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第二話 交友の時間

高校生になった俺、水山葵の高校生活も今日で1週間が経過する。

この1週間で、みんながだいたいどんな奴なのか理解することが出来た。

「やっほー!葵!」

今俺に話しかけたこの人は、海斗桧吏

昔からの親友で毎朝いっしょに登校している。

桧吏は非常にコミュ力がやばく、僅か1週間でほとんどのクラスメートと打ち解け遊んだりしている。そんな桧吏と俺なんかが親友でいられているのは、神様のおかげだろう。

「葵、今日も学校楽しみだね」

「そーだな

今日は身体測定とかあるしな」 

「うわーそっか

180センチあるかなー」

俺の家から学校までは3キロ程度あるのだが、それまで桧吏とたわいもない話をしている。

イケメンでコミュ力えぐくて頭も良い桧吏には最早腹が立ってくるまでくる。

なんて話していると学校に着きそうだ。

「お、おはようことは」

「おはようございます桧吏君」   

木村ことは俺らのクラスメートの1人だ。

自分の内面を話すことはほぼなく、何を考えているかも分からない変な人。

だけどもこのツンデレ具合など見ている分にはとても面白い。相手にしたくないけど

「ことはって身長なんセンチあるのー?」

「急に何ですか?多分156センチとかです」 

「へー。ちっちゃいね」

「あんまそうゆうこと言わない方が良いと思いますよ」

「いやいやちっちゃくて可愛いってことだし汗」

「さすが。思ってもないことを言う天才ですね 

「お前は人の言葉を素直に受け取ることができねーのかよ」

「あなたのどこに信用できる要素があると?」

「ひどすぎだな

俺そんな悪いことしてなくない?」

「まあそうですけど

なんか脳が本能的に…」

「やめろそれ以上なにもいうな」

「へへ、冗談ですよ」

なにこいつ。からかい上手の木村さんかよ

「ことはって笑うんだ寝」 

「私を何だと思ってるんですか。人間だからそりゃ笑いもしますよ。

ロボットだとでも思ってたんですか?」

「え?すごい正解」

「殺す」

「ぎゃー」

学校でいちゃいちゃしないでほしいな

(羨ましくなんてある)

「おっはー葵」

「おはよ翠」

「あの二人仲良いね

桧吏くんは誰とでも話すけどことはちゃんには特に話してる気がする」

「ふーん。ひとめぼれでもしたんじゃない

木村さん可愛いし」

「えらく興味ないね」

「まあ俺恋愛とか良くわかんねーし」

「え?じゃあの初恋は?」

「あれは…そうだな」

「今でもあの人好きなのー?」

「そりゃまあ好きだし、憧れの存在だけどもう関わることなんてないんだ」

「へー、まだ好きなんだ」

柑菜…小学生の頃好きだった人だ。けど俺が中学になり引っ越したときに関わりがなくなった。 

今でもそのひとのこと忘れられないし、後悔もある。だけどそんなこと忘れた方が人生楽しいんだろーな

「あーあ私は悲しいよ

こうして何年もいっしょにいるのに恋愛感情なんにもないなんて」

「お前はそうゆー奴じゃないもん」

なんだよ葵ちょっとくらいそうゆう目で見てくれてもいいじゃん

「てかさ葵1年引っ越してたときなにやってたの?」

「それはお前に言うような話じゃないな」

「えーいーじゃん」

「誰にも話せない秘密ってあるだろ?」

「あるねー」

「俺のそれはこれだ」

「ふーん

私たちが付き合ってたら教えてね」

「安心しろ。俺たちが付き合うことは絶対ない」

そんな感じで俺は朝を過ごしている。

―――――――――――――――――――ー

休み時間

「ねー雅ちゃん

海斗くんかっこいいよね」

「だよねー!

あんなん存在するだけで神だよ」

「私ね荷物運んでたらね

大丈夫?俺持つよっていってくれたのー!」

「えー!

かっこよーいいなー」

桧吏人気過ぎるな

「ち、また海斗の話題かよ」

「正直完璧すぎてあんま仲良くなれないよな」

「うわー分かるわ」

ふふ、圧倒的モブキャラ感

という俺がいっちゃんモブ

「ことはちゃんばっかずるいよー」

「??この男と話すことで何を得ることが、できるんですか」

さすがだなあいつ

なんて思っていると、網谷さんが話しかけてきた。

「水山くーん」

「ん?どしたの網谷さん」

⬆モテたい人これ効果的らしいぞ

「来夏でいーよ

いやーもっと水山くんとなかよくなりたいなと思って」

「どうしてそんなに俺が気になるの?

まさか俺って超絶イケメン?」

「それはない」

「それはない」

「おまえらちょっとは気使いましょ」

「ところで葵くんと翠ちゃんって仲良いけど幼なじみとかなの?」

「あーそうだよ」

「うん私たちは運命の赤い糸で繋がってるんだよ」

「繋がってないです」

「はーつれないなー」

「へーじゃお互いに恋愛感情はないの?」

「ない」

「ある」

「???」

「なんてね」

「嘘はよくない」

「実はほんとにだったり」

「どうせ俺をからかうためだろ」

????どうして俺はこんなに動揺してるんだ?

こいつは翠。恋愛感情なんてないはずなのに

「翠ちゃん

ちょっとこっちきてー」

「な~に~?」

「ライバルだね」

「はーまじですか~

私勝ち目ないじゃん」

「ぬけがけなしたからね」

「とーぜん!!!」

「なにはなしてたの?」

「いーいませーん!」

何だよこいつ

――――――――――――――――――――――

「はーい

じゃ今日はこれで下校でーす

気をつけて帰ってねー」

今日は1時下校ってことで帰ったら暇だな

桧吏や拓人と遊びにでもいくか

「葵くん!」

「あおーい!」

二人が同時に話しかけてくるとは

「おっと来夏ちゃん

ここは寛大な心の私が引いてあげましょう」

「じゃあお言葉にあまえて」

「でー?どうした」

「一緒に帰ろ」

まじですかー

学校が始まって1週間なぜか俺はあみた、来夏さんにとても気に入られている。

なぜだ?

なにか裏があるのか?

こういう思考になってしまう自分が嫌いだ。

けどなんでかはわからないけど、こいつにはなにか裏がある気がする。

「いーよー!」

「じゃ玄関で!」

「はいよー」

「葵めっちゃ来夏ちゃんにスカレテンネー

ついにモテ期到来か?」

「まあそうゆうことだろう」

「葵」

「なに」

「話したいことあるから帰ったら私の家に来なさい」

「えーめんどく…」

「こ・ろ・す」

「すいません

なにか差し入れ持って行きます」

「わかればよろしい」

あれこいつこんなキャラだっけ

――――――――――――

「網谷さん!」

「おーじゃ帰ろっか」

「ねーね今朝も聞いたけどなんでそんなに俺に話しかけんの?」

「う~ん。なんだろう

自分でもよくわかんないんだけど

まさかこれは恋!?」 

なにこいつも翠化したぞ

「まーあんまこういうこと恥ずかしいから、言いたくないんだけど、私がこの学校に入学した理由が君なの」

「どゆこと?」

「まあそのうちわかるよ

私の目的」

意味わかんねーな

こいつと俺は今まで関わりはなかったはず

なのに入学した理由が俺?

やっぱ俺のこと好きなのか?

いやそんな自惚れた思考はやめよう

「ところで葵くんは、好きな漢字あるー?」

「えー急にどうしたー

まあとくにないけどしいていうなら漸とか

めちゃくちゃフォルムがかっこいいでしよ」

「それはわかんないかなー」

いや作者はめちゃかっこいいと思います

「じゃ来夏さんはあるのー?」

「私はね彩かなー」

彩か。単体じゃそんな意味もない気がするがどうして好きなんだろう

「私ねー彩花っていう妹がいたんだ。

彩花はねとっても可愛くて優しいの

そんな彩花がとっても好きだったんだけど

私が中学2年生のころ事件に巻き込まれてなくなちゃったんだ」

そんな過去があったのか

もう立ち直れていてこんなに元気な来夏さんはすげー

「ごめん

いやなこと、思い出せたね」

「いやぜんぜーんだいじょうぶ

むしろ聞いたの私だしー

葵くんのこともっともっと知りたいし」

「そっかー

じゃあ好きな食べ物はー?」

「えーとねハンバーガーとかー?」

俺達はそんな話を繰り返しながら帰っていた。

「もうすぐ家だ」

「そうだねー

もっと話したかったなー」

「まあまだ1年間あるんだし

じっくりお互いのこと知れればいい」

「そうだねー

じゃさようならー!」

「ばいばいー!」

さて今から翠の家に行くか

だが今日あいつと話してなぜか引っかかる部分がある。

彩花…

知らない名前のはずなのになぜかしっているような感覚。

よく分からない

ま、きっと、気のせいでしょう

ーーーーーーーーーーーーーーー

「おじゃましますーす」

「おーきたか葵」

翠の家に入るのもなれてきたなー

「で、話とは」

「んー?別にそんなたいしたことないよー

なんか話したかった」

「へーそうですかー」

「ねー葵」

「はい」

「私がさ葵の目の前からいなくなったらさ、葵は悲しい?」

「なんだよ急に」

「答えてー」

「そりゃ悲しいだろ

何年もいっしょにいたお前がいなくなったらさみしいよ」

「そっかありがとう

よーし録音完了」

「は?なにやってんの?」

「録音した

何年もいっしょにいたお前がいなくなったらさみしいよだってしぬ」

「ねーいますぐ消せ!」

「消しませ~ん」

「殺す」 

「殺せるもんなら殺してみなー」

やっぱこいつは裏表が無くていいな

(全部裏)

「でもさ葵

一生近くにいてあげる」

「へへ、ありがとう」

「ところでーお前来夏ちゃんと何話したの?」

「まあ趣味とかそのへん」

「ふ~ん

なぜ来夏ちゃんが葵を?」

「それはほんとにわからん

別にこれまで会ったことなかったよ」

「一目惚れはないからー

デート商法?」

「まじかよ」

「まー別にそんな裏ないよきっとかっと」

「しょうもねえぼけだな」

ーーーーーーーーーーーーーーー

「じゃはいはいー」

「はいはいはしねーよ」

今日もいろいろあったけど楽しかったな

こんな時間がいつまでも続けばいいと 

切実に願った。

水川 翠 (みずかわ みどり) 

誕生日 10月9日

好きな食べ物 メロンパン

身長 161センチ

好きな数字 6


網谷 来夏 (あみたに らいか)

誕生日 1月1日

好きな食べ物 卵焼き

身長 165センチ

好きな数字 虚数

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