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塩と蜂蜜と珈琲 「改」  作者: ウメミツエモン
8/13

試練というか、しでかしたこと

自分の人生なんて、ほんとのことは、仲の良い数人にしか話せませんね。

人生全般。

一緒にいることを感謝できるのは、嫁さまだけでしょうか。

ぼくは高校生までは普通だったと思う。


卒業して、震度4くらいの地震に匹敵する変化があったのかもしれない。


そのときは必死だったし、前しか見てなかったので、なぜ今頃になって、ネガティブなのか、鬱な気分になりがちなのか、自分のあり方を疑うほどだけど、当時は今よりも辛い状況でも、たんたんとした態度で、でも一生懸命に答えを求めながら生きていた。


そして、一般的な言い方をするならば、試練の内容は、突発的な思いつきから始まっていた。


もちろん、自分の行動だから、欲求や動機はあるけれど、それはもしかしたら、誰かの囁きを自分の気持ちだと思いこんでいるだけのものだったかもしれない。


高校の時に好意を抱いていた従姉いとこに会いたくなって、住所も知らないのに、福岡に行こうと考える。

聞けば分かるのに聞かない。

ただ、駅前で待ってれば、会えるんじゃないかと、持っていたお金は高速バスの片道分だけでしたね。


到着した瞬間から、ほぼ飲まず食わずで、従姉に会えるわけもないし、ただ野宿を繰り返しながら、空腹を我慢しながら、福岡の街を5日ほど歩きまわった。

こんなことなら、最初の日から、熊本まで歩いて帰っていればとか、ヒッチハイクでもしていればとか思ったりもしたけれど、いまさらそんな体力もなかったし・・。


なんか、絶望するとか、そんなことを考える余裕とかスキマもないんですね。

ただのアホとしか思えないくらいのものでした。


んで。

どうやって熊本に帰れたのかなんですが、さすがにまだ書く気にはなれません。


もう人生の汚点みたいなものですし、犯罪はしてませんが、笑い話にするには、ほんとにアホ認定してもらって、みんなが笑ってくれるようなキャラクターになってないと、難しいなと思います。


結局、なんだかんだで、カウターに立ちます。

何秒も経ってないくらいで指名されます。


別に死ぬつもりで福岡に来たわけではないんですが、当時から「いつ死んでもいい」っていう、なんだか遁世感というか、好ましくはないんですが、諦観みたいなものがあったので、「死んでもいいって福岡に来たんです」って、ちょっとだけ会話をしたんですね。


それから、それから。

熊本に帰ってきました。


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