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塩と蜂蜜と珈琲 「改」  作者: ウメミツエモン
7/13

君は蜂蜜。ハニーな人。

やっと、前置きというか、気が済んだというか。

自分のオリジナルの制作の方向性を発見したからというか、小説モードになりました。


あんまり書きたくはない、自分の体験をベースにしてるんで、ますます覆面な作家デビューを前提にしなきゃって、気の早いこと考えてますね。

広い空と聞いたとき、君はどれくらいの空をイメージできるのだろうね。


鹿児島から来た友人は、熊本の空は窮屈だねと話ししたことを補うように、言葉を足してきた。


それは、ぼくも鹿児島に行ったときに感じたことだよ。

理由はわからなかったんだけど、鹿児島の空は広いと思ったんだ。


海は蒼くて、独特の深さを感じさせるんだけど、君は分かる?

天草から引っ越してきたガールフレンドのコアラは、カタカナの名前の紅茶を上品に口にしながら、小さな謎を解いてごらんというオーラを滲ませながら、ぼくに聞いてきた。


ほんとのところはわからないんだ。

出会った頃は、ユカリという彼女の名前を忘れないために、なんとかしようと思いついたのがコアラ。

だって、飲食のお店に長くいると、女の子もたくさんやってくるから、名前を覚えるのが大変なんだ。


で、熊本の海は泥の海。

干潟の「潟」。

青くもないし、ギリシアなんかの碧い海にすごく憧れる。

大人になって、海産物の生産に携わる機会があって、初めて有明の海の良さが分かった程だもの。


でもね。

ぼくは精神病院に入れられたからわかるんだけれどね、お医者さんて適当なもんだよ。

北海道の国立の病院では、担当のお医者さんが、ぼくのことを病気ではないって診断してくれたんだ。


話しが繋がってないけどね。

ごめんね。

どうしても、ぼくはこうなるんだ。

自分ではちゃんと考えて、質問に答えているんだよ。


でね。

熊本の病院では、父が対応に困って、私立の病院だったんだけど、まあ適当に病名つけるんだよ。

だって、自分でも分かる「拒絶」の態度なんだもん。

それを「拒絶症」ですねって。

診察されてて、内心、そのお医者を見くびる気分でしたね。って、口調が変わるけど、心配しないで。

分裂した人格なわけでもないから。


たぶん、この会話をいつか誰か、文章で読んでくれるから、その人への敬語が予感で出てきたんだと思います。


で、海ね。

人の中にある青とか、黄色とか、それはわかるんだ。

ぼくがね。ユカリのことを最初から好きなのはユカリのおおらかな気持ちが肌に触れるようにわかったからなんだよ。

名前はなかなか覚えられなくて、コアラのユーカリって想像して、やっと忘れなくなったんだけどね。


なんで、わらうの?

(君のこと、好きだからだよ。)

ありがとう。

いつか、結婚できるといいね。


でもね。

まだ、ぼくはやることがあるんだ。

あと3つ。


セカンド・オピニオンは大事っすね。

ほんと、人間見る前に、病状を探る前に、医者の知能と精神を量りたいくらいなこと、しょっちゅうですもんね。

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