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初めての作品

作者: しらすぼし

ごめんなさい。



嗚呼、私の醜いアヒルの子


決して、故意に、そう生んだわけではないのよ。


私から生まれてしまったあなたは


あまりにも醜く、私すら嫌悪を覚えた。


目も口も鼻もすべてゆがみきって


手は醜く腫れぼったく


指先の黒い垢はどうやっても取れず


あなたは全体を通して土色の肌をしていた。


何度も洗えど良くはならず


むしろ醜さが増した。


いつも直では見られなかった。


仮面と真っ黒な布をかぶせてもまだ醜いことが分かった。




もう、いらない。




罪悪感は残る、むなしさも残る


とりあえずあなたをお父さんに渡すから、


捨てはしないから。


誰にも見つからない場所で


静かに息を引き取るか


私がもう少し巧くなったら、


きっと救い出してみせるから、


それまでは暗いくらい闇の中で


できるだけ誰の目にも映らず


静かにじっと、いい子で




誰にも名前を言わないで、


誰に聞かれても私の名前を言わないで、




本当に、こんなダメな母親でごめんなさい。

これは題名の通り、実際の赤ん坊ではなく初めて描いた絵についての評価です。

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