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羊を守るのが俺の仕事!?  作者: 霞蒼
プロローグ
1/5

始まりの夢

霞蒼です。

この作品が私の処女作になります。

拙い文章かもしれませんが、楽しんでもらえると幸いです。(プロローグなのでとても短いですが…

 ここは夢の中だ。

 そう自覚できる夢を見ることがときどきある。

 今見ている夢がまさにそれだ。

 きっと朝目が覚めたら夢の内容はぼんやりとしか思い出せない。

 だだっ広い草原の真ん中に自分が一人で突っ立っている。

 聞こえてくる音は爽やかな風の音と風に揺られる草の音。

 現実の喧騒を忘れさせてくれるような平穏な世界。


「このままこの平穏な世界で過ごせたら…」

 俺はそんな実現しない望みをそっと呟いた。


「メェ〜」

 メェ?後ろから突然聞こえた鳴き声に振り向くと、手のひらサイズの眠そうにしている羊が浮いていた…


「夢、だもんな…」

 なぜか羊が手のひらサイズだったり、浮いていたりしていることは夢だからだ、と勝手に納得した。


「この羊、どこかで見たことあるような…?気のせいか。」

 俺はその羊に近づき、

「…ここが夢じゃなければなあ。」

 半ば冗談のつもりで羊に言った。


「…まぁ、こんなこと羊に言ってもしょうがないか。」

 俺の言葉を聞いても、相変わらずうとうとと眠そうにしている羊だったが、のそのそと俺の肩に乗ると、


「その願い、叶えてあげようか?」

 と、それだけ言ってまた眠った。


「羊が、しゃべった…?」

 それを境に俺の意識は途切れてしまった。




 目が覚めると見慣れた自分の部屋の天井が目に入る。

 妙な夢だった…あの羊は何だったんだ?まぁ、夢の内容なんて大半が妙だが。


「やっと目が覚めた。起きるの遅いな。」


「は?」


 俺は体を起こして聞き慣れない声の方を見ると、俺の机の上には、夢の中に出てきた羊がやはり眠そうに浮いていた。

「今日からよろしく。お前はルウの、しも…パートナーだ。」


 こいつ今一瞬下僕って言いかけたような…俺の部屋にこつぜんと現れ、ルウと名乗った羊は、突然俺にパートナー宣言をしてきたのだった…

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