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100文字小説

作者: きい

私もチャレンジしてみました。




ハッピーバースデー!


僕は出せるだけの声で思い切り叫んだ。

時速120キロでバイクを走らせながら何度も叫んだ。

事故現場の寒そうにしている花に向かっても叫んだ。

去年の今日があいつの第二の人生の門出だ。

ハッピーバースデー!





バンザイ


飛び込むはずの電車から千鳥足の老人が電車を降りたが一人だけ残っていた。

降りた三人は閉まるドアに向かって「万歳! 万歳!」と大声を出す。

車内の老人もドア越しに手と声を挙げた。

僕はもう少しだけ生きてみようと思った。





ソファ


ソファには洗濯物を置かない。

「わたしの座るとこ、無いじゃん」そう言われるからだ。

散らかる部屋の中で唯一綺麗なそこへ僕はそっと手を触れる。

もうそこには残酷な程に温もりのない合皮が張ってあるだけだった。





グラス


男の前にグラスを置いて、ビールを注いだ。

琥珀色の上にある泡はすぐにしぼんでいった。

私は男の持つグラスをうっとりと眺める。

瞬間、寒気がした。

グラスに映る男の顔は逆さまになっていて、まるで別のもののようだった。






やけに静かだなと思って窓を開けると薄く雪が積もっていた。

彼女は三十分早く出なきゃと舌打をしながらコーヒーを口に含む。

白い雪が今は茶色に汚れながら積もっていることに彼女は気が付かないだろう。







難しいですね。。。

こんな感じでいいのかなあ。

でも良いトレーニングになりそうな感じです。


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― 新着の感想 ―
[一言] とてもいいと思います。 限られた文字数の中で、キラリとセンスが光ってますよ。
[一言] みんな後味の良い作品ですね (^_^) でもとくに『ソファ』と『グラス』が好き。
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