その名は、魔法少女!
エイプリルフールネタで書き始めたのに、なんだかやたらと立派になり始めてしまったので、独立作品として出してみます。
時は23世紀末!
地球は滅亡の危機を迎えていた!
事の始まりは23世紀初頭にまで遡る。
宇宙より飛来した巨大隕石が太平洋中心部に落下した。
大きさはそれなりであったが、幸いにも沿岸部にごく小規模な津波が発生するだけで、大した被害もなく、いつしか誰の記憶からも忘れ去られていた。
しかし、その時には既に侵食は始まっていたのだ。
目に見える影響が出てきたのは、23世紀中盤のこと。
北米大陸西岸を巨大怪獣が襲撃した。
頑強な肉体を持つ巨大怪獣は現代兵器の力を持ってしても脅威であり、6個の都市と数十万の命を失わせるほどの物だった。
だが、悲劇はそれで終わらなかった。
怪獣による襲撃は止む事はなく、太平洋沿岸地域を次々と襲い始めるのだった。
巨大怪獣に対抗しようにも、技術の進化にも限界がある。
即座に彼らへの有効手段を作り出せないという技術者たちの回答に、世界は絶望に包まれた。
しかし!
希望は潰えていなかった!
生物が異物の脅威を克服するように、人類の中に怪獣へと対抗できる力を持つ者が生まれ始めたのだ!
魔法としか言えない、奇跡の力の担い手たち。
おおよそ十代の少女たちに発現する事から、彼女たちは『魔法少女』と人々から称賛と畏怖を込めて呼ばれていた。
それから、約半世紀。
魔法少女と怪獣の戦いは、激化の一途を辿っていた。
「ドレスアップ!」
「千砲万華ライトニング・キャリバー! 参上ですわ!」
「人類の未来は、私たちが守ってみせます!」
ひとまず6話連続投稿します。