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 やってまいりましたダンジョンです。


 今の私たちのステータスをお見せしましょう。

 ダンジョン探索後に、どれだけ成長しているかな?


《名前 メリザンド

 種族 ウェアキャット 年齢 12歳

 所属 ファンタズム召喚課

 スキル 【召喚術】【炎魔術】【水魔術】【杖】【MP増加】【調合】

 召喚術 〈サモン・ハウンド〉

 炎魔術 〈フレイム・アロー〉

 水魔術 〈ウォーター・スピア〉

 装備 木の杖

    採取ナイフ

    学園のマント

 服装 学園の制服

 下着 白の上下

 所持品 『帰還の札×5』『スキルカード:電撃』『ポーション×10』

 大事な物『寮の鍵』『授業表』

 所持金 150G マナ晶石 300個 マナ金貨 0枚

 髪の色 黒 瞳の色 黒

 身長 130cm 体重 28kg

 B 63cm W 44cm H 65cm》


《名前 マーガレット

 種族 エルダートレント Lv1 高度な知性

 主人 メリザンド(ウェアキャット)

 スキル 【鋭い枝】【風魔術】【魔法耐性】/【薬草発見】

 風魔術 〈ウィンド・カッター〉》


《名前 シャルロット

 種族 セアカスパイダー Lv1 高度な知性

 主人 メリザンド(ウェアキャット)

 スキル 【毒の牙】【粘糸】【壁歩き】/【幸運】》


《名前 ヒルデガルド

 種族 フロストワイバーン Lv1 高度な知性

 主人 メリザンド(ウェアキャット)

 スキル 【毒の牙】【氷の吐息】【飛行】/【再生】》


 ご覧の通り、魔術を選択して、パートナーたちに名前を付けました。

 しかし【召喚術】にモフモフ要員がいたとは驚きましたね!


 これでもうガチャは当分、回す必要はないでしょう。


 そうそう、『高度な知性』もつけましたよ。

 ちなみに『高度な知性』は取り外して別の幻獣に付け替えられるのですが、その場合は蓄積されたデータが全て消去されてしまうそうです。


 スキルカードも消費したし、しばらくはそんなことは無さそうですけどね。


 では早速、ダンジョンです。


 学園の敷地内にあるここ迷宮入場受付で入るダンジョンを選択できます。

 まあ今は「初心者ダンジョン」しか入れないんですが。


「こんにちは。ダンジョンに入りますか?」


 はい、お願いします。


「新入生ですね。お名前を伺わせてください」


 メリザンドです。


「メリザンドさんですね。ファンタズム召喚課の新入生で、既にパートナーもいるようですね。問題ありません。おひとりでご利用ですか?」


 う、そうですよ。

 ソロですよ。


「それではあちらに初心者ダンジョン行きのテレポーターがありますので、そこからダンジョンに入ってくださいね。テレポーターの付近に魔物がいないとも限らないので、予めパートナーを召喚しておくといいですよ」


 なるほど、ありがとうございます。


 ではポチポチポチり。


 うっわ、みんなデカくて邪魔だなあ。


「ほほほ。酷いわメリザンド。私たち幻獣が大きいのは仕方のないことじゃない。あなただってこの学園の中では小さい方から数えた方が早そうな可愛らしい外見をしているじゃないの」


「マーガレットの言う通りです。大きい方が頼りになりそうに見えて素敵でしょう?」


「……そんなことどうでもいいから、早くひと暴れさせて欲しいなあ」


 まったく女三人寄れば姦しいとはこのことですね。

 あ、いや私を入れて4人か。


 そりゃ騒がしくもなります。


 フロストワイバーンのヒルデガルドが戦闘意欲旺盛なようなので、早速テレポーターに乗りに行きましょう。



 森、ですね。


 どうやらここが初心者ダンジョンらしいです。


 視界右上のミニマップもあるから迷うことはないでしょう。

 メニューから全体マップを開けば踏破済みの部分は塗られているようですし。


 オートマッピング万歳!


 じゃあ早速、魔物を倒しながら薬草採取ね。

 できれば次の階層へ行く道も見つけたいところですが……。


 森フィールドがダンジョンってことは、階段じゃないよね?

 テレポーターなのかな。


 それともただ普通に森が深くなっていくだけ?


 ま、それもこれも進んで見れば分かりますね。


「メリザンドはよくおしゃべりする子ねえ」


「マーガレット、動画配信をしているのだから喋るのは当然なのでは?」


「魔物がいるフィールドだぁ。早く狩りをしたいなあ」


 はいはい、分かりました、行きますよ。


 しかし、せっかくのローファーが土で汚れてしまいますね。

 探索時にはそれなりの装備を用意したほうが良さそうです。


 とはいえ私が多少汚れても、戦うパートナーたちの回復のためにお金はポーションに注ぎ込んでしまいましたが。


 次回ここに来る時は、自前でポーションを作れるようになっておきたいですね。


「おや、こちらに向かってくるものがいるねえ」


「イノシシですね」


「美味しそう!」


 おっと、確かにイノシシです。

 無謀にもたった1体で向かってきますよ。


 さあ、みんなの力を見せてください!


「一番乗りだぁ!」


 ブヒョオオオオ、って一撃ですか。

 【氷の吐息】、強いですねえ。


 ヒルデガルドだけで終わってしまいました。


 まあ当然ですね、だって課金しなければここはパートナー1体とプレイヤーひとりで来るような場所なんですから。


《「デイリークエスト:魔物を倒そう!」をクリアしました!》


《報酬としてマナ晶石50個を手に入れました!》


 おお、デイリークエストがありましたか。


 内容を確認しましょう。

 ええと、メニュー、クエスト、と。


 あったありました。

 ええと残りは「魔物を30体倒そう!」「プレイヤーが魔物にトドメを刺そう!」ですか。

 たった3つとは少ないですが、そのうち増えそうですね。


 私たちはやや戦力過剰なイージーモードなので残るデイリークエストも余裕でしょう。


 さあ薬草ばんばん取って、魔物をばんばん倒して、先に進みましょう!

 たかだか9時間の遅れなんて、課金した分で帳消しになりますよ!



 探索は今のところ順調です。

 みんなたいして怪我もせず、私の出番が来ることもなく。


 いやほんと、パートナーが3体いるのは場違いに思えてきましたよ。


 ところで他にプレイヤーを見かけませんが、インスタンスダンジョンなのでしょうか。

 そういえば受付でひとりで利用するか、と聞かれた覚えがあります。


 パーティごとにインスタンスダンジョンを生成するなら、誰とも会わないのも仕方ないですね。


「メリザンド、そこに薬草があるわ」


 おお、ありがとうございますマーガレット。


 マーガレットの【薬草発見】が初めて発動しました。


 ……なるほど、これは注意して歩かないと見落としますね。


 あって良かった【薬草発見】。

 犠牲になったオランウータンくんには悪いけど、このスキル超使えますよ。


 ええと採取ナイフで葉を切り取るんでしたっけね?


 ……結構、腰に来る体勢ですね。

 リアルだったら運動不足と相まって疲れるだろうなあ。


 はい、ヒール草の葉を9枚ゲットです。


《「トロフィー:ヒール草の葉を入手しよう!」をクリアしました!》


《報酬として『ポーションのレシピ』を手に入れました!》


 うお!?

 このタイミングで来ましたか。


 ええと、どうやって調合するのかな。

 ヘルプヘルプ。


 ちょ、う、ご、う。

 ええとなになに。


 ……なるほど、専用の設備がないと作れないそうです。

 採取しまくって、ダンジョンから出たら【調合】を試してみましょう。


 さあ、進みますよ!


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