたんだよ?その代償は支払わないとね)
「代償?支払う?何のことだよ!」
(もういいよ。知らなくて。さ!パーティーに行きましょう!主役様!みんなー!かかれー!)
「おい!なにをする!どこに連れて行く気だ!?やめろー!!!」
(これからもよろしくね!ばってん蛍くん!)
叫びも虚しく、闇に消えていったのでした。
俺は知らなかった。○✖︎駅の意味。俺の本当の状況。
実は俺は死んでいたのだった。○✖︎駅はいわゆる閻魔様の天秤だったのだ。蛍を助けるか助けないかを天秤に掛けていたらしい。○の蛍を殺さなければ、安楽浄土行きだったんだったのかな。
そうだ。蛍にさらわれた俺はどうなったって?
産まれては光っては死ぬ、光っては死ぬを無限に繰り返す、蛍転生者なったとさ。
読んでいただきありがとうございます。
オチがぬるいかなと思うのですが、何か他にあったらメールよろです!