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10話目 祖父の遺品 2

最近どうも真広の様子がおかしい。


学校から帰ってきたら大体家にいたのに、最近は全く行っていなかった裏山に通うようになって、帰ってくるのも暗くなってからだ。


そして、真広の周りをうろついていた気配も大きく強くなったし、数も増えた。


真広の体調も悪くなっている様子もないし、相変わらず嫌な感じはしないのだが…


裏山になにか秘密があるのだろうか、裏山に何をしに行ってるのか聞くと決まって「散歩だよ、健康的でしょ?」と真広はいう。


たしかに健康的ではあるが、違和感を感じる。


まぁ、真広の体調が悪くなっているわけではないのだし、真広から話してくれるのを待とう。


それがいい親ってもんだ。





そして今日、ひさしぶりに倉を掃除していたら大変なことに気づいたのだ。




家宝であり、私の父 涼風 重蔵が仕事に使っていた2振の刀と紫の法衣がなくなっているのである。


黒い刀は遥か昔の大戦争があったとき、その戦の怨念を吸って力を持った呪刀 黒丸。


遥か昔に封印した九尾の力を使ってまだ力を持っていた時代のご先祖様が鍛え、切られたものは狐火で焼かれるという妖刀 紅月。


幻術を使い、各地の陰陽師たちを殺し力を奪っては、大暴れしていたのっぺらぼうをかつての涼風家が倒し、着ていた法衣を使えるように加工した紫法衣。


どれも陰陽師なら口から手が出るほど欲しい宝物である。


それがなくなっているのだ。盗まれたのだろうか?


まぁ、あんなものあるだけで災いを呼ぶようなものだろう。もはや、そちらの世界とは関わりを持たない俺たちが持っていてはいけないものだ。


ご先祖様には悪いが無くしたままにしておこう。


しかし、こんな危ないものを使っていた父は、もしかしたら強い陰陽師だったのかもしれない。


俺は力が弱かったから陰陽師になることはできなった。だから父の仕事のことも最低限のことしか知らないし知らされてない。


今度こちらに父の知り合いの陰陽師が引っ越してくるらしい。なんでも、山で陰陽師として将来有望な孫娘を鍛えるらしい。


なんと、その孫娘は真広と同い年で同じ学校に通うらしい。


真広がそちらの世界の人と関わってほしくはないが、まぁ、それは向こうも配慮してくれるだろう。


もし機会があったら父の陰陽師としての人生を少し聞いてみようと思う。




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