サービス開始!
おっ!そろそろ12時だ。ログインの準備するか。
ヘッドギアを被り電源を入れてからすぐにそのときは来た。目の前が白く光輝いた。目を開けると本物と見間違えるような中世ヨーロッパの世界の町並みが広がっていた。
「すげー、これがVRの世界か。そよ風の感触も、周りの風景さえ、全てが本物みたいだ。本当に始めて良かった。あいつに誘われてなかったらこんな体験、味わえなかったな。」
「そりゃ、どうも。喜んでくれて嬉しいよ。」
「うお!?後ろから行きなり声かけてくるんじゃねえよ、白人!」
俺が後ろを向くと鉄の軽鎧を身につけた。金髪赤目のイケメンがいた。
「おいおい、本名は禁止だぜ。誠人。」
「そうだったな。って、いやお前も言ってんじゃねえか!つうか、そもそもお前のプレイヤーネーム知らねえし、俺のプレイヤーネームお前も知らないだろ!」
「あっ!確かにそうだったな。俺はハクだ!」
「俺はセキだ。」
「それじゃあ、フレンド交換しようか。俺がお前に申請送るわ。」
「了解。」
俺の目の前に『プレイヤー ハク からフレンド申請が届きました。登録しますか。はい/いいえ』と表示された。そして俺は はい を押した。
「よし、フレンド登録も終わったし、俺はβのときの知り合いと集まらないといけないから、この辺で失礼するな。」
「りょーかーい。じゃあ俺はLV上げしに行って来るよ。」
「そうか。じゃあ、また明日な!」
「おう!」
そして俺はハクと別れ、街の外に出るために南門に向かった。このゲームに存在する都市には南北東西の四ヶ所に門があり、周りを壁で囲っている。この都市は《アルヒ≫という名でいわゆる始まりの街だ。その周りには平原があり、それを囲むように森がある。そうこうしてるうちに、外に出れた。
ん~。外に出たのはいいけど、人が多いな。森に向かうか。
俺は森へ向かった。
閑話休題
俺は、森に入って20分ぐらい歩いたところにいた。なぜ、こんな奥にいるかって?それはだな、森に入ってすぐのところにも何人かプレイヤーがいたからだ。しかし、全くモンスターと鉢合わせないな。どうしよか。ん~、あっ!そうだ!ステータス見るの忘れてた。よし、見るか!
セキ
種族:龍人族
LV.1
HP:70/70
MP:60/60
STR:20(+10)
VIT:20
INT:20
MND:20
AGI:20
DEX:20
LUK:20(+50+100)
STP:0
スキル:《部分龍化》《身体強化:LV.1》《視力強化:LV.1》《腕力強化:LV.1》《脚力強化::LV.1》《頑丈:LV.1》《暗視:LV.1》《遠視:LV.1》《鑑定:LV.1》《気配感知:LV.1》《罠感知:LV.1》
SKP:0
称号:《初のレア種族》《幸運なる者》《豪運なる者》
「よっしゃー!レア種族当たったー!」
よっしゃ、当たったぜー!あっ、やべ。こんなところで叫んだらモンスター来るよな。とりあえず、警戒しながら詳しく見ていこう。まず種族。
龍人族:このゲームでプレイヤーがなれる種族の内、最強の種族。人族と姿が変わらない。LVup時に全ての能力値に上昇補正がかかる。開発部がネタで作った種族でレア種族の中で当たる確率は100億分の1。当たった者に称号《豪運なる者》を付与。種族固有スキル《部分龍化》を獲得。
「ぶはっ!なんじゃこりゃ。」
こりゃ、すげーな。こんなぶっ壊れた種族出しても大丈夫なんかよ。しかも当たる確率おかしいだろ。まずレア種族が当たる確率が100億分の1で、そのレア種族の中でも当たる確率が100億分の1。つまり、龍人族が当たる確率は1垓分の1。まじで良く当てたよな、俺。一生分の運を使った様な気がするが気にしない様にしよう。
次に能力値を見ていこう。HP・MP以外の能力値は揃え、HPはMPより少し多くしてみた。
すみません。スキルは次回に伸ばします。