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練習用短編小説集(?)&執筆者の戯言  作者: 時代
それで書けなくなったら意味がない
22/26

小説を書きたいのに書かなくてついに発狂 練習小説・執筆者の戯言混合

……これが後、次が前です。いやあ、予約投稿先にした方が先になるんですねぇ……まあそこまでなんか問題がある訳ではないのでこのままにするつもりですが、順番を気にする方は次の話を押してください、お手数をお掛けします……























また執筆者の戯言……と思ったらなんか訳分からん小説があるぞ?

しょ、小説が、まともな小説もあるぞ! 

あの執筆者が小説なんて……明日は霰かな?



酷い言われようだ、まあ全部自虐だけど

……


……


……





 ち、くしょうがああああ!!


……はは、はははは、はぁ……書けんなぁ


 どうしよかねぇ……とりあえず適当に文字重ねていこか


 そもそも文字を書くことに意味なんてあるのか? ない! ねぇよんなもん。


 いや、すべてのことには何かしらの意味はあるに違いない。だから意味がないなんてことはない。


 何をいってんだ私は。矛盾だらけでどうすればいいのかよう分からん。


 思考がまとまらないせいか? いやいや私が半端者だからだろって、はぁ、馬鹿らしい……あ、違った、阿呆らしい……どっちも意味合い的には一緒だろうけど。


「にゃあにゃあにゃあ、カエルの鳴き声」

「いやいや猫の鳴き声だろ」

「ちがう! 本当にこういう鳴き方をする猫がいるんだよ!」

「……それ普通の猫じゃねぇか」

「あ、間違えちまったがね」


 安定のキャラブレ……果たして設定、プロットが不足しているからか、あるいは私の思考に問題があるのか……過去に世界の真理を考えついたとか戯言抜かしてるから後者かな。


「今でも世界の真理を考えついたと思ってる精神異常者なんですが」

「なるほど、病院に行った方が良いですね」

「分かりました、行ってきます」


 数時間後

 

「行って帰って来ましたよ」

「どうでした? やっぱ精神病だったでしょう」

「動物病院を紹介されてきました」

「なんでや! その精神病院の医者も頭どっかに溶かしてきたんかいな!」

「いやぁ、多分私が猫だからだと思いますよ?」

「お前猫やったんかい! 道理で衝動的にお前の頭撫でたくなるはずやわ」


 相手が猫という前提がなければカップルの仲良しアピールに見えてしまう。


 あ、因みにキャラブレしてる相方はんはカエルです。あ、相方はんの「はん」は誤字じゃないですよ?

 後々猫さんが相方のカエルをカエルハンバーグにするという展開を考えて、それを忘れないためのメモの為に敢えて、こう書いたんです(ドヤ顔


……なんか知らない人が僕のことをいきなり殴ってきました。

「なんですかいきなり!?」って聞いたら

「そこにドヤ顔があるからさ」と、爽やかな笑みを持って僕の質問に答えてくれたので、僕も爽やかな笑みで持って彼の心を折りました。


 どうやって折ったのかって? いや、心って書いてあった爪楊枝が彼の心臓辺りに串刺しにされてあったので、尖ってない方の先端を少し折ってあげただけです。


 でもって、彼はそのことを凄く不満に思っていたんでしょうね。彼はその場に倒れこんで「俺はなんてメンタルの弱い男なんだ」と言って折れた爪楊枝の先端を食ってました。


 そうかと思ったら突然立ち上がって「爪楊枝うめええええ!!」と叫んだので、僕はすかさず「爪楊枝まっず!」と返してやりました。


 彼は僕の返事に満足がいったようで、その証拠に心臓辺りに突き刺さっていた爪楊枝の先端部分がみるみると再生していって元の形に戻りました。


 彼はその場を立ち去りました。爪楊枝が再生したショックで。見るに耐えない最後でしたよ……。




 ふと私は我に返って今書いてきた小説っぽい何かを思い出した。


 なんじゃこりゃ、面白い……のか? これは……ちょっと狂人が書いたんと違うのかね? これを……私が……? みたいな、バイクに乗ったら人が変わるみたいな……よく分からん、違った、よう分からん。

※羊羹は最近食べてません。



 ええ……うん、おかしいこと書いた自覚はありますよ? でもまあ書きたいように書いたって感じです、今回は。※の所に深い意味はありません、「深い」意味はありません、ここ重要ですよ。ただ単に「ようわからん」から「わ」と「ら」を抜いただけです。

 しょうもない……。


 うーん、何か違う気がする。いつもの私らしくない? いやまあ最初の頃と比べたら全然違うだろうけども……前回から変わり過ぎてるような気がしてならない。果たして私は私なのだろうか……?(哲学

 誰かが私をコントーラーで操っているのでは!? そんな気が全くしない。




……絶対今回のこれを読んだ人私のこと頭おかしい奴だと思ってるに違いないよ! 違いますよ!? それ完全な誤解です! あのーそのー……そう、そうだ! これ深夜に書いた小説だから! 深夜テンションだから!


 ヤバイ、必死取り繕うとすればするほど、どんどん深い底無し沼に嵌っていくような恐怖にも似た感覚が襲ってくる。




……うん、頭おかしい感じがするのは私の理想の人間像が半端者だからです。

 そういえば根本的な所から既におかしかったな。




 変人……困るなぁ。変人だとまともな小説が書けない、おかしな小説しか書けなくなる。今の奴がその代表だし……まさか既におかしな小説しか書けなくなっているのでは!? それは元々。


 練習用短編小説②の時からその片鱗は現れていたに違いない。

 おかしいな、私はただ面白そうな小説を書こうとしているだけなのにー(棒

 基本がなってないのかな……小説執筆の基本ってなんだ?


 まず第一前提に書く気が来るだろうな、それないと執筆出来ないしって、それはどんなことでも一緒だろうがああああ!! すべてにおいて当てはまる基本を答えようじゃないの!


 基本、基本……小説読むこと……? 小説を書くには先ず小説を知らなければならない……そりゃそうだろうな、料理作るには先ず味を知らないと駄目だろうし……ん?


 それじゃあ一番最初に料理を作った人はどうやってその料理の味を知ったんだろうか。まさか未来に行ってその味を覚えてきたからじゃあ!?

 つまり人類が初めて料理を作れるようになった時には既にTime Machineができていたってことか!!


 あれ? それじゃあなんで現代ではそのTime Machineがないんだ?


 ウーーム……そうか、分かった……分かってしまったぞ、Time Machineは現代の小説になったんだ(殴



 ひょろ長の痩せ細った爺さんがそう言った時、何処からか生えてきたマッチョの腕が、爺さんの頰をぶん殴った。

 ひょろ長爺さんはそのぶん殴られた痛みで回転しながら吹っ飛び、地面へと不時着した。


「ぶん殴られた衝撃ではなく、痛みで自分から吹っ飛んだんですね。ひょろ長爺さん、ちょっと芝居が過ぎるよ」

「ホッホッホ、確かに少しぃ!?」


 哀れひょろ長爺さんは突如何かの衝撃で遥か彼方へ飛んでしまった。


 後日談:衝撃が爺さんを襲った8日後。帰ってきた爺さんの話によると、その衝撃による痛みは無かったそうな。




 小説執筆の基本はプロットなんだろうか。設計図がないと精密な機械が作れないように、小説にも設計図がないと精密な小説が作れないのだろうか……。


 ところで精密な小説って何?



 プロットかぁ。ちょくちょく書いてるけど、文字に起こすことが出来ないでいる……そろそろ新しく小説書こうと思っているんだけど……なにせ次に書く予定の小説、プロットがチョットしか書けてない。他の小説のプロットばかり書いてる、若しくは人物設定、そんなの書きながら「いつか……この小説を書きたいなぁ」って天井を見上げながら考えてないでいるけど……


 お前が先ず書くべき小説はそれじゃねえからああああ。


あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


 書くべき小説のプロット書かないで何故後に書く小説のプロット書いてるんだよ畜生!!


 あー、あーーーー、頭が痛いいいいあいあいあいああああああああ



 髪の毛が一気に真っ白になりそう……



……私の入り込む余地が無いように執筆してみる?



…………




 正面に大量の本の山がある。今また一冊の本が山から本の草原に落ちた。

 ここは友人の茶川が住むマンションの一室のはずなのだが、玄関を開けて早々に部屋を間違えたんじゃないかと思った。


 しかし、茶川は極度の本好きだ。茶川が真っ当な人間なら直ぐに部屋を間違えたと思えたのだが。

 毎日本を2冊くらい読んでいるという話が印象に残っている俺には部屋を間違えたという確信を得られなかった。でもさすがの茶川でもこんなに本を溜め込んでいるかという疑問が湧いてくる。


 ここが茶川の家か否か。その判断に困っていると、奥からくぐもった声が聞こえてきた。


「おーい! カンタか?」

「その声は……茶川急便か?」

「俺は郵便局じゃねえよ! たくっ、そんなこと言うのはカンタで間違いないな。早く上がれよ」

「ああ、そうさせてもらうわ」


 そう言ったは良いものの、どうやってこの本の山を乗り越えようか?



——数分後



 結局あの後もウジウジとどう乗り越えるかを考えていた。

 しかし良い案が思い浮かばない、すると痺れを切らしたのか茶川が本の山から顔を出して「適当な本を足場にして登ればいいぞ」という助言をしてくれた。


 俺はその助言に従って本の山を登り、何度か滑り落ちそうになりながらも、なんとか茶川の自室にたどり着いた。


 自室に着いて早々、茶川が散らかってて悪いなぁというような苦笑いをしながらお茶の入ったコップを渡してきた。


 茶川の自室も玄関とほぼ変わらないが、生活がしやすいようにか少しだけ整理されている。

 しかし、俺は今テーブルの前で本を座布団にして胡座をかいているのだが、周りに本の軌道エレベーターがいくつも建設されていて、それが俺に多大な威圧感を感じさせて来るのだ。

 居心地が悪いというレベルではない。この軌道エレベーターがいつ俺たちに向かって倒れて来るのか気が気ではない。


 そう俺は部屋を見回して思うのだが。当の部屋の主にとってそんなことは些事なのか気にも止めず、呑気にお茶を飲むのだった。

 こいつ自分の家をゴミ屋敷にするタイプだわとつい反射的に思ってしまった。



「それでカンタ、今日は何しにきたんだ?」

「お前がオススメの本を借りさせてやるから家に来ないかって言ってきたんだろうが」

「……そうだったか?」

「お前、まさか本当に忘れたのか……?」

「…………あ! そうだそうだった! すっかり忘れてたよ」

「最近老化が激しいなぁ茶川急便」

「だから俺は郵便局じゃねえっての! でも老化が激しいということには悔しいが同意せざるを得ないかもな……なにせ俺は本を読んでいると本以外の全てがどうでも良くなる自信があるからな!」

「それはわざわざ誇るような事じゃないだろ、もっと本以外のことにも興味持てよ」

「本以外のこと……考えただけでも死にそうだ」

「なんでだよ。ていうかその割には成績結構良かった気がするんだけど」

「あー確かに、なんでだろ?」

「俺に聞かれても分かるかよ」

「多分教科書も本だから、それでかな? ほら俺って本の内容だけは完璧に覚えられる自信があるし」

「なんかそれ羨ましいな」

「ふふん。で、カンタは本を借りに来たんだっけ?」

「そうだった、また茶川急便オススメの本をくれるか? 茶川急便が進める本に外れはあんまりないからな」

「それだとたまに外れがあるみたいな言い方だな。それと俺は郵便局じゃねえ」

「たまにお前が要らない本を俺に渡したりするじゃないか」

「なに!? まさか俺の巧妙な企みに気付いていてたと言うのか!?」

「この本要らないからカンタにあげるよって言われて渡されたのがかぁ?」

「ギクッ」

「ギクッ、じゃねえよ明らかに何か裏がある感じだっただろ。というかギクッて言う奴初めて見たわ」

「いやだって俺が要らないだけでカンタにとっては欲しい本なのかもしれないだろ?」

「……まあ確かに、そういうのもあったけどな」

「ほら見ろ! やっぱりそうじゃないか」

「ぐぬぬ、でもそういう本は少ないからな? だから安全策をとってちゃんとした茶川急便オススメの本を借りに来たんだよ」

「カンタ駄目だぜそんなじゃあ、もっとチャレンジしないと! 一見面白くなさそうな本も実際に読んでみるまで分からないんだぞ!」

「俺はチャレンジに対しては保守派なの! 分かったら本くれ」

「いやだ、カンタがチャレンジ精神身につけるまで俺のオススメは渡しやしない!」


 なんなんだその断言は。本を自分で選ぶのいやなんだよなぁ。自分で本を買いに行った時、面白そうだと思って本屋で買った物のほとんどが外れだったんだぞ?


 俺の本の見る目のなさを見くびるなよ? チャレンジ精神身につけても、どうせ大半が外れだろうしお金が勿体ないし……


「嫌だなぁ……」

「うわっ、なんか本当に嫌って顔だな。そんなにチャレンジ精神を身につけたくないのか?」

「だって前に本屋で俺が目をつけた本の大半が外れなんだぜ? そんなんで本買ったら金の無駄じゃないか」

「うーむ、結構ちゃんとした理由があった。てっきり自分で選ぶのが面倒臭いからかと」

「お前そんな失礼なこと考えてたのか」

「カンタ、それなら自分で本を選んでみたいって気持ちはあるんだよな?」

「……まあ、あるかないかで言えば……あるな」

「それならこの部屋に置いてある本から面白そうな本を選んでみろよ」


 茶川がゆびを指すその先には、壁のような本の軌道エレベーターの数々だった。

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