第十一話 ですですですわ?!
「お行きなさい! 時間はありませんのよ」
「感謝の極み。うぅ」
〝スッ〟
セバスアラームを全うした時点でお勤めは終わり。
居ても居なくても変わらないんだから感謝される言われはない。むしろ邪魔なの‼︎
居られても迷惑なの‼︎
だって……だって……‼︎ はしたない姿は見せられないもんッ!
だーれーにーしーよぉーかーなぁー!! あはっ‼︎
馬乗り耳つぶのレオ様?
ばっきゅーんお山のジャスミン姉さん?
えへ、えへへ、、、。
…………。って、そんな時間はない‼︎ 髪の毛がまだ途中だった‼︎
アイロンで毛先を〜っと。あれ? 電源入りっぱなし? そういえば消してなかった。あれれ? 冷たい。もしかして電池切れてる⁈
…………。えっ?! 魔道具も再構築されないの? しかも電源入りっぱなしって!
だめだめ。気にしてる時間はない‼︎ 早くしないとっ‼︎ デートに遅刻しちゃうっ‼︎
〝バタンッ‼︎〟
「ゴクアーク! 追い詰めたぞ!」
嘘っ? まだおめかし中なのに……。うわぁぁん。セバスに構ったせいだぁぁぁ。
恥ずかしいよぉ。でもしょうがない。ありのままのアヤノを好きになってもらうしかない‼︎
なんちゃって〝ゆるふわショート〟片側サイド三つ編みver!!
よいしょっと。とりあえず椅子から降りて、
テクテクテクテクテクテク。
ふかふかベッドに。女の子座り!
両手を顔に、、泣いてるフリ&怯えてるフリ‼︎
さぁ、どっち?! レオ様? ジャスミン姉さん?
チラッ、チラッ。ん〜、もう待てないよぉぉ‼︎
チラッチラッチラチラチラッ‼︎
「なにこの子ぉ?! 可愛子ぶっちゃって無理なんだけどぉ〜。ねぇ、レオ! 早くやっちゃってぇ〜!」
「そうだな。ささっとやって王都でご飯にしよう」
「ッッ?!」えっ、ジャスミン姉さん?!
ど、どーして? さっきはあんなに可愛がってくれたのに……最後まで守ってくれたのに……。
レオ様?! ご飯ってなに……アヤノは飯以下なのっ?!
なんだろ……信じてた人たちに裏切られるこの感じ。頑張って可愛くなったのに……。やだ、やだやだ涙が……止まらない。見ないで……。
両手で顔を隠すので精一杯……。もう何も見たくない。
テクテクテクテクテクテク。
「だらしない人です。この三つ編みはなんですか」
なになに、痛い……痛いよ……髪の毛引っ張らないで……。殺すならサクッとやってよ……。
「動かないで下さい。可愛くしてあげますから。って毛先もバラバラじゃないですか」
え、誰? チラッ。そーっと涙を隠していた手を動かしてみた。目の前に居たのは、なんと‼︎
か、カシスちゃん?! 何故?!
「とりあえず三つ編みはしてあげますけど、毛先を整えるのはうちに帰ってからですね」
え、カシスちゃんルート来ちゃったのッ?!
「か、カシスなにやってるんだ?」
「レオ、この子はうちに連れて帰ります。いいですね?」
ーーなにこの超展開? ひょっとして髪型と容姿でルートが変わるのか?!
「それにしても……けしからん胸ですね。えいっ」
「あわわわ。か、カシスちゃん……っ」
「えいっえいっ!」
僕を連れて帰って下さい! カシスちゃんっ‼︎




